ウェッジ球T6.5をLED化する
ボルティーのスピードメータはバックライト照明としてT6.5というサイズのウェッジ球を採用しています。パーツリストで確認すると、メーター内部に配置されているのは2灯ですが、下側はハイビームのインジケータなので、照明として機能しているのは上部のひとつだけということになります。
メーター照明のLED化で問題になるのは照射角の狭さ。半減角(といっていいのか不明ですが)が360度近くある電球を指向性の強いLEDに置き換えるのですから、一部分だけ明るくてあとは真っ暗なんてことにもなりかねません。Webを徘徊して集めた情報によると、いかにして広範囲をムラなく照らすかが腕の見せ所のようです。
まずは仕様決めです。今回のコンセプトは「メーター缶を開けない」「お金をかけない」です。
メーター缶のカシメは開けません。将来の売却時、オドメータの巻き戻しを疑われるのが嫌だからです。すぐにでもノーマル状態に戻せるようにします。したがって内部にリフレクタを設けたり光源を増設することはできません。
ということで「腕の見せ所」であるはずの光ムラはあまり気にしないことにします。もともとトリップメータ付近は暗く、スモークシールド越しではほとんど見えないのですが、これは照明の位置と数の問題だったということがわかったからです。
必然的に、現状のソケットにそのまま取り付けられるLED化したウェッジ球が必要ということになります。
実はそのものずばりの品が商品化されています。M&Hマツシマというメーカーのもので、品番はL707F。ただし定価1400円と、目の玉が飛び出るほどの高額商品です。となれば自分でつくるしかないでしょう。
部品は手持ちのものを使うことにします。白LEDはφ3の砲弾型、CRDは手元にないので抵抗で電流制限します。世の中には、電球の口金にあたる部分、ウェッジベースというものが市販されていますし、φ5砲弾型LEDで半減角70度なんてものもあるようですが、新規購入になるのでパスです。
LEDの指向性を補う方法として一般的なのは、向きをずらして複数個搭載すること。12V電源で白LEDを直列に接続するとなると最大で3ヶが限界ですが、T6.5のウェッジ球は差込幅5mmなので、φ3だとせいぜい2ヶでしょう。
これが実際に製作したものです。比較として取り外したウェッジ球を並べてみました。
ベースはユニバーサル基板のきれっぱし。LEDはペーパーをかけて曇りガラスにしています。ハンダと瞬間接着剤で固定。逆接防止のダイオードは無し。抵抗のついているほうがプラスです。
通電して点灯した状態を比べてみました。
同時に点灯して撮った写真ではないので単純な比較はできませんが、ウェッジ球のほうが広範囲に照らしているのがわかります。
実車への取り付けはまた今度。
2009.12.04追記
抵抗間違えてます。定格1/4Wのものを使うべきですが、写真のものは1/8W。えらく簡単についたなぁとは思ってたんです、はい。
これと同じものをつくると焼損する可能性がありますのでお気をつけください。
コメント
2件のコメントがあります
その抵抗なのですが、1/8Wなのでしょうか。
いきつけの電子部品店では、その大きさのが、いつのまにか1/8Wから1/4Wになっていて、もう少し大きめの物が1/4Wと思っていたのに1/2Wとなっているので、規格が変わったのかと思っていました;; 単に店側の誤記なのでしょうかね。
写真の色がはっきりしないので、230Ωかなと思うのですが、
発熱が心配であれば倍の値の物を2個並列にするという荒業もありますね。
突っ込みありがとうございます。
自分でも多分1/4Wなんじゃないかとは思っているのですが、もしも1/8Wで、この記事を見た人がまねっこして問題がおきるとマズいなぁとの配慮で、こんな形で追記した次第です。