カタナ250のリヤサスにはメッキ部品が多用されとります。上のほうで目立つところはおそらく装飾クロム、下のほうで隠れてしまうところはたぶんユニクロだと思われます。残念ながらよくサビてます。
サビ取りといえば、ヤスリや電動工具などの物理的な手段でガリガリやるか、市販のサビ取り剤で化学的に処理するかの二者択一。どちらの手段をとるにしても、特に相手がメッキされた鉄の場合、労力の割りに報われないことが多いです。何故か。それはサビ取り後の防錆処理が難しいからですよね。
メッキが付いていないもの、つまり塗装品の場合は、下地処理して再塗装すればよいのですが、メッキ部品の場合はそーゆーわけにはいきません。もともとがピカピカのメッキ処理だったところを上から塗装してしまうと、見た目がまったく変わってしまいます。シルバー系統の塗装は所詮メタリック塗装でしかないし、メッキ調塗料は耐擦過性に劣るものがほとんど。メッキ調塗料の上からクリアを重ねるとツヤの具合が変わるともききます。ならば単純に、地肌の上にクリア塗装? いやいや、クリアが剥げたらおしまいですね。
一番いいのは、サビ取り後残ったメッキを全部剥離し、研磨して再メッキをかけるってとこでしょう。ただし個人レストアでは自前の再メッキはほぼ不可能、前処理だけしてあとは業者さんにお願いするってのが定番です。それなりの費用がかかるみたいです。なるべく金をかけたくないのでもちろん相場は調べてません。
今回の一番の強敵はこいつ。イニシャルアジャスタそのものです。形状が複雑な上に赤サビがひどい。サビがメッキの下に侵攻してしまってます。ヤスリだけでシコシコ削るのはほぽ不可能というわけで、ケミカルに頼ることにします。
サビ取りのケミカルにはいろいろありますが、一番メジャーなのはリン酸塩処理するものでしょうかね。いわゆるパーカライジングです。クレのラストリムーバーや花咲かG、エーゼットのサビアウトなんかがこれにあたります。
そのほかの処理では「還元性一液式水性エポキシ樹脂防錆塗料」なんてものあります。この命名および詳細はこちらのサイトを参照。
クルマの防錆塗料のナゾ(ホルツサビチェンジャーを考える編)
「赤サビを黒サビ化するわけではなく、水溶性還元剤が赤サビを溶かし、水性エポキシ樹脂塗料で固定する」ものらしいです。99工房の赤サビ転換防錆剤、ホルツのサビチェンジャーなんかがこれですね。
ちなみにこのサイト、当該記事だけでなく他の文章も読みごたえがあって面白いですよ。
だいぶ前ですが、赤サビ転換防錆剤は購入して使ってみてます。後にできる塗膜が結構厚いので用途は限られますが、それなりにいい仕事します。
あとはがっつり「酸洗」ですね。そのあとの中和と防錆処理さえさえしっかりすれば、これが最強でしょう。防錆処理さえしっかりすれば、ね。
というわけで、興味本位も先立って、巷でよく聞くサンポールによるサビ取りを試してみることにしましたよ。
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