最終更新: 2008/11/01(Sat)00:24

自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます
3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-

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モグラタタキ(またはイタチゴッコ)

機械モノの常識といえば常識なのですが、強度不足の部分を補強すると、別のところにシワ寄せがいくというのは良くある話です。例えば、古めの単車で、フォークのよじれを押さえ込むためにスタビライザをつけたら、スイングアームピボットのフレーム溶接が割れたとか。ああおそろしや。

自作の減速機構のおかげでトルクは27倍になっているわけで、いや、ギヤの効率が95%として3段減速だから85%、トルクは23倍強になっているわけです。STAGE2モータの元のトルクは不明ですが、まあ仮に15g・cmとしても、345g・cmくらいは出ている計算です。1cmの腕で350ml缶を持ち上げられるってことですよ、ハイ。

もちろん、もともとの開発者は、そんな桁違いのトルクがかけられることを想定して安全率を設定しているはずはないです。安全率を高くすれば部材費も上がりますからね。で、強度不足のプラ部品が歪み、シャフトの空回りやギヤの歯飛びなどにつながるわけです。

一番最初に滑ったのは、黄色ギヤのシャフトでした。真鍮ブッシュ、シャフト、ギヤはすべてアロンアルファによる接着です。そりゃ滑って当然。シャフトに目立てヤスリでキズを入れて接着しなおしました。次に滑ったのは純正出力ピニオン。シャフトが短すぎてピニオンに入っているところが少なかったのが原因でした。シャフトを長くして解決。その次はギヤボックス内部の白いギヤの歯飛び。オレンジのギヤボックスが膨らまないように補強しました。ここまでは今までの記事にしてます。

さて、YouTubeで「Japanese has major skittlez.」というコメントを外人さんからもらいまして、たぶん、ギヤとフレームの色使いが「skittle」というキャンディのように派手だという意味合いだろうと勝手に思い込み、せめてオレンジのフレームとつぎはぎのギヤボックスを何とかしようと、一旦バラして塗装することにしました。ギヤは塗装したくないし、してもすぐ取れてしまうのでそのままです。
オレンジ部はグレーで塗って保護色にしたいところでしたが、手持ちの塗料の関係でブラックアウトすることにしました。かつてはラッカー系のMr.カラーが好きだったのですが、有機溶剤の臭いの問題から、近年はできるだけ水性カラーを使うようにしています。黒とフラットベースを混ぜて筆塗り。ぼてぼての厚塗りになってしまいましたがまあそれはそれ。で、せっかくバラしたついでに、各部を微調整することにしました。

まずはフロントから。
★ドッグボーン比較
ドッグボーンです。オフロードアップグレードキット付属のオレンジのドックボーンと、スターターキット付属のグレーのものは、寸法関係はほとんど変わらないので、グレーのものを取り付け。ただ、ピン形状の関係で駆動側のカップから外れやすくなってしまったので、ナックル側のカップ内部にちょっとしたスペーサをいれて、ドッグボーンが駆動側に深く入るようにしました。ちなみにスペーサとして利用したのは、テレビのアンテナ線の同軸ケーブルに使われている半透明の絶縁材です。導体を取り除いた部分、ストローのようなところです。長さにして1~2mmくらい。

フロントリアともに、デフロックは木工用ボンドを充填していましたが、負荷に耐えられずにズルズル回るようになってしまったので、完バラしてエポキシパテを詰め込みました。
ベベルギヤのバックラッシが大きすぎて歯飛びしているようだったので、ベベルギヤの内部に細切りティッシュペーパーをいれて瞬間接着剤で固め、センターシャフトとのガタをなくしつつ、ベベルギヤをちょっとだけ張り出させて歯当たりを強くしました。

これらでフロント周りからの歯飛び音はなくなりました。次はリア。

★ギヤカバー
ギヤカバーをざっくりと切り落としたときに、ネジ一本止めになってしまう不安はあったんですが、案の定、ギヤがシャフトごと持っていかれてしまっているのがわかりました。ギヤカバーにプラ片を接着して、モータブラケットの下とネジ止めしました。ちなみにこのプラ片、例によってジャンク箱からみつけた何かです。多分、ラジカンのシャーシ固定台の一部だと思いますがなんだかわかりません。もともと黒い樹脂なので塗装不要です。

これら微調整後、組み上げてリアタイヤを手づかみロック、スロットルを入れるとまたあのキチキチという歯飛び音が。どうやらリアのギヤボックス内部のどこかが飛んでいるようでしたが、場所の特定にはいたりませんでした。
まあ、実走行で軽い障害物を乗り越える程度の負荷では問題ないレベルになったので、ひとまずこれでよしとします。

あちらを立てればこちらが立たずの、典型的な例でした。

ちなみに、ブラックアウト後はこんな感じになってます。
★黒塗装
あれ、ギヤのカラフルさがかえって目立つような…

コメント

2件のコメントがあります

トルクそんなに出ていたんですね!(驚

カスタモッズを製作中の時も、もぐらたたき状態でした。
(かなりのモグラを叩いたので、高得点です!)

made in USAな配色が無くなり、Japanな感じになりましたね。
ギアは色付きのほうが「改造した」らしさが出ています。
だって、ギアも黒や灰色なら、純正っぽくなっちゃいますよ!(工作精度が高いので)

ジャンクボックスから発掘したカスタマが動きません。
現在、原因究明中・・・
もぐらは何匹出てくるんだ?(笑

  • Takapoon

「羊の皮をかぶった狼」系が好きなので、ぱっと見ドノーマルってのが理想です。今回はビッグフット化してある時点でアウトですが(^^;

若かりしころは赤や青アルマイト処理されたフィッティングのついた「いかにも」ってのが好きだったんですが、最近は金策もつかないのでブレーキホースすら換えてません… ってこれは単車の話です。

動きませんか、カスタマ。

ヤフオクで遊楽房からアウトレット品扱いのカスタマが開始価格1000円で大量放出されてますね。月初だったらポチッてるんですが、金なくていまはダメです。残念。

  • kyu

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