キャブセッティング
どうも最近筆不精でなかなかブログ更新できてませんでした。今回はボルティーのキャブのお話です。
恒例ツーリングで喜多方ラーメンを食いに行ってきたのは先々週。集合時間に間に合わせるため上信越道と磐越道でびゅーっと現地入りしまして、珍しく一番乗りを果たしました。
ボルティーは高速道路に全く不向きな単車です。気温も低くて往路は苦行でしかありませんでした。
でまあ基本的にあまり頑張らず、90km/hくらいでトコトコ流して進行するわけです。でもごくたまに重機を載せた大型トラックなんかを追い越さざるを得ないときにアクセルガバッで加速するとき、なんというかすごい違和感を感じたのでした。
アクセル開けたときにまるでガス欠のような症状で一時的にゴボゴボいって力が出ない。しばらく我慢していると吹け上がる。ガソリンは充分残っている。そんな感じです。
週明けに会社のバイク仲間にそんな話をしたところ、あ、それは中高速域が薄いんですよ、キャブの構造がわかんないからなんとも言えないけど、ニードルのクリップ位置を一段下げればいいと思いますよ、とのこと。おーなるほど。
思い返せばヨシムラのメガトライオーバルに交換した直後から、薄いっぽい現象は出てましたね。キャブのオーバーホールはしましたがセッティングは特に変えてませんでした。
もうひとつ気になっていたのがガソリン漏れ。キャブレタのボディとフロートチャンバの間から滲み出してるようで、フロートチャンバが茶色く変色してます。ドライブスプロケット付近まで液体が流れたあとがあるので間違いなくここでしょう。キャブをばらしたときには特に確認もせずそのまま組み上げましたのでたぶんガスケットがダメなんでしょうね。
この業界でちょー有名な「ボルティー関東組」さんにキャブの組みバラシ方法が紹介されています。丁寧に写真付きで解説されていますので参考にさせてもらいました。
http://www.geocities.jp/volty_kanto3/mente/carbu/carb_top.html
素材系が揃っているホームセンターをブラブラしてみるとゴムの薄板がありました。重要なのは素材。NBRはダメです。間違いなくガソリンで膨潤します。CR(クロロプレン)ならよいはず。で、これを買いました。
ホームセンターで実売100円でしたよ。 切り出しはとても原始的な方法で。オリジナルをゴムシートに両面テープで固定。よく切れるカッターで外形と角穴を慎重になぞります。丸穴は革細工用のポンチで抜きました。サイズが合わないところはデザインカッターで処理しています。
オリジナルには表面に溝がありますがこれは再現できないのでそのまま。たぶんこの溝は面圧を上げるためとシール面の表面粗さと平面度を少々ラフにしても密閉するための措置と思われます。あとは成型の都合ですかね。ちなみに取り外したオリジナルは経年変化でカチカチでした。こりゃ漏れるわけだ。
ニードルのクリップ位置変更には前述のパーツカタログのNo.4穴用C型止め輪を取り外す必要があります。C止めのプライヤを持っていない、かつ、だいぶ深いところにあるので普通のCリングプライヤでは届かないという罠にハマりまして、急遽手持ちのダイソーラジペンをグラインダーで削って工具をつくりました。こーゆーとき百均の工具はよいです。気兼ねなく加工できます。
あとはバラして掃除して組み立ててって流れですが、例によって手が真っ黒なので写真がまったく取れませんでしたので割愛。
なおフロートチャンバのガスケット当たり面はオイルストンで面出ししておきました。
調整完了後、洗車してから軽く近所を流してみました。おお、素晴らしい。きれいに吹けあがります。多分正解だったんでしょう。
キャブいじりって結果がついてくると楽しいですね。
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