最終更新: 2019/10/16(Wed)23:20

自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます
3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-

Home > ボルティー > リヤサス

RFY リヤサス壊れる。そして…

調子よく乗っていた RFY の中古サス、壊れちゃいました。

★オイル漏れ
左側のオイル漏れです。最初はにじむ程度だったのが次第にひどくなってきて、一週間乗らずに置いておくと地べたにオイル溜りができるレベルになってしまいました。ロッドのサビとか曲がりとかシールの傷とかの類だと思って、車体から外してスプリングもバラして確認したところ、ピストンロッドとシリンダのガタが半端ない状態ということがわかりました。

ロッドを伸ばした状態でグリグリするとロッドがかなーり振れるんです。フロントフォークでいうところのメタルが摩耗した感じ。圧がかかっているので、グリグリしているとロッドとオイルシールの隙間からプスプスとオイルが吹き出してきます。ダートでコケて側溝に落ちたときにやっつけた可能性もありますが、車体の他のダメージ痕からするとそれはないかな。たぶんこりゃ寿命ですね。
入っていたオイルの劣化具合からするとそんなに古いものではないように思えます。とはいえサビやら打痕やらいっぱいあるわけで、どの程度走行したものかはぜんぜんわかりませんね。確実なのはうちにきてオーバーホール後約 3000km しかもたなかったということ。もしかすると前オーナーの手ですでにオイル交換されてたのかも。

★エアバルブ折損
それでもなんとかならないかといじっていてトドメを刺しました。プラダのエアバルブが根本からポッキリです。もろい。こうなるともうどうしようもありません。

★ノーマル戻し
乗れないのは困るので仕方なくノーマルサスに戻し。泊まりのツーリングで遠出もしましたがコーナーでの感触がいまいち。安物とはいえメンテしてちゃんと動くようになったサスとの違いは歴然です。

★ヤフオク出品写真
で、懲りないなぁと自分でも思うんですが、ウォッチしたり入札して負けたりを繰り返した末、別の RFY サスを発見。他に競合も現れず開始価格の 100 円で落札。
穴ピッチ不明、上下のゴムブッシュは欠品、状態は非常に悪いという代物。前は V-MAX についていたらしいです。黒×ゴールドでいかにも感モリモリですがそこはおいておいて。送料も元払いで安く落札の翌日には届くという素晴らしいスピード感の出品者様でした。梱包もしっかりしていました。ありがたや。

★新旧比較
届いたブツを確認。上に並べてあるのは比較用の旧品です。エンドアイ間ピッチ 340mm。車高調整部をギリギリまで短くセットしてありました。これ以上は短くなりません。ボルティーに最適なのは 325mm~330mm です。さてどうしたものか。

★分解
なにはなくとも分解です。自作スプリングコンプレッサでサクサクっと分解。主要なパーツは前のものと全く同じですね。ロッド径は 12.5mm、シールは 12.5-32-15 。

★長さが違う
RFY のサスって、エンドアイをショートやロングに換装することで様々な長さに対応しているので、ボディはすべて同一と思ってましたが違いました。シリンダ部分が 10mm 長いです。当然ロッドも 10mm 長いので、同じように組むと全長は 20mm 長くなります。

★スプリング
スプリングの比較。
前のものは 内径 45mm、自由長 200mm、線径 7mm、12巻。
今回のものは 内径 45mm、自由長 220mm、線径 8mm、13巻。
長いシリンダに合わせてスプリングの自由長も長いです。内径は同じですが線径も太くなってますね。重量車向けのプロダクトと思われます。
ボルティーに使うには明らかにばね定数が高すぎです。スプリングは前のものを使わないとダメでしょうね。

