IPA
- カテゴリ: XMODS EVO
- 投稿日時: 2007/08/09(木) 23:51:48
社内で化学屋さんとの打ち合わせのときに「戻り品の○○○を調査するときは、まず×××を通し、IPAに置換して光学顕微鏡にかける」という話をききました。はて、IPAとはなんぞやとググッてみると、出るは出るは模型系のサイト。仕事中にいかんと思いつつも、ついつい読みふけってしまいました。
IPA(イソプロピルアルコール)は、クルマの水抜き剤として広く出回っています。これが塗装やメッキの剥離に使えるとはまったく知りませんでした。完全にこなれていると思われていた模型関係、十五年のブランクの間にまだまだ新技術が出現しているやも知れません。
今回用意したIPAは、古川薬品工業という会社のガソリン用水抜き剤。水抜き剤なら何でもよいというわけでもなく、できるだけ純度が高いものがよい、ディーゼル用は添加物が多すぎるためNGということらしいです。200mlを2本買いました。揮発性が高いのでふたができる密閉容器も必要です。こちらは百均のタッパーでよし。
まずはボディ。ペガサスホワイトを取り戻すために、すべての塗装を落としてしまいます。
加熱すると早く済むようですが、急いでいるわけでもないのでふたをして一昼夜待ちました。
歯ブラシでゴシゴシこすりつつ引き上げ、水道水ですすいだ後の状態がこれです。塗装のみきれいさっぱり落ちました。これはすごい。発見して情報を公開してくださった方に感謝です。
フォグランプのレンズと反射板の流用元として白羽の矢が立ったのが、ラジカンのミニです。ユニオンジャックを背負った派手なカラーリングが印象的。これは会社の同僚にタダで譲ってもらったもので、シャーシには初期の基板が実装されていました。
ラジカンシリーズはどれも基本的に接着という手法を使っていません。たいていの場合、塗装や処理の関係でパーツ割してある部分の接合は、熱したコテでプラスチックのボスを溶かしてとめています。削り落とせば簡単にはずせます。
ボディ同様、IPAに一昼夜漬け込んでからこすると、はらはらとメッキがはがれました。凹形状の筋彫り部分は歯ブラシではだめで、爪楊枝で丁寧にほじくり返しました。
メッキを落とす必要はなかったようにも思えますが、やってみたかったからというのが正直なところです、ハイ。
コメント
3件のコメントがあります
IPAは、塗料の種類によっては効かないものもあるようです、TAIYOの1/24はほとんど効かないようです、もしかしたら12時間くらいじゃだめなのかもしれませんが。
情報ありがとうございます。
今朝方からさきほどまでXMODS EVOのメッキホイールを漬けていました。ほとんど落ちましたが一部残ってしまっています。もう一晩置いておくことにします。
メッキの場合は、その下のプライマーのような層に作用するらしいのですが、こちらもモノによって落ちにくかったりするようですね。すなおにサンポールにすればよかったかも。
それにしてもIPAは、有機溶剤系の臭いが強烈。換気のよいところでないと一発でラリッてしまいますね。毒性も強そうです。会社から吸収缶のついた本格的な防毒マスクを失敬してこようかと思います(おぃ
メッキ部品のメッキ落としは、漂白剤というのが定番だと思いましたがサンポールでもいいんですね。