Ciclop/Horus(4) Horus のインストールと調整
駆け足でしたがハードウェアの組み立てと配線が完了しましたので、引き続き Horus のインストールと各部調整を行いましょう。
…って、忘れてました。まずはキャリブレーション用のパターンを用意しないとです。
経験的にですが、このパターンの出来の良し悪しは結果に直結します。適当につくると絶対にうまくいきません。
最終更新: 2017/05/10(Wed)23:05
自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-
駆け足でしたがハードウェアの組み立てと配線が完了しましたので、引き続き Horus のインストールと各部調整を行いましょう。
…って、忘れてました。まずはキャリブレーション用のパターンを用意しないとです。
経験的にですが、このパターンの出来の良し悪しは結果に直結します。適当につくると絶対にうまくいきません。
前回の続きです。まずは光学系の調整方法について。
ラインレーザーモジュールに必要なスペックは概要で書いたとおりです。品物自体は AliExpress で非常に安価で売られています。
キッチン温度計のときと同様、どのショップのものも同じに見えます。
3Dスキャナに使うラインレーザーモジュールも高出力品のほうがいいのでしょうか。答えはNO。高出力は不要です。必要なのはできるだけ細いライン幅と、左右の輝度を揃えること。それだけです。
BQオリジナルの Ciclop は剛性も高く、デザインもかなり凝ったもので、なかなかカッコイイです。
ただ、一番引っかかったのがベアリングの存在。概要でも触れたとおり、比較的大型で高価な16014を使用します。ベアリングの値段って代理店とか流通量とかによってピンきりですが、こんな特殊品は市価でだいたい3000円位します。
もちろん、そこそこの重量物を安定して回転させるためにはベアリングはあったほうがよいです。ですがたかだかベアリングに3000円も出すのはどうしても納得行かず。
レーザーカッターがないと作れない部品の存在も気になります。ターンテーブルそのものとか、CowTech版のアームその他もろもろ。残念ながらレーザーカッターは持っていませんし、アクリルの板をきれいに手加工する自信もありません。
もろもろ考えて、入手性のいい材料を使ってとにかく安く上げることを目指しました。
主な材料はスチレンボードと3Dプリントパーツ、そしてタミヤのプラパイプ8mmです。ベースにMDFも使います。
3DスキャナCiclop/Horusはオープンソースの3Dスキャナです。スペインの BQ labs によって GitHub で開発、公開されています。
Ciclop が3Dスキャナ本体、Horusが専用のソフトウェアです。
Ciclop は Arduino で動作します。Arduino 用ファームウェアが必要です。
Horus 3D Scanner Firmware
ただしこのファームウェアは Horus のインストーラーに含まれているため、存在を意識する必要はありません。
過去数回に渡って3Dスキャナ Ciclop の記事を書いてきましたが、これまでのところはほぼ内容がないです。
実のところ、ちょっと諦めかけてました。問題が全然解決できないというか、解決する兆しすら見えなかったのですよ。
このネタを始めたのは昨年の暮れあたり。今年の1月末くらいからは全くいじっていませんでした。このままフェードアウトかなとすら思ってました。
ええ、自分は恒常的に何かをつくっていないと落ち着かないひとです。
春になったら気持ちよく乗り出したいので、寒い間は単車いじりに精を出すことが多いわけで、自作電装系のリニューアルとその一環で新しい油温計をつくってたんです。それも一区切りつきました。じゃ次は何を? そこで思い出したのが、放ったらかしになっていた3Dスキャナです。
3ヶ月ぶりに3Dスキャナ Ciclop 関連の情報を探索してみました。前はなかった有益な情報を得ました。試してみました。お、なんだかうまくいきそう。いまここです。
いったん過去記事はリセットして、もう一度ちゃんといちからまとめてみようかと思ってます。残念ながら元々の開発者の興味は別のところへ移ってしまっているようですが、3Dプリンタほど成熟していない分、まだまだ伸びしろはあると踏んでます。