リヤサスのOHと換装(3)オイルはどうやって入れる?
リザーバータンクをバラしてしまいましたので、ダンパ本体側も分解したくなるのが心情というものです。分解したところでシールなどの部品は手に入らないのでまっとうなオーバーホールはできるはずもないんですが、プラダにこびりついていたヘドロ状のオイルを見てしまうと、せめて清掃ぐらいはしたくなってしまいます。
何でも知っているグーグル先生によると、ダンパの分解も基本的にはリザーバータンクと同じ。フタを外して中を押し込み、現れたサークリップを外して引き抜くらしいです。
が、残念ながら外れる気配は微塵もナシ。穴の周辺が歪むばかり。アルミでできているんですな、このフタ。アルミの腐食も激しいので、完全に固着してしまってるんでしょう。
ってことで開けるのはとっととあきらめることにしました。
さて、なにはなくとも一番の心配ごと。この状態でオイルは入れられるのでしょうか。ちょっと図を描いてみました。
リザーバータンクからオイルを注入したとします。逆さにしとかないとオイルがこぼれてしまいます。リザーバータンクよりダンパ本体のほうが長いので、どうやってもエアが残るはずです。プラダをパンパンに膨らませておいて入れたとしても、エアの逃げ道がありません。
オイルをいれてからダンパを下にして傾けてプラダを入れたとしても、完全にはエアは抜けないでしょう。
バケツにオイルをなみなみと入れて、完全に水没(オイル没)した状態で組み立てればよいのでしょうが、そんなにオイルを用意する財力はありません。
仕方ない。ちょっと加工してしまいましょう。
ダンパボディはなにかほかの車種用と共通の金型でつくられているらしく、意味ありげな丸いボスが成形されてます。本来ここには縮側の減衰圧調整バルブがつくんでしょうね。気合一発、ボール盤で下穴を開けてタップ加工してしまいました。サイズはM5。切子が中に落ちないように注意して加工しましたが、それなりに入り込んじゃいました。エアガンと脱脂用アルコールで洗浄しときました。
職場の倉庫から死蔵品を拝借。空圧機器用の栓です。ワッシャの表裏にシール用のゴムが焼き付けられてます。ピスコ製。M5サイズなのでちょっと小さいんですがまあいいでしょう。ホントは1/4"くらいのテーパープラグがよかったんですが、工具もブツもないのでこれで我慢。
これでエア抜きとオイル補充ができるようになる「はず」です。
やっと機能部品のめどが立ってきました。元々の予定だった外観のクリーンアップにかかれそうです。
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