リヤサスのOHと換装(13)オーバーホール完了
ガスの充填もできましたのでサクサクっと組み立てます。組み立ては分解の逆手順なので簡単。なのでだいぶ端折ります。
最終更新: 2019/10/16(Wed)23:20
自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-
ガスの充填もできましたのでサクサクっと組み立てます。組み立ては分解の逆手順なので簡単。なのでだいぶ端折ります。
確証はありませんが、この手のサスペンションに充填されているのはおそらく窒素ガスです。なぜ空気ではないのか。空気に約20%含まれている酸素が、プラダなどのゴム部品を透過してオイルを酸化させてしまうからですな。
タイヤに窒素ガスというのも最近よく聞きますが、ゴムに対する拡散が遅い、つまり圧が抜けにくいというのが一番の利点のようです。タイヤショップなどに行くとクルマ一台タイヤ4本分で2000円くらいが相場みたいです。
そんなわけで、件のリヤサスにガスを充填するに際し、タイヤショップに単品で持ち込んで窒素ガスを充填してもらおうというのが当初の目論見でした。でもやめました。
一回コッキリの充填ならまあかまわないんですが、なにかあって圧が抜けてきたらまた金かけて頼まなきゃならない。タイヤに充填するのとは訳が違うので料金も割高だろうし、そもそもできないかもしれないです。
で、何とかして自分でやる方法を考えました。
まず、窒素ガスを入手するのは不可能ではないけど、オイル劣化くらいならまた交換すればいい話なので、ふつーの空気を入れることに。じゃタイヤに空気を入れるのに使っている足踏みポンプで入れればいいやと短絡的に思ったのですが、第一の関門が口金です。
専用品でないリヤサスを流用する際、取付穴径が合わないときは、他車流用でカラーとブッシュを打ち換えるのが普通です。ですが、サイズがぴったり合うブツを入手するのが至難の業。モノによっては部品番号が設定されていているみたいですが、とても素人が調べきれるものではありません。ちなみに汎用品では数種類のカラーがセットになっていたりしますね。
そもそも、塗装の際マスキングを簡単にするためにカラーとブッシュを打ち出そうとしてみたのですが、ちょっとやそっとじゃ無理っぽい感じでした。
幸いにしてこれから取り付けようとしているカタナ250のほうが内径が大きい。逆の場合はどうしようもないところですが内外径がφ14/φ12のカラーを入れればごまかせそう。
ところがどっこい、金属カラーの入手に困りました。会社の購買経由でミスミに発注しちゃおうかという悪魔のささやきを振り払い、事あるごとに箒やらモップやら雪はねやらの柄のサイズを測りまくる毎日。
最初からわかっていたんですが、外径φ14肉厚1mmなんていうパイプは一般的な規格サイズではないので、適当なものは当然見つからず。でまあ最終的には、何でも売っているヤフオクに。
余談ですが愛用のeGoのバッテリー径がちょうどφ14で、古いのを切り刻もうかと本気で考えましたが、このステンレスボディ、間違いなく肉厚が薄いはずなので思いとどまっています。
緯度が違うので当たり前と言えば当たり前ですが、ジョージアに比べて日本の寒いこと。ってわけで先週末、無事帰国しました。時差ボケも解消し、昨日は家族でスケート行ったりして、徐々に本来の生活に戻りつつあります。
前回は「次回はガス充填の予定」と締めくくりましたが、大事なことを忘れていたのでそちらを先に。果たしてこのカタナ250用純正サスが、ボルティーに取り付けられるかの確認です。いやいやそれは真っ先にすべきでしょうってな突っ込みは置いておいてください。現車から取り外して採寸すれば済む話なんですが、なかなか面倒でやってなかったんですわ。
2本サスなので取り外しは簡単。片側ずつ取り換えればジャッキすら不要です。上下ともにM10のナットですが、マフラーとの干渉を避けるためか、右下だけ対面幅が違いました。スプリングアジャスタは最弱にしておくとよいでしょう。
外したボルティー純正のリヤサスです。ネットを漁ってもなかなか詳細がわからなかったので、さっくりと採寸して簡単に寸法線を入れてみました。さてここからが本題。
ネジをなめることもなく簡単に外れたのは良かったんですが、外してみてわが目を疑いました。
各パーツのリペアが一応完了したので、さあ組み立て! といきたいところですが、ひとつ忘れ物がありました。バンプラバーの再生です。もともとのブツが風化してなくなっていたので、再生というより新規製作ですな。
Webで散々調べたにも関わらず、オリジナルの形状は不明。なので適当にそれらしく。で用意したのはこれ。
さあ、がんがん組み立てましょう。
