タンデム用アイソレーションミキシングアンプ
- カテゴリ: PND ちょいNAVI > タンデム用ミキシングアンプ
- 投稿日時: 2011/07/26(火) 23:59:57
R-GND間は+2.8V前後、L-GND間は+10mV前後と、なんだか変なちょいNAVIの音声出力。もうひとつ変なのが、アンプとの間に直流カットのためのカップリングコンデンサを入れると、まったく出力が出てこないところです。
電気はシロートですのでひたすらグーグル先生にお伺いを立てるしか手はないのですが、どんなにがんばってもこれという答えが得られません。そんな自分が言うのもアレなんですが、なんでカップリングコンデンサが必要なのかというと、現状のパッシブミキサーに限界を感じているからです。
パッシブミキサーは抵抗だけで構成したミキシング回路。抵抗を通すためどうしてもレベルが下がってしまいます。多かれ少なかれ他の回路への回り込みもあります。回り込まないようにすると抵抗値は大きくせざるを得ず、ますます音が小さくなります。
受動素子(抵抗)でなく能動素子を使うミキサーにしたほうがよさそう。アクティブミキサーですな。
アクティブミキサーはオペアンプの加算回路を使うのが一般的です。普通のオペアンプには両電源が必要。自作ヘッドホンアンプでは006P一発で±4.5Vってのが多いです。1.5V電池2本ではちょっと辛い。試作のメインアンプは低電圧で駆動できる単電源のパワーアンプだったので、プラスマイナスの両電源は要りませんでした。そのあたりで二の足を踏んでいました。
で、いろいろあたってみつけたのがこちらの情報。
TERRA'S ROOM
バイク用ミキサーと電源周り 新規作成 その2で終わり
車体の12Vからつくった5Vを電源にしてアクティブミキサを駆動していますよ。オペアンプは NJM2114DD を使用。5Vなら当てはあります。
残る問題はちょいNAVIの変な音声出力。で、偶然見つけたのがこちらの情報。
ツーリング&山のレポート
FTM-10Sの改造とバイク用ミキサーの制作
引用します。
ミキサーで試行錯誤しているとき、思い浮かんだのはトランスを使うことだった。各機器のSP出力を直接つなぐと各機器やトランシーバーの故障の原因となる、音声出力の直流分はカットして交流分のみを通過させることは・・トランスとコンデンサーで直流成分をカットすれば何とかならないか・・・と取り置きの古いパーツを探した。 (中略) コンデンサーは10μF~470μFのものを入れてみた、コンデンサーの容量により音質が変化する。トランスを5個並列につなぎ、それぞれ入出力側にもコンデンサーを取付け5chのミキサーがとりあえず完成した。
なるほど、トランスを使えばいいのかと。具体的なトランスの品番と回路図が無いのが残念。さらにググること数日。
旅と放浪の日々
6台目のミキシングアンプ
年末年始でD.I.Y
ありましたよ。「トランスアイソレーション」アンプというのですね。
トランスは共立エレショップで入手可能な「アウトプットトランス1KΩ:8Ω / ET-81 (-)」ですね。
よし、なんとなく光が見えてきましたよ。
全体の構成はこんな感じで考えました。
試作で全部ひとまとめにしていた機器をふたつに分けます。ライダーとパッセンジャーそれぞれに小箱を持たせて、間をケーブルでつなぐ方式です。利点と欠点は
- 自分の声も聞こえてしまう(うっとおしいかも)
- 二人の間を繋ぐ線を4芯1本にできる(着脱が楽チン)
- メインとサブが違う(同じものつくったほうが楽かも)
- サブには昇圧回路不要?
ってなとこですかね。
昇圧回路は3Vから5Vをつくるためのものです。
各機器をつなぐコネクタとケーブルの芯数をまとめたのがこの図です。
トランスを入れる箱は「IsolationBOX」として独立させて、PNDの近くに設置します。ちょいNAVIの出力不均衡対策なので別箱として、万が一PNDが変わったときは撤去する方針です。
3芯の線とステレオミニプラグはよいとして、4芯の線にはLANケーブルまたはモジュラーケーブルまたはUSBケーブルが使えるかな。
さて、そろそろ部材を手配してブレッドボードで確認してみますかね。
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