タコメーターステーの製作
汎用品ゆえに付属のメーターステーではポン付けというわけにはいかずエーモンのステーを間にかましていましたが、当初の予定通りメーターステーをワンオフすることにします。
ぱっと見た目、オプションで用意されているかのようなさりげない感じを目指します。
すでにサビが浮いてきてますが、これが元の姿。
ざっくりと寸法取りします。メーター中心と取り付けボルトのピッチを55mmと決めました。
ラフスケッチを元に図面を起こします。
最初は手書きで進めていましたが、面倒になって慣れている会社のCADで描いてしまいました。原寸で出力しボール紙に貼り付けて、干渉とバランスを確認します。
素材はオリジナル同様、厚さ3mmのアルミ板と決めていたので、例によってオクで物色。70×155の端材を50円で入手しました。ただし材質はA1050で、ブロンズ色のアルマイトが付いていました。アルマイトは落とせばいいのですが、材質はできればA5052かA2017がよかった。10系は粘りがあるので機械加工が厄介なのと、強度的にちょっと劣るのです。まあ背に腹は代えられません
表面保護用のビニールの上から切り抜いた型紙を当てて、マッキーで輪郭線を描きます。
会社のフライスを使ってしまおうかとも思いましたが、材質の問題と、NCフライスではないので段取り替えが面倒なため、糸ノコでゴリゴリと切っていきます。やわらかい材料なので、さほど苦労もせずに切れました。ちなみに一度だけ刃を折ってしまいました。
角Rは基本的に鉄ヤスリで。微調は木片に貼り付けた布ヤスリも使います。
穴あけはボール盤のお世話になりました。職場の加工場にはキリがφ10までしかなかったので、テーパーリーマでそろそろと広げています。キリを通すとき、キリコの出方がさくさくというよりぬるっという感じで気持ち悪かったです。見たことのないようなバリも出ました。
アルマイトの剥離には、洗面所のパイプつまり解消用のアルカリ系洗剤が効くという情報の元にどぶ漬けを試みましたが、10分ほど漬け込んでみてもまったく変化なし。アルマイトではないのか? あきらめて素直にペーパーがけすることにします。ちなみに使用したのは町の運動会の景品だったルックパイプマンスムースジェルです。
実は今回の工程の中で一番時間がかかったのがこのペーパーがけでした。400番でアルマイトを剥離し、順次番手を上げていって1500番までかけた後、ピカールで磨きます。
細かい傷が残ってますが、このぐらいで勘弁してやります。パフ研磨も考えたのですが、青棒とバフを買うのがもったいないのでやめました。
鏡面には程遠いです。
仮組みして曲げのラインを確定します。
もうちょっときちっと曲げようと思っていたのですが、万力のある場所に行くのが困難だったので、縁側の板の間とモンキーレンチでへなっと曲げてしまいました。
そのままではあっという間に白く錆びてしまいますので、最後にクリアを吹きましたが、残量が少なくてぽつぽつと泡を吹いてしまいました。最低です。最近どうも塗装関係に蹴られているような気がしてなりません。
さあ次はメーター内部です。
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