薄々感じてはいたんですけど、自称モデラーの自分は塗装が苦手みたいです。特に缶スプレーがぜんぜんいけてません。
一番プラモデルをよくつくった中高生の時分、塗装はもっぱら筆塗りでした。理由は単純に経済的なものです。缶スプレーは高いし、専用色を買わなきゃならない。で、高校の終わりころに、当然の流れでオリンポスのピースコンヤング88を購入したんですが、その頃はドライブラシや墨流しでの陰影とか、どっちかというと筆塗りでないとできない塗装ばかりしていたのと、エア缶のランニングコストが負担で、ほとんどエアブラシは触らずじまいでした。
コンプレッサを衝動買いしたのはつい最近のこと。エアブラシも経験が浅いのですが、まだ缶スプレーよりはましな塗装ができる気がします。
リヤサスのOHと換装(5)塗装の回で上塗りのシルバーまでは終了しています。あとはクリア掛け。結局、耐溶剤性と耐久性を考えて2液ウレタンクリアを吹くことにしました。
前回は錆びサビだったナットを塩酸(サンポール)で酸洗した後、重曹水で中和するところまでやりました。きれいにサビは落ちたものの、このままではまた赤サビが再発してしまいます。
まず最初にリン酸塩処理を試してみました。一番安かったエーゼットのサビアウトを近所のホームセンターで購入。サビ取りした後の素材に原液のまま筆で塗り、拭き取りも水洗いもせずに2、3日放置してみました。
表面が微妙に茶色になったので処理はされているようでしたが、残ったべたつきを拭き取りしばらく放置しておいたら、うっすらとサビが浮いてきました。うーん、これだけではダメですね。
で、本題です。
世の中には偉い人がいるもので、一般家庭で入手できるごくごく一般的なものだけで、電解メッキを成功させているひとの情報に行き着きました。サンポールのサビ取り並に良く知られた情報のようです。
面白そうなので実践してみることにしました。
サビ取りといえば、ヤスリや電動工具などの物理的な手段でガリガリやるか、市販のサビ取り剤で化学的に処理するかの二者択一。どちらの手段をとるにしても、特に相手がメッキされた鉄の場合、労力の割りに報われないことが多いです。何故か。それはサビ取り後の防錆処理が難しいからですよね。
メッキが付いていないもの、つまり塗装品の場合は、下地処理して再塗装すればよいのですが、メッキ部品の場合はそーゆーわけにはいきません。もともとがピカピカのメッキ処理だったところを上から塗装してしまうと、見た目がまったく変わってしまいます。シルバー系統の塗装は所詮メタリック塗装でしかないし、メッキ調塗料は耐擦過性に劣るものがほとんど。メッキ調塗料の上からクリアを重ねるとツヤの具合が変わるともききます。ならば単純に、地肌の上にクリア塗装? いやいや、クリアが剥げたらおしまいですね。
一番いいのは、サビ取り後残ったメッキを全部剥離し、研磨して再メッキをかけるってとこでしょう。ただし個人レストアでは自前の再メッキはほぼ不可能、前処理だけしてあとは業者さんにお願いするってのが定番です。それなりの費用がかかるみたいです。なるべく金をかけたくないのでもちろん相場は調べてません。
今回の一番の強敵はこいつ。イニシャルアジャスタそのものです。形状が複雑な上に赤サビがひどい。サビがメッキの下に侵攻してしまってます。ヤスリだけでシコシコ削るのはほぽ不可能というわけで、ケミカルに頼ることにします。サビ取りのケミカルにはいろいろありますが、一番メジャーなのはリン酸塩処理するものでしょうかね。いわゆるパーカライジングです。クレのラストリムーバーや花咲かG、エーゼットのサビアウトなんかがこれにあたります。
そのほかの処理では「還元性一液式水性エポキシ樹脂防錆塗料」なんてものあります。この命名および詳細はこちらのサイトを参照。
クルマの防錆塗料のナゾ(ホルツサビチェンジャーを考える編)
「赤サビを黒サビ化するわけではなく、水溶性還元剤が赤サビを溶かし、水性エポキシ樹脂塗料で固定する」ものらしいです。99工房の赤サビ転換防錆剤、ホルツのサビチェンジャーなんかがこれですね。
ちなみにこのサイト、当該記事だけでなく他の文章も読みごたえがあって面白いですよ。
だいぶ前ですが、赤サビ転換防錆剤は購入して使ってみてます。後にできる塗膜が結構厚いので用途は限られますが、それなりにいい仕事します。
あとはがっつり「酸洗」ですね。そのあとの中和と防錆処理さえさえしっかりすれば、これが最強でしょう。防錆処理さえしっかりすれば、ね。
というわけで、興味本位も先立って、巷でよく聞くサンポールによるサビ取りを試してみることにしましたよ。
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