最終更新: 2020/11/23(Mon)13:57
自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-
かなり早い段階からベースは木製と決めてました。粘土細工版が形になってきた頃なので2015年の暮れあたりですかね。全体のサイズ感をもとにこのくらいの大きさの板と決めて百均へ。で、セリアで購入したのは木製のまな板でした。
このまな板、残念ながら現在は見かけません。百均は品物の入れ替わりが激しく、同じものを安定して長く購入することができません。その点では無印良品とかのほうがよいですね。
翅の目処が立ったのでいよいよ塗装です。
前にも書いた気がしますが、何色で塗るかは最後まで悩みました。ダンバインはカブトムシのイメージだと思うのでカブトムシ色がよいとずっと思ってたわけで。でもトッド色とかトカマク色とかならいざしらず、まったくのオリジナル色は一般受けがイマイチだろうということは想像に難くないです。ひと様の評価なんて気にせずに自分の好きなようにやればいいとは思いますが、オリジナルでかっこ良く出来るかどうか不安も大きい。で、結局は無難なアニメ設定に準じた色合いにすることにしました。弱いなぁwww
前回のダンバインの記事、2018年10月とあります。実に2年の月日が流れております。この2年間何をしていたのかというと、単車乗ってラズパイで Alexa つくって普通のプラモデルつくってなんてことをしていたようです。
ことプラモに関しては、締め切り付きの依頼品 RS-1 を作ったらなんだか熱が再燃して、ツイッターで開催されてたオラザブなんてイベントも見つけて、高校生以来のハイペースで作ってました。この2年間に完成したキットはクルマ 3 台、飛行機 2 機、ロボ 3 体ですね。コロナ禍でインドアの趣味が見直される中、時流に乗ったとも言えますwww
さて 3D プリントダンバインです。
2年前は翅を UV レジンで作るところまでやってましたね。前回の記事の直後、剣と鞘をプリントして組み上げてみたら剣がやけにデカかったので縮小し出力し直ししてます。デジタル造形の利点って、シンメトリが簡単に出せることと、後からスケーリングができることだよなぁとその時は思ってましたが、そのまま記事にもせずほったらかしで RS-1 の製作にシフトしておりました。
オラザブバザー編が終わり次のオラザブ 2 までの間になに作ろうかとあたりを見回していて、サフまで終わってるダンバインと目が合いました。そうだよね、ボチボチ完成させないと。ってことで再始動です。いや粘土細工から 3DP に変えたときが再始動なので、再再始動です。
オーラバトラーの翅 (はね) は悩みどころです。
劇中では透過光でのっぺりしたものとして表現されてます。設定画でもぼわっとぼかして描いてあります。ある意味 1/72 の旧キット金型改修前の、クリアパーツで表面梨地加工ってのが正しいのかもしれません。
とはいえ当時の模型誌作例は昆虫の翅のようなディテールを入れるのが常でした。昆虫の翅らしくするには葉っぱの葉脈みたいな模様、翅脈 (しみゃく) が必要。旧キットも金型改修で翅脈のモールドが追加されてましたね。
で、今回のリメイクで是非とも試してみたかったのが、3D プリンタによる翅脈の作成だったというわけです。いまは何もかも全部 3D プリント品に置き換えてますが、当初は翅だけ 3D プリンタを利用するつもりでした。
お盆休み中に異例の速さで進行していたダンバインですが、国内外の出張など挟んで、案の定というか、通常のペースに戻りましたwww
で、ここでやっと関節部のオーラマルスに着手。工程的には溶きパテ~サフ処理より前にやっておくべきだったかもと思ってましたが、やってみたらこのタイミングで正解でした。
オーラバトラーって、生物感バリバリに仕上げるかアニメ調のロボットっぽくするか、解釈は人それぞれです。最近主流の生物感を全面に押し出す手法は、やりすぎるとただのバケモノになってしまいがちです。そもそも自分にはそんな腕はないわけで。なのでどちらかというとアニメ寄り、キットをお手軽にディテールアップしました的な方向を目指すことにしました。
劇中の設定ではオーラバトラーは、土着の生物の殻を装甲に、筋肉をアクチュエータに転用して、オーラ力という精神エネルギーを動力源として、半導体を使った電子制御と気合で動かすというとんでもないシロモノなわけです。
外殻は生物の殻を加工したものですが、期待する形状になるように押したり引いたり圧かけたり切ったり削ったりしているはず。革を蒸してなめして型押しして、古代の鎧をつくるような感じかなと。あくまでも人工物であって、そのままの形の生物ではないのですな。
殻、つまり装甲を外すとなかには人体模型チックなモンスターが入っているわけでもなく、フレームとアクチュエータと信号伝達用の電線と動力やらなんやらを送るパイプが張り巡らされているはず。膝裏とか腿の付け根とかに見えているのは、可動域の都合でカバーしきれなかったこれらの中身なのだという解釈です。
などとうんちくをたれてみたものの、オーラマルスは王道のつくり方で。エポパテを使います。可動モデルの場合は一工夫必要ですが今回は完全固定なので問題なし。
表面処理の続きです。この手の作業は絵面に変化が乏しいので、あまりブログ向きではありません。なので方法論について触れてみようかと。
前回のエントリでも書いた電動歯ブラシを改造したサンディングツール。これは使えます。素晴らしいです。
使い方のコツですが、そもそもが歯ブラシなのであまり強く押し付けると止まってしまいます。軽く当てる程度のほうがよく削れます。もし切削能力が不満なら、そこはペーパーの番手を下げればいい話。
軽く当てているせいか、耐水ペーパーの使用量がかなり抑えられているように感じます。切れなくなって交換するまでの頻度が低いというか。空研ぎの場合は、時々手を止めてペーパーについた削りカスを歯ブラシで落としてあげれば、切削能力は復活します。ブラウンのこのモデルは、2分間ごとに数秒の間欠運転になるので、そこを目安にするといいでしょう。
耐水ペーパーをパンチで丸く抜くと、どうしても 2 割くらいは使えずに捨ててしまう部分が出ます。それでも全体としてのペーパーの使用量は少なくて済む気がします。
両面テープで貼り付けたペーパーの交換も、思っていたほど難しくはありません。ダイソーのクッション付き両面テープはぺろっと剥がれます。糊が残ることもありますが除去は簡単。しかも切削中はずれることはほとんどありません。もともと毛が植えられていた部分には凸凹があるので、いい感じに噛み合っているのでしょう。替えのヘッドを用意する必要はなさそうです。
形にはなりましたがこれからが大変です。考えようによっては、一昔前のガレージキットをつくるのに似ています。プラキャスト (とは最近は言わないらしい) のガレージキットを買ってきました、箱を開けました、バリ取りと軸打ちをしました。今ここです。
周知の通り、今回のような見栄え重視の品物を FDM で製作する場合、一番やっかいなのは表面の積層痕の処理です。強度と精度さえ出せばいい機械部品とは違うのですよ。
積層痕の消し方をググっていて、なかなかおもしろい記事を目にしたのでリンク貼っときます。
要は FDM で出力したものは最終製品にはなりえないけど、デジタル支援で素材がつくれるのはすばらしいってな内容と受け取りました。ホントそのとおりと思います。
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