最終更新: 2020/11/23(Mon)13:57

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1/24 ダンバイン製作記 (13) - 関節の表現

お盆休み中に異例の速さで進行していたダンバインですが、国内外の出張など挟んで、案の定というか、通常のペースに戻りましたwww

で、ここでやっと関節部のオーラマルスに着手。工程的には溶きパテ~サフ処理より前にやっておくべきだったかもと思ってましたが、やってみたらこのタイミングで正解でした。

オーラバトラーって、生物感バリバリに仕上げるかアニメ調のロボットっぽくするか、解釈は人それぞれです。最近主流の生物感を全面に押し出す手法は、やりすぎるとただのバケモノになってしまいがちです。そもそも自分にはそんな腕はないわけで。なのでどちらかというとアニメ寄り、キットをお手軽にディテールアップしました的な方向を目指すことにしました。

劇中の設定ではオーラバトラーは、土着の生物の殻を装甲に、筋肉をアクチュエータに転用して、オーラ力という精神エネルギーを動力源として、半導体を使った電子制御と気合で動かすというとんでもないシロモノなわけです。
外殻は生物の殻を加工したものですが、期待する形状になるように押したり引いたり圧かけたり切ったり削ったりしているはず。革を蒸してなめして型押しして、古代の鎧をつくるような感じかなと。あくまでも人工物であって、そのままの形の生物ではないのですな。
殻、つまり装甲を外すとなかには人体模型チックなモンスターが入っているわけでもなく、フレームとアクチュエータと信号伝達用の電線と動力やらなんやらを送るパイプが張り巡らされているはず。膝裏とか腿の付け根とかに見えているのは、可動域の都合でカバーしきれなかったこれらの中身なのだという解釈です。

などとうんちくをたれてみたものの、オーラマルスは王道のつくり方で。エポパテを使います。可動モデルの場合は一工夫必要ですが今回は完全固定なので問題なし。

エポキシパテ、はじめてタミヤ以外のものを使ってみることにしました。ウェーブエポキシパテ軽量・グレータイプです。フィギュアの製作をされているサイトなどで評判が良かったのでチョイス。あえて肌色を外してグレーを選択しましたが、サフの色と合わせるのが目的。合いませんけどね。


近所のリアル店舗で品切れのため通販で購入。実際に届いて手にしてみると、タミヤのものに比べてホントに軽い。柔らかくて練りやすいけど水をつけていても下敷きの PP 板にまとわりつく感じ。PP 板に金属パイプで薄く伸ばしてみましたが、パイプにも PP 板にもくっつきやすいですね。練れば練るほど柔らかくなる気がします。
あと、練ってから硬化するまでが早いです。いやタミヤの速硬化タイプと同じくらいなのかも。ちゃんと比較していないのでわかりません。10mm くらいの長さで切り出して練ると、硬化する前に整形するのは結構忙しい感じ。

★ワセリン
離型剤としてワセリンを購入。くっつけたくないところに予め塗っておきます。エポパテの場合はベビーパウダーよりワセリンのほうが良いらしいです。
ちなみに調達は近所の薬局で。グリセリンとかと同じ棚にあります。塗りは綿棒を使用。粘度が高いというか硬めで意外と塗りにくいです。油性なので塗装前に何らかの処理が必要でしょう。

★自作工具
道具は平竹ひごを加工したものをメインで。だいぶ前、凧を作る時に買った材料の端材です。先端をカッターで削ってスパチュラ状に整形し瞬間接着剤を染み込ませてからペーパーを掛けてあります。水につけてもふやけないのと、竹特有のしなりがあるので具合いいです。
他にも爪楊枝とかデザインナイフとか割り箸とか、使えそうなものは何でも使いますよ。

パテ造形は大きく分けて盛り派と削り派がありますね。今回は盛りで。硬化する前にディテール付けをやってしまいます。

できるだけ筋肉とか腱とか意識した形状にして、表面にはそれらしいスジスジのディテールをいれていきます。
アクセントとしてビニル被覆電線とか編組チューブとかも適宜使用。ビニル被覆電線はいわゆる普通の電線。編組チューブはあちこち探しまわって、品揃えのいいホームセンターで発見購入しました。200円 / 1m くらいだったかな。網ディテールの紐ってことで靴紐なんかも用意したんですが、意外と太くて出番なし。

★膝 ★膝裏
一番目立つであろう膝裏から。んー、なかなか思い通りの形にできませんね。せっかく買ったので編組チューブ仕込んでますが、チューブの中にアルミ線かなんか入れてもうちょっと形状に表情つければよかった。

★脚付け根
脚の付け根。正面から見るとここのほうが目立つかな。なんというか、可もなく不可もなくって出来栄えですね。高いエポキシパテがもったいないので、クシャクシャにしたアルミホイルを詰めて体積を稼いだ上から盛り付けてます。我ながらケチだなぁ。
腹と腰のつなぎ目部分、設定画では真っ黒に塗りつぶされているところも同様に処理。

★首と肩
首と肩の付け根。脇の下は、そもそもの 3D データの時の開口がでかすぎでした。Fusion360 の ASSY の時、最後の最後で肩の位置を上に移動したのが原因。3D モデルできれいにこの穴を埋めるのが面倒だったんですよね。

★裾裏
ベルボトムの裏側はキノコの傘の裏側チックに。逆に鳥足はあっさりと。鳥というより昆虫の足をイメージしたんですが力不足でした。

★正面
全身の関節部にエポパテ詰め込み完了。今回はここまで。

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