で、何もせずこのまま取り付けるとケツ上げになって、KATANA250 用サスの二の舞です。全長を詰めないといけません。
全長を短くする方法としてよくあるのは、ロッドの伸び側にカラーを入れてストロークを規制するってやつ。でもこのサス、オイルシールをうまく取り外す自信がないです。
ロッドの先端を切断して短縮し、足りなくなった分のネジを切り直すとしても、M12×1.25P ( 細目 ) のダイスは持ってないし、焼入れの入ったシャフトを切断するのはホネです。アッチッチになるのでやはりシールは外さないとダメでしょう。

★車高調整部
ってことでエンドアイの車高調整部を詰めることにしました。ロッド先端にねじ込む部品とエンドアイの根本の双方、M16 細目ネジのオスメスを 10mm ずつカットします。
新しい方は黒アルマイトで傷も少なくキレイ目でもったいなかったので、合わない工具をかけて無理やり回した形跡のある、白アルマイト品の古い方を削ることに。傷をつけたのは前のオーナーですよ念の為。

★切削加工 ★加工品比較
加工しました。流石に手加工は難しいと判断し、職場のフライスで昼休みにこっそり削ってきました。スパナがけも再現してあります。
ネジの噛み合っている長さがちと短くて心配といえば心配。
フライスが使える環境だとものづくりの幅が広がりますねwww 旋盤とか溶接機とかもあればよいなぁオィ

★オイル交換 ★オイル交換
せっかくなのでオイルを交換します。プラダを引き抜いて古いオイルを排出。KATANA250 純正サスほどではないものの、それなりに臭い油が出てきました。色も緑がかってます。
前のものはキラキラした金属粉が混入していたのに対して、今回のサスからは出てきませんでした。つまり内部の状態はこちらのほうが良いということです。
いつものカワサキリヤクッションオイル K2-C を充填。ガス圧は 0.5MPa としました。
オイルが終わっちゃいました。ひと缶で 3 セット分ですね。

★組み立て
全長の短いスプリングをどうやって組むかですが、イニシャルアジャスタの調整幅がかなりあるので、そのままポンづけしてイニシャルアジャスタを締め込むだけで行けました。
プリロードをかけたときのスプリングの長さを前のものと合わせておきます。実測値で 184mm でした。乗車時の縮み量はこれで同じになるはず。サスのストロークは増えているのでもうちょっと弱くしてもいいかも。
短いバネを組んだおかげで、スプリングコンプレッサを使わずともアジャスタを緩めるだけでバラせるようになりました。これはこれで便利。

★完成
コーションラベルとメーカロゴを例のやつに置き換えて完成。RFY ロゴの下になっていたところだけ色あせしていないのでみょーなラインが残ってますが気にしないことにします。やっぱり塗装の工程がないとあっという間に出来上がりますね。

★車体に取り付け
取り付けました。うーん、ちょっと下品かなぁ。とはいえすぐ慣れるでしょう。

(27738km)

コメント

この記事へのコメントはありません

コメントを投稿

( *は必須項目です )

%3c%69%6e%70%75%74%20%74%79%70%65%3d%22%68%69%64%64%65%6e%22%20%6e%61%6d%65%3d%22%6e%70%5f%70%72%6f%74%65%63%74%62%79%6d%64%35%22%20%76%61%6c%75%65%3d%22%33%61%64%35%31%34%37%31%31%32%31%30%33%66%35%33%38%38%30%34%64%64%64%62%36%34%64%39%61%62%37%38%22%3e %3c%69%6e%70%75%74%20%74%79%70%65%3d%22%68%69%64%64%65%6e%22%20%6e%61%6d%65%3d%22%6e%70%5f%70%72%6f%74%65%63%74%62%79%6d%64%35%5f%68%61%73%68%22%20%76%61%6c%75%65%3d%22%63%66%61%64%33%39%31%63%30%62%34%36%33%37%36%35%36%30%31%61%63%65%64%61%38%37%31%36%37%64%30%30%22%3e

サイト内検索

↑ページ先頭へ

2380685 [Mode]
Copyright © kyu-weblog All Rights Reserved. Powered by Nucleus CMS v3.71 管理