リヤサスのOHと換装(14)やっと取付!そして…
昨年の10月に着手したカタナ250用純正リヤサスへの換装、随分とのんびりしたペースでやってきましたが、そろそろ降雪の心配もなくなってきたのでついに取り付けを敢行しました。
二本サスの単車はリヤサスの換装も楽ちんという話は以前書きました。がしかし、それはちゃんとその車種専用のサスペンションに換える場合の話。今回のように全長が異なる場合は、最低でもジャッキアップが必要です。片側ずつ外しても新しいサスがつけられないからですな。
ジャッキはクルマ用のものを使用。ジャッキアップポイントはいろいろ試行錯誤した挙句、スイングアーム根元部分としました。写真がわかりにくいですね。前輪とサイドスタンド、ジャッキの3点で自立するようにします。ぐいぐい上げていって、後輪が浮いたところで純正サスを取り外します。
外すのは簡単。上下のナットを外してスポッと抜くだけです。いつかのノーマル戻し時に必要なので、このまま物置の肥やしにしておきます。
で、ざっと25mmほど長い新しいサスをあててみたところ問題発覚。もうちょっとのところで付きそうにありません。
サスを外してジャッキアップしているのにもかかわらず取付軸間距離が伸びないので、なにかが干渉してこれ以上スイングアームが下がらないのだと理解するのにちょっと時間がかかりました。
タンデムステップマウントはフレームと一体なので外すわけにもいきません。きれいさっぱり切断して新造するのが常道ですが、すぐにでもノーマルに戻せるのを前提としているのでそういうわけにもいかず。バーナーであぶって潰せばきれいですが、あいにくそんな道具は持ってません。
仕方ないので力技です。家庭菜園用の鍬の柄をねじ込んで、てこの原理でタンデムステップマウントを外側に広げてしまいます。
一抹の不安を覚えましたが、ほんのちょっとだけ広げたところでサスペンションが取り付けられましたのでよしとしましょう。
左側はチェーンカバーとサススプリングが微妙に当たってしまいました。あわてず騒がすチェーンカバーを内側にちょこっと曲げて凌ぎます。
どーですかこの違和感のない仕上がり。さすがスズキ純正部品。
で、この話には落ちがありまして…
取り付け終わって道具を片付けて、普段の駐輪場所に移動しサイドスタンドを出してみて、何とも言えない違和感が。左に傾きすぎているのがわかるでしょうか。リアサスが25mm伸びたのでケツ上がりになり、相対的にサイドスタンドが短くなったというわけです。まあ問題ないといえば問題ないレベルですが、気になるといえば気になる。
最初原因がさっぱりわからず、ジャッキアップしたときにサイドスタンドの根元にこじるような力をかけすぎでマウント部分が広がってしまったのだと思い込み、ガタをとるために適当なネジで締め上げたりシム調整してみたりと、まるで見当はずれなことをしてしまったのは内緒です。
溶接設備があればサイドスタンドの延長は簡単なんだけどなぁ。残念ながら自宅にも職場にもそんなものはないです。なにか考えよう。
あと、このカタナ250用リヤサス、ちょっと柔らか目のような気がします。タンデムシートに手を置いてぐっと荷重をかけてみたときの沈み込みが大きいような気がします。
イニシャルアジャスタや伸び側減衰アジャスタなどの調整はまた日を改めて。
コメント
2件のコメントがあります
サスの全長が純正より長いから、サスが立っている(レイアップ?)のでは?
本来ならスイングアーム側の受け位置を後方にズラしてレイダウンにするべきなんでしょうが、自由長も純正より伸びているならイニシャルを抜いて1G姿勢を純正と同じになるようにしてみては如何でしょうか?
車重はカタナの方が重いのだから、スプリングレートはボル純正より高いのではないかと思いますが、どうなのでしょう?
もしかしたらカタナの方がボルよりレイダウンしていて、スプリングレートを下げているのかもしれませんね。
いずれにしても、今の状態だとリアの加重が抜け易い状態になっているでしょうから、試乗時にはお気をつけ下さい。
コメントありがとう。
> イニシャルを抜いて1G姿勢を純正と同じに
うんそうですね。純正サスを外す前に測っとけばよかったとちょっと後悔してます。ま、また交換すればいいだけなんで試してみますわ。
確かに、カタナ250の写真とか見ると、ボルティーに比べてほんのちょっとだけレイダウン気味のような気がしますね。手ごたえからしてバネ定数はボルティー純正のほうが高いと思われます。
これが社外サスだったら、スプリングだけ入手して交換ってな芸当ができるのだけどなぁ。今の状態でバネだけ換えてもあまり意味はないけど。