SR純正ウインカーの罠
ポジションランプの発光部を組み込むために、SR純正ウインカーをばらしてみました。
実はこのウインカー、前後左右があります。根元の取り付けボルトが長いものがリヤ、短いものがフロント、メッキ部分をラバーマウントに固定している六角ボルトが上、ナットが下です。ハーネスの線色も左右で異なります。
オレンジのレンズはナベ小ネジM3×30(全ネジ)2本で外せるのですが、ウインカー4ヶ中1ヶだけが、どうしてもネジが取れません。そうこうしているうちにネジの頭をなめてしまいました。この時点でなにか嫌な予感。CRCを浸透させてから叩いてみましたがまったく歯が立たなかったので、ネジの頭をキリでもんで無理やり外してしまいました。
なんと、メッキのボディはダイカストです。いまどきのバイクはほとんどがプラスチック。重いわけです。さすがSR。抜けなかったネジは、ボディの内部に侵入した雨水で錆び付いていたのでしょう。
ボルティーのウインカーは15Wですが、SRは21W。このままだとウインカーリレーも交換要なのでバルブだけ移植するのが簡単。しかしこのバルブが外れない。どうやらここも錆びているようです。ソケットやらゴム部品やら総バラシしてCRC攻撃の末、なんとか分解できました。
ソケットは黒いゴム部品にすっぽりと覆われていて、ハーネスはこのゴム部品の底にあいた小さな穴から出てくる構造です。振動による球切れ対策でしょうか。ゴムのシールが不完全で、ここから水が浸入したものと思われます。ソケットの内部と電極、バネなどは悲惨な状態でした。
ボルティーのバルブと比較してみました。SRはガラス・口金形状が「S25 BA15S」というタイプ、対してボルティーは「G18 BA15S」というもの。口金形状は同じですが、ガラス部分の大きさがぜんぜん違います。
試しにボルティーのバルブをポン付けしてみました。フィラメントの位置がセンターからずれてしまいます。実用上問題ないと思われますが、気になるといえば気になる。
ポジションランプ用のハーネスを引き込む方法も考え物です。ソケットを覆っている黒いゴム部品に何らかの細工をすればいいのでしょうが、ゴムは薄くて案外スペースがありません。切ってしまうと防水にも難があります。また、バルブが横付けのため、複数のLEDをバルブ周りに放射状に設置しようにも限界があります。
仕方ない。ステーをつくりますか。
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【2010.01.09追記】
内部が錆びていたウインカーですが、後日点灯確認したところ、オレンジのレンズにヒビが入っていました。メッキのボディにも軽いガリ傷があったことから、前オーナーがやっつけてしまっていた、もしくはバルブ交換のときにしっかりとネジを締めなかった可能性が大です。ほかの3ヶはまったく問題ありませんでした。
ちょっとタイトルが過激だったかなぁと反省してます。
ここで言っている「罠」というのは、バルブが横を向いていていじりにくかったという意味ですので誤解のなきよう。何のかんのといっても、純正品はよくできてますよ。
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