最終更新: 2006/05/22(Mon)22:36

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200605/2222:36

ラジカン倶楽部解体新書~エレキ編

まずはラジカン基板のおさらいから。従来型ラジカンの基板には初期型のTY-X2255とメジャーバージョンのTY-X2262の2種類が存在します。
TY-X2255
TY-X2255です。初期型のMINIなどに使われていた基板。ステアの駆動も130モーターでシャーシの形状も異なります。
TY-X2262
TY-X2262です。この写真はS2000のものです。耐圧の高さなどに定評がありました。TY-X2255と比較すると部品のレイアウトがまったく違うのが良くわかります。

それではお待ちかね、ラジカン倶楽部の基板「TY-X2350」です。
TY-X2350表
レイアウトはTY-X2262に似ていますがあちらこちらに違いが見られます。
TY-X2350裏
パターン面はこんな感じです。従来との最大の違いはドライバトランジスタの配置でしょう。

RX2C
トイラジの心臓部であるRX2Cは、カニのマークのRealtek製から互換品のATS302Rになりました。カスタマックスでは表面実装品でしたが、DIPに戻ったわけです。早速ググってみるとどうやらこれはActions Semiconductorsという中国の会社の製品のようです。データシートはこちら(pdf)。なおターボのファンクションはありますが例によって使われていません。
トランジスタ
モーターのドライブをつかさどるHブリッジのトランジスタは、TY-X2262ではパターン面に、TY-X2335(カスタマックス)では両面に実装されていたため表面実装品だったわけですが、この基板では挿入実装型が採用されました。エアロアールシーでトランジスタ換装が流行ったことも一因でしょうか。型番によるとフェアチャイルドのトランジスタSS8050のようです。Ic=1.5A、Hfeはたぶん160~300の品物です。データシートはこちら(pdf)
基板カバーがないので少々大きめのトランジスタに換えても切った貼ったする必要はないでしょう。

従来品よりパワーがなくなったとの報告が相次いでいますが、おそらくトランジスタを換えるだけでおお化けするような気がします。
なお、わたしは電気シロウトですので上記情報は間違っている可能性があります。悪しからず。

200605/2123:14

ラジカン倶楽部解体新書~車体編

まだ一度も走行させていない状態ではありますが、早速禁断の分解作業に移ります。5本のタッピンネジを外すとボディがとれるのは従来品とまったく同じ。
ボディ取り外し
まず気が付くのは、基板カバーがないこと、アンテナが旧来のループアンテナになったこと、モーターのリード線がヘッドライト電飾用の線とともにハンダ付けされていることでしょうか。
また写真には写っていませんが、フロント部には別部品のバンパーがありました。
ボディ裏面
ボディを裏側から見たところです。どうやらこのボディ、スモーククリアの樹脂パーツで、窓をマスキングして表面から塗装が施してあるようです。ライトのレンズはまた違うクリアパーツ。LEDはホットボンドで固定。ハンダ付けは比較的うまいほうですね。
フロント周り
フロント周りをバラしてみたところです。ボビンやアームなど従来とまったく同じ部品構成でしたが違いがひとつ。ステアリングロッドの形状が変わりました。中央の長穴付近で割れてしまうことが多かったのでこれは大きな改善ですね。
モーターハンダ付け
モーターがハンダ付けされたことでミッションボックスは簡単に取り外せなくなりました。でもラジカンのウィークポイントである「四輪の接地圧が均等でない」ことの原因は、この取り外し式ミッションボックスだったというのは周知の事実です。またネジ穴はあったけどネジ止めされていなかったモーターユニットボックスとミッションユニットは、しっかりとネジ止めされています。すばらしい。
モーターユニットボックス
旧来の部品と比べてみると必要最小限の金型改修で済ませていることがわかります。これまでモーターの端子と接触させていたターミナルが削除され窓が大きくなっています。
モーターユニットボックスとシャーシの接合部に見慣れない部品を発見。接着されているのでバラすには切るしかありません。シャーシの補強でしょうか。それとも単にボディの受け? この部分の剛性不足を感じたことはないのでちょっと意外ではあります。
ミッションボックス
ラジカン倶楽部最大の目玉はこの簡易リアサスペンションでしょう。これまでのアクスルシャフトの軸受けはオーソドックスに両側2点でしたが、これらを上下方向の長穴に変更、中央に別部品で軸受けを追加しています。中央を支点にしてシーソーのように動きます。これは面白い。
以前製作したピレリカラーのストラトスでシーソー方式を試したことがありますが、そのときはモーターユニットボックスごと揺動させようとしてスムーズに動かず、両側に板バネを追加したために左右のバランス取りが難しくと、どんどん泥沼にはまっていきました。揺動させる対象をアクスルシャフト以下にすることで質量の影響を受けにくくなり、軽く動くので両輪の接地圧を均等にしてくれる効果が期待できます。
ただしファイナルギヤもいっしょに動きますので、静止状態ではいいのですが駆動がかかったときにどういう挙動をするのかはわかりません。ギヤごと動かしてしまう発想はカスタマックスにも通ずるところです。
リアサスの動作
合成写真を作ってみました。スプリングでバランスしているわけではないので、指先で押すだけでかたかたと動きます。これをスプリング化しようとは思わないほうがいいですよ。ストロークは結構ありますが、悪路に対応するためのサスではないのでお間違いなきよう。

