リレーをエンジンと連動させる
ニュートラルランプ連動のヘッドライト減光方式を採用することにしてあちこち調べていたのですが、どうもいまひとつしっくりとこない。結局のところ自分は何をしたいのか、もう一度見直しました。
1)キーONではLoビームOFF
2)エンジンスタート直後はついていてもいなくてもどちらでもよし
3)ギヤを1速に入れたらLoビームON
4)その後はギヤポジションにかかわらずLoビームON。ニュートラル時はどちらでもよい
5)キーOFFでLoビーム消灯
6)ヘッドライトは明るくしたいが、Hiビームはノーマルのままでもよい
3)4)がポイントで、これを実現するためにはニュートラルランプに連動+遅延回路を組むしかないのかなと思っていました。
で、キーワードをいろいろ変えてグーグル先生に聞くことしばし。ふと目に留まったのが気の迷いです。
こちらのサイト、百均で購入できる電気部材からつくる昇圧回路やら、同じく百均で入手できる白色LEDの話、市販の充電池の性能評価やらと、かなり玄人向けの内容を噛み砕いて紹介されているとても面白いサイトです。トイラジ関係でよく参照させていただいております。
このサイトの中には「迷い箱」というコーナーがあり、サイトの管理人さんが答える形で、電気関係の疑問質問に関する記事が掲載されています。そのなかにこのようなやりとりがありました。
まさにこれだと思いました。自分の要求仕様を実現するためには、要するに、エンジンに連動してリレーがON/OFFできればいいのです。
マグネト(スズキサービスマニュアルの表記。一般的にはオルタネータ)はエンジンがかかっているときだけ発電しているのですから、ここから直接電気をとればいいというわけです。レクチファイヤで交流を直流に整流、レギュレータで電圧制御しているので、レギュレータ以降のラインではバッテリーの電圧がかかっているためエンジンのON/OFFは判断できません。マグネト~レクチファイヤ間から分岐したラインをいじれば目的の信号が得られます。リレーの駆動用なのでたいそうなことはせず、ダイオード一本と電解コンデンサ一個の簡単な半波整流回路でいけそうです。
早速試作してみました。
車体から取り外したレギュレート・レクチファイヤ。「29B SH572A-12 T7.7」とマーキングがあります。
レギュレート・レクチファイヤのハーネスを加工して取り出したラインに、ダイオードと電解コンデンサを取り付けました。手持ちの関係で、電解コンデンサは100μF25V、ダイオードはたぶん2A品です。
車体に戻してテスタで電圧を測定。キーONで0V、アイドリングで12V強、よしよし。キーOFFで12V強… あれ?
ハンダ付けを間違えたのか、アースのとり方が悪いのか、あちこちあたってみましたが特に間違いは無し。何度か測りなおしてやっと理解しました。負荷を接続していなかったので、電解コンデンサにチャージされていた電荷が抜けるのに時間がかかっていたのでした。実際はリレーのコイルが数秒で消費してくれるはずです。
では部材をそろえましょう。
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コメント
3件のコメントがあります
>3)ギヤを1速に入れたらLoビームON
紹介されているサイトは、ちょくちょく見ていました。
なかなかユニークな物を紹介されているので勉強になっています。
回路を見てふと思ったのですが・・・
(3)に関する回路は紹介されていないだけでしたね。
何度見直しても、上の回路だけではセルを回した時からリレーがONになり、つまり、結果的にはエンジンクランキング時からライトが点灯するので、どのようにすると(3)のようになるのか考えてしまいました。いやはや、早合点でした;;;
おっしゃるとおりで、ギヤを1速にいれてもライトは点灯しません。エンジンが回り始めた時点から点きっぱなしです。
ニュートラルランプから信号を取ってやればできないこともないのですが、ラッチが必要なのと回路が複雑になりそうなので二の足を踏んでしまいました。
「3)ギヤを1速に入れたらLoビームON」は「3)点灯していない場合はギヤを1速に入れたらLoビームON」とするべきでしたね。
「モトイージー」なる物を調べてみました。
http://www.geocities.jp/min...
http://www.geocities.co.jp/...
これですと自動化できていないので、(3)にはなりませんね。
やはり、「気の迷い」様のところのように、リレー2個で自動化が便利なような気がします。
>3)点灯していない場合はギヤを1速に入れたらLoビームON」
もうひとつ回路が必要ですね。
これからもっと寒くなるので、バッテリーをいたわるためにもエンジン始動時のライトoffが先ですね。(モトイージー風)それから序々に機能を追加していって最終的に求める仕様にしていくのがいいと思います。