リヤサスのOHと換装(8)塗装四苦八苦
薄々感じてはいたんですけど、自称モデラーの自分は塗装が苦手みたいです。特に缶スプレーがぜんぜんいけてません。
一番プラモデルをよくつくった中高生の時分、塗装はもっぱら筆塗りでした。理由は単純に経済的なものです。缶スプレーは高いし、専用色を買わなきゃならない。で、高校の終わりころに、当然の流れでオリンポスのピースコンヤング88を購入したんですが、その頃はドライブラシや墨流しでの陰影とか、どっちかというと筆塗りでないとできない塗装ばかりしていたのと、エア缶のランニングコストが負担で、ほとんどエアブラシは触らずじまいでした。
コンプレッサを衝動買いしたのはつい最近のこと。エアブラシも経験が浅いのですが、まだ缶スプレーよりはましな塗装ができる気がします。
リヤサスのOHと換装(5)塗装の回で上塗りのシルバーまでは終了しています。あとはクリア掛け。結局、耐溶剤性と耐久性を考えて2液ウレタンクリアを吹くことにしました。
入手性がいいのはSOFT99のボデーペンウレタンクリアー。近所のホームセンターならどこでも売ってますが、めっちゃ値が張ります。実売で2700円くらい。また2液缶スプレーは一度硬化剤を混合してしまうと缶の中で固まってしまうので、その日のうちに使い切らなければなりません。
ここでふと考えました。主剤と硬化剤を入手してエアブラシで吹けばいいんじゃねって。
検索してみると、どうやらカーモデルの世界でよくとられている手法のようで、通販で2液ウレタンクリアを扱っているお店、スジボリ堂を発見。手持ちの機材で塗装ができるのか不安だったので直接メールして聞いてみたところ、ほどなくとても丁寧なお返事をいただきました。
曰く、低圧のL5でもウレタン塗料は塗装可能だが、シンナーによる希釈を多めにしないとダメ。シルバー系の上掛け塗装には希釈したウレタンは向いていないとのこと。残念ながらこの線はあきらめざるを得ませんでした。
上海から帰国した翌日の日曜日、ちらちらと雪が舞う中、晴れ間を狙って塗装を敢行しました。シルバー塗装をしてから実に二週間近く経ってます。
ウレタン塗料とはいっても缶スプレー。普通のラッカースプレーと塗装の方法は変わりません。周囲温度が低かったのでぬるま湯を張ったバケツにスプレー缶を浸けておき、塗装の寸前に硬化剤を混ぜたりしたくらい。電気ストーブによる強制乾燥は中のシール類が心配だったのでしていません。
クリア塗装って、難しいです。吹いているときに塗料の載り具合が確認できないからです。
吹きすぎているのかまだまだ足りないのかの判断がつきにくい。特に今回のように寒い屋外で天気を気にしながら、手早くやらないと硬化が始まっちゃうなんて焦りながらやるとろくなことになりません。硬化までには実は結構余裕があるのですが、ウレタンは初めてなのでそんなことわかりゃしません。
そんなこんなで、垂れるわ吹き足りないところはあるわで散々な出来になってしまいました。それがわかったのも、塗装してから十日以上たってからだったりします。
一番しくじったのはダンパー本体シリンダ外筒部。目立つからと念入りにクリア掛けした結果、イニシャルアジャスタが入らないほどの厚塗りになってしまいました。やむなくクリア塗装を剥がしにかかりましたが、これがある意味面白いようにパリパリと剥がれる。安物のラッカーシルバーとの相性は最悪だったらしく、ちょっとカッターの刃をいれただけで甘栗の皮のようにペロンと剥がれてしまいました。
半ばヤケクソでシルバーとサーフェイサーの下地もすべて拭き取ってしまい、足付けした地金に直接同じシルバーを塗ってみました。これがまたぜんぜんダメで、爪を立てるだけでポロポロ取れてしまう始末。
結局、もう一度白いプラサフを吹き直して、上塗りのシルバーを塗装。クリア掛けはひとまずあきらめることにしました。
このあたりの顛末の写真が全くないのは、自分のガッカリ度合いが大きいのと、愛用のコンデジの調子が悪いせいです。
やっぱり缶スプレー、自分はうまくできないですわ、ハイ。
次回は待望の組み立ての予定。
コメント
この記事へのコメントはありません