次回は基板関係です。

200605/2101:39

ラジカン倶楽部購入

ラジカン倶楽部、今朝までその気はなかったのですが、家族で訪れたショッピングセンターで勢いで購入してしまいました。
車体全体
車種は悩みに悩んだ挙句ザナヴィニスモZを選択。新規設定のボディに興味があったのでZとスープラから選ぶことにし、実車はよく知らないのであとはフィーリングです。トレノでもよいかなと思ったのですが、店頭の残1台は塗装がかなりいまいちだったのと、いまさらイニDでもないなと思い直した次第です。
パッケージ全体
従来のラジカンと比較して一番変わったのがパッケージングです。名前の由来でもある円筒型のパッケージから、平積みできる小判型に変わりました。ディスプレイとコレクション性を向上させたとTAIYOさんは言っていますが、どちらかというと販売店さん向けの変更のようにも思えます。
パッケージ分解
送信機なしでも単独のケースとして使えるように透明なフタが付きました。台座への固定はいままで同様ビス止めです。送信機のアンテナは台座下に取り付けます。
送信機
送信機はだいぶセンス良くなりました。周波数ですがこのクルマは「36MHz」です。従来のバンドは事実上27MHzと40MHzのふたつでしたが、このラジカン倶楽部は27・31・36・40・45・49MHzで6車同時走行が可能。惜しむらくは車種によって周波数が固定というところでしょうか。ちなみに私は法律とか詳しくないんですが電波法が変わったんでしょうか。従来のラジカンでもTAIYOさんに直接お願いすると31・35・45・49MHzの基板が入手できたのですが、これは海外向けでホントは国内では使えないようなことを聞いた気がするのですか…。
ボディのステッカーフロント

ボディのステッカーリア
スポンサーステッカーはカスタマックス同様シール仕上げです。価格的に仕方ないところでしょう。塗装は全体的にかなりラフな印象。このザナヴィニスモZはまあまあ良いほうでした。後述しますが窓にはクリアパーツが採用されていてその点はマル。
実写を忠実に再現してあると思われるスポンサーステッカー、TAMIYA、REAL DRIVE、KYOSYOの文字が踊ります。TAIYO R/Cのロゴが拝める日は来るのでしょうか。

写真が多くなりすぎなので以下次回へ続きます。

200604/3022:07

ラジカン倶楽部

「枯れた」と思われていたラジカンに動きです。
大陽工業のサイトでアナウンスされていますが、SUPER GT参戦車両が追加され「ラジカン倶楽部」として新たに始動です。
車種ですが、Zとスープラが2種ずつ、あとは既存の頭文字Dから86、FC、FDで、合計7車種です。
SUPER GTはあまり良く知らないのでアレですが、シャーシがどうなったのかは興味あります。まあ、価格設定からして、既存のシャーシに新規ボディを載せただけなのだろうとは思いますが。
イニDだけじゃなくて、同じキャラクター企画モノならばMini-Zのような「サーキットの狼」あたりをラインナップしてもらえるとよいですね。往年のスーパーカー世代にはアピール度高いと思います。

200511/0423:40

前後バランス

予感というのは的中するもので、壁にヒットした際、そろそろやばいと思っていたリアサスプレートを割ってしまいました。
新しく作り直したのですが、リアフェンダー後端とタイヤの干渉問題があったので、少々ホイルベースを短めに変えてみました。ちなみにリアタイヤは薄く輪切りにしてボディからのはみ出しを押さえています。
ちゃんと確認したはずだったのですが、ホイルベース、ちょっと短くしすぎて逆にフェンダーの前側とギリになってしまいました。そのままでもまあ走行はできたのですが、せっかくのタイヤを早々にお釈迦にするのも嫌だったので、ボディをはずして走らせてみることに。

なんと、弱アンダーでとても扱いやすい。ずいぶんいい感触じゃないですか。
遅まきながらボディ付きとなしでの前後バランスを測定してみることにしました。

ボディ付き: 全203g :前98g(48%) :後106g(52%)
ボディなし: 全172g :前76g(44%) :後 96g(56%)

足し算が合っていないのはまあおいておいて、ボディは31gですがフロントヘビーなのがわかります。これは、4連のライトポッドに加えて、しょっちゅう壁にぶつけて鼻っつらのアリタリアロゴの部分が割れてしまったため、エポキシパテ製のライトポッドカバーをつけているためだと思われます。

ボディをつけた状態での前後の重量バランス改善のため、リアにオモリをつけることにします。ダンガン用のセッティングウェイトを使用。
セッティングウェイト取り付け
この状態で
ボディ付き: 全214g :前99g(46%) :後115g(54%)
ボディなし: 未計測

ボディにつけることも考えたのですが、重心が上に寄るとさらに転倒しやすくなると思われたためこの位置です。
もちろんタイヤとフェンダーの干渉問題は対策済みです。

吉と出るか凶と出るか。

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