ラジカン倶楽部解体新書~エレキ編
まずはラジカン基板のおさらいから。従来型ラジカンの基板には初期型のTY-X2255とメジャーバージョンのTY-X2262の2種類が存在します。
TY-X2255です。初期型のMINIなどに使われていた基板。ステアの駆動も130モーターでシャーシの形状も異なります。
TY-X2262です。この写真はS2000のものです。耐圧の高さなどに定評がありました。TY-X2255と比較すると部品のレイアウトがまったく違うのが良くわかります。
それではお待ちかね、ラジカン倶楽部の基板「TY-X2350」です。
レイアウトはTY-X2262に似ていますがあちらこちらに違いが見られます。
パターン面はこんな感じです。従来との最大の違いはドライバトランジスタの配置でしょう。
トイラジの心臓部であるRX2Cは、カニのマークのRealtek製から互換品のATS302Rになりました。カスタマックスでは表面実装品でしたが、DIPに戻ったわけです。早速ググってみるとどうやらこれはActions Semiconductorsという中国の会社の製品のようです。データシートはこちら(pdf)。なおターボのファンクションはありますが例によって使われていません。
モーターのドライブをつかさどるHブリッジのトランジスタは、TY-X2262ではパターン面に、TY-X2335(カスタマックス)では両面に実装されていたため表面実装品だったわけですが、この基板では挿入実装型が採用されました。エアロアールシーでトランジスタ換装が流行ったことも一因でしょうか。型番によるとフェアチャイルドのトランジスタSS8050のようです。Ic=1.5A、Hfeはたぶん160~300の品物です。データシートはこちら(pdf)。
基板カバーがないので少々大きめのトランジスタに換えても切った貼ったする必要はないでしょう。
従来品よりパワーがなくなったとの報告が相次いでいますが、おそらくトランジスタを換えるだけでおお化けするような気がします。
なお、わたしは電気シロウトですので上記情報は間違っている可能性があります。悪しからず。