最終更新: 2019/10/16(Wed)23:20

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整備日誌

ボルティーが我が家にやってきたのは2007年6月17日。そのとき約12000kmだったオドメータも、1000km/年という恐ろしいくらいのローペースで、やっと15000kmを超えました。いい機会なので消耗品のチェックとメンテナンスを実施することにしました。内容は、1)フロントブレーキパッドの交換、2)ダンパーハブの交換、3)エアクリーナの清掃、4)バルブクリアランスの調整、5)スパークプラグ変更、6)オイル交換、の6点です。

まずはフロントブレーキ。パッと見でブレーキパッドの残りがほとんど無かったので新品に交換することにしました。
このボルティーは片押し1ポット。最終型は片押し2ポットですが、移植するにはキャリパだけでなくフロントフォークのアウタチューブも必要らしいです。まあ、制動力に不満はないのでいじるつもりはありません。

特にこれといってこだわりもないので、ヤフオクで最安値のものを即決。パッケージには「A-FACTORY ハイグレード/セミメタル 定価\4600」と書いてありましたが詳細は不明。

<★使用済みブレーキパッド>
使用済みブレーキパッドです。ひどいピンボケですな。残り2mmなのでまだいけましたね。色と品番からたぶんRKのセミメタルだろうと思われます。少なくとも一回は過去にブレーキパッド交換されているということになります。

<★キャリパ>
途中写真なしです。ピストン以外は完バラして台所用中性洗剤でがしごし洗い、ブレーキダストを完全に除去してから、必要な箇所をグリスアップしました。その割りに動きが悪いので、次回はシールを換えたほうがよさそうです。新品パッドの角の面取りをしてKUREの赤いパッドグリスを塗りましたが、いつもやっているからというだけの理由で、鳴きに対して実際に効果があるのかどうかはよくわかりません。
ブレーキオイルを確認しましたが、透明度もまあまあ、エア抜きも面倒なので入れ替えませんでした。

<★ダンパーハブ交換風景>
停止状態でリアスプロケットを手で回すと、チェーン位置で±5mmのガタが。ダンパーハブの劣化が原因です。
ダンパーハブを交換するためには、リアタイヤをはずさなければなりません。センタースタンドもレーシングスタンドもないので、クルマ用のジャッキを二つ使用しました。

<★新旧の比較>
左が使用済み、右が新品です。こんな写真でも隙間が広くなっているのがわかります。パーツナンバーは「64651-07001」、品名は「ショックアブソーバー、ハブ」です。882円。

せっかくリアタイヤをはずしたので、ドラムブレーキ内部の分解清掃と、普段手の入らないところの掃除もしました。
リヤタイヤははずすのは簡単だけど再組み立ては難しいなんて話をよく聞くのですが、別段何事もなくスムーズにできました。たぶんみなさん、ジャッキを上げすぎなんじゃないかと思います。

エアクリーナは湿式なので、灯油で洗浄するつもりで開けてみたら、最悪の状態。新品を手配しました。
<★エアクリーナ>
左が使用済み、右が新品です。穴が開いているだけでなく、スポンジそのものが劣化していて、指で押すとぼろぼろと崩れました。粉々になったスポンジの破片がエアクリーナボックス内部に散乱していました。早く気づいてよかった。
パーツナンバーは「13780-38301」、品名は「フィルタアッシ」です。1680円。

バルブクリアランスの調整は、納車当初からトライしてみたかったところです。サービスマニュアルが無いので、手順はともかく、クリアランスの値がわからずにここまできてしまったのですが、つい先ごろ、あの超有名サイト「ボルティー関東組」にすばらしい記事が公開されましたので、まんまそちらを参考にしました。
気になる数値は「吸気側0.03~0.08mm」「排気側0.08~0.13mm」とのこと。公差の真ん中で吸気側0.06/排気側0.11を狙いました。
<★バルブクリアランスの調整>
実は一番てこずるのが、マグネトーカバーの中央にあるマイナス溝の切られたプラグのはずし方です。このマイナス溝、ちょうど五円玉二枚の厚さと同じ幅です。軽くプラハンで打ち込んでプライヤでつかんでひねると簡単にはずせます。
また、クランクを回すために対辺22mmのボックスレンチを使いますが、ラチェットだととてもやりにくいこともわかりました。次の機会のためにT字のハンドルを入手しようと心に誓います。

プラグは定番のイリジウムを試してみることにしました。NGKのイリジウムプラグ、品番はDR8EIXです。単価1428円。
<★プラグ比較>
今までついていたものは特に問題もなさそうです。始動性の悪さは解消するでしょうか。

最後にオイル交換。前回の交換は10ヶ月前、13557kmでした。シフトペダルの根元のシールが逝ってしまったのでバイク屋で修理してもらったときに、必然的に交換されたものです。
<★オイル交換>
1500kmしか走っていない割にはずいぶん汚れてます。1.1~1.2L出てきました。フィルタ交換時の規定量である1.4Lにはまったく足りません。どこかからかもれた形跡もないので、燃えてしまったのでしょうか。特に白煙が出てるような気配もないのだけどなぁ。オイル上がりだとするとオーバーホールは面倒ですねぇ。

<★オイルとオイルフィルタ>
どうせなのでオイルフィルタも交換します。パーツナンバーは「16510-38240」、品名は「フイルタ、エンジンオイル」です。745円。純正品でなくてもよかったのですが、入手性の関係で。
オイルはスズキ純正と迷ったのですが、以前Gooseに入れて調子のよかったモチュールの2輪用を選択。ただし半化学合成です。1651円/L。
15W-50ってとこが気になるのですが、今年の夏は暑いのでまあいいかって感じです。

作業終了後、給油がてら近所を流してきましたが、ブレーキパッドとダンパーハブはすぐに体感できるほどの違いです。特にダンパーハブは、発進から停止までのあらゆる場面で、ギクシャクした感覚がまったくなくなりました。これはオススメですぞ。
全体的にいえることですが、Oリングなどのゴム部品はだいぶくたびれてきています。次回同じ事をする場合は要交換ですね。

(15129km)

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