電タコ騒動
まずは写真をご覧ください。
この記事で完成を見た電タコですが、また分解することになってしまいました。いや、分解する必要があったのかどうかはなんともいえないのですが、この時点では「不具合の特定」イコール「分解が必要」だったのですよ。
ヘッドライトの追加ハーネスを設置し近所をひとまわりして気づいた異変というのは、電気式タコメータの怪しい挙動。どうおかしいのかというと指示値が実回転数の半分程度しか上がらないのです。
ディップスイッチの設定ミスで単気筒以外の設定になっているのだろうとふんでこの取説を参照。スイッチ1はOFF、スイッチ2はONに設定するも症状変わらず。逆に1:ON/2:OFFにしてみてもだめでした。あとでわかったのですが、これがハマリの原因でした。
実はこの時点でひとつ思い当たる節がありました。LEDを白に換装して点灯テストをしていたとき、バッテリーに接続していたケーブルを誤ってショートさせてしまったのです。両端にワニ口クリップをつけたケーブルは見事に焼損。どこかの回路をやっつけてしまっていたのではないかと心配になってきました。で、かしめたカンを再びあけることにしたのです。
怪しいのはディップスイッチそのもの。導通をあたってみるとどうも接触不良のような感じがします。男らしくばっさりとはずしてしまい、適当な線材で1:OFF/2:ONに固定してしまいました。しかしながら車体に仮付けして確認するとまだだめでした。
次に疑ったのはこのコンデンサ。最初にカンをあけたときに「解け落ちた?」と思って、いったんはずしてシルク印刷に沿ってハンダしなおしていたものです。このコンデンサ、よくよくパターンを見るとどうやらわざと曲げた位置でハンダ付けしてあったのではないかと思われる点があります。自分がカンをあけるまでは一度も分解された形跡がなかったこと、明らかに手付けで取り付けられていること、曲げた位置でないと導通がないスルーホールがあることなどなど。もとどおりの曲がった状態に再ハンダし、実車で確認。しかしまたまただめでした。
あとは実装部品をひとつひとつあたっていくしかないのかなぁと、テンションが超下がってきました。こいつは捨てて違うタコを入手しようかとも思いましたが、貧乏性の自分にはなかなか踏ん切りがつかない。
似たような事例はないかとWebを徘徊することしばし。わかったのは、同じデイトナの電タコにも発売時期によってさまざまなバージョンがあるということ。ディップスイッチが4連のものとか、2連でも設定方法が違うものとか。じゃあこの電タコの正しい設定方法は?
このデイトナ製電気式タコメータはそもそもヤフオクで入手した中古品。ゆえに取説なんてもちろんありません。品番はビンテージタイプSUSバフ仕上げ9000rpmブラックという仕様から43427だろうと推測されます。
ダメもとでデイトナのホームページのmailtoリンクから、取扱説明書のコピーを送って欲しいと依頼。するとなんとその日のうちに取扱説明書のPDFファイルが添付されたメールの返信がありました。すばらしい対応に感謝感激です。
取扱説明書によると43427は、ディップスイッチの1番は初期作動チェックのON/OFF、ディップスイッチの2番はクランク一回転あたりの点火数切り替えです。
スイッチ1 … [OFF]初期作動チェックする(出荷時設定) / [ON]初期作動チェックしない
スイッチ2 … [OFF]クランク1回転1点火(出荷時設定) / [ON]クランク1回転2点火
いままで参考にしていたのは現行モデル(65704~65707)の取説ですが、ディップスイッチの意味づけが変わっています。
外してしまったディップスイッチを元通りに復元し、試しに1:ONでバッテリーにつないでみました。いったん針が振り切れてから0に戻る初期作動チェックがキャンセルされて、じわっと0を指すではないですか。つまりこの電タコは43427でほぼ間違いないようです。
スイッチ2はONに設定していましたから、クランク1回転2点火というモードになっていたわけです。そりゃ回転数表示が半分になってしまうのも道理です。
この写真は分解直後のこの記事のために撮ったものですが、ディップスイッチは1:OFF/2:OFFになっているのがわかります。このままにしておけばよかったのです。わざわざ別の機種の取説を参照して間違った設定をしていたのが今回の騒動の原因でした。とほほ。
まあ、おかげでガラスの曇り止め処理がやり直せます。また、感度調整用のロータリースイッチは通常の電装系では0~4程度の範囲で設定するということもわかりました。
週末の大雪の影響で動作確認が取れていませんので、再かしめは来週以降に持越しです。
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