【完成】自作タンデム&ミキシングアンプ
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2ヶ月に渡る試行錯誤の末、ついに完成しました。タンデムシートのパッセンジャーと会話をしつつ、PNDの音声案内と音楽を共有するための機材一式、一般的には「タンデム&ミキシングアンプ」と呼ばれるものです。有線式です。
(1)アイソレーションボックス、(2)メインボックス、(3)サブボックス
全体回路図と部品表はこの記事の最後のほうにあります。
最終更新: 2015/10/12(Mon)16:18
自作と修理を愛するブログ。トイラジ、電子工作、ボルティー、NucleusCMS 、いろいろゴソゴソやってます3Dプリンター / 3Dスキャナーも -kyu-
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2ヶ月に渡る試行錯誤の末、ついに完成しました。タンデムシートのパッセンジャーと会話をしつつ、PNDの音声案内と音楽を共有するための機材一式、一般的には「タンデム&ミキシングアンプ」と呼ばれるものです。有線式です。
(1)アイソレーションボックス、(2)メインボックス、(3)サブボックス
全体回路図と部品表はこの記事の最後のほうにあります。
まずジェッペル用のヘッドセットとして、前につくったダイソーフラットヘッドホンのスピーカー利用のダイナミックマイクを、エレクトレットコンデンサマイクに置き換えます。ペットボトルのフタはこのマイクには大きすぎるので、一から作り直すことにしました。
ガワにはこのインナー型のイヤホンを使います。もともとはケーブルクリップ部分が欲しくて買った携帯電話用ハンズフリーイヤホンマイクですので新規購入はゼロ。さらにエレクトレットコンデンサマイクも使うのでかなりエコですな。イヤホン部を分解。中に入っているスピーカーは不要です。
前と同様にPVCチューブにアルミの針金とケーブルを通し、イヤホンのガワを取り付けました。熱収縮チューブによる固定も同様。↑ってほとんどじゃんってツッコミは置いておいて…
試作したマイクアンプはトランジスタ二石の簡単な回路でした。
一石で「エミッタ共通回路-自己バイアス」をつくったあとで、もうちょっと増幅したくて二段目に「エミッタ・フォロワ」を追加したものです。参考にさせていただいたのはこちらの二つのサイト。
rukakiss@WIKI -ラジオ少年のDIYメモ
(左メニューから「2SC1815 1石 MCカートリッジヘッドアンプの製作 」へ)
帰ってきたギターダー
(左メニューから「その他の製作・実験」へ)
参考というか、まんまです。電源電圧が乾電池二本の3Vなので、エミッタ・フォロワの抵抗定数を計算しなおした程度。
ここで気になるのが一段目のエミッタについているR3。もとの回路図では200Ωの可変抵抗ですが、430Ωの固定抵抗にしています。R3を小さくすればするほど増幅は大きくなるのですが、ちょっといじるだけですぐに音割れしてしまいます。メインアンプの出力をイヤホンでモニターしながら「音が割れずに一番大きな音が出る点」を探った結果でした。
ですが、試作機をつくっているときはなにしろ早く形にしたくて気にせず進めてしまったのですが、冷静になってよくよく聞き比べてみると、音の大きさは一石だけでR3を調整したときとほとんど変わりません。トホホ。
ちゃんとした計測器があるわけではないので耳で聞いて判断するしかないのですが、前の記事に書いたとおり、SONYのイヤホンと、ダイソーのヘッドホンを仕込んだヘルメットスピーカーとでは聞こえる音圧に決定的な違いがあり、テストは良くても本番はダメということになりかねません。そこでまずはヘルメットに内蔵するスピーカーの見直しから始めることにします。
タンデムシートに息子を乗せて実地試験に行ってきました。結果は…微妙です。
60km/hくらいで街中を流しているときは、相手の声は聞こえるしちゃんと会話も成り立ちます。それ以上の速度域では聞こえているのか聞こえないのかいまいちよくわかりませんでした。
一番の問題は全体的に音が小さいこと。風切り音はほとんど気になりませんでしたが、聞こえてくる音が小さいので風切り音も増幅されなかっただけのような気がします。ただ風切り音は思ったほどではなかったです。マイクが完全にヘルメットのシールドの内側に入っているからなのか、ダイナミックマイクだからなのか。
自分が使っているのはアライのアストロTRですが、息子用にドンキホーテで買ったのは知らない海外メーカーのジェットヘルメットです。今風のバブルシールドがついていますがシールドの開け閉めはできません。フルフェイスにマイクを仕込むのはまあなんとでもなるとして、ジェッペルにはやっぱりKTELのヘッドセットのようなフレキシブルアーム機構が必要。というわけでまずはジェッペル用のマイクをつくります。
材料は主に百均で調達。最近は百均大臣と化していて、ホームセンターにすら行かなくなりました。どんどん自分が安っぽくなっていっているようで、あらためて考えるとちと悲しかったりします。まあそこはそれ、知恵と工夫はタダなので、安い材料でいかに良いものをつくるかという点を追及していきたい今日この頃。
いきなり完成報告です。とはいえ前回の記事から10日以上過ぎていますので、その間の試行錯誤は推してください。素人にはとっても大変でした。基本的にWebを徘徊して得た知識で製作していますので、抵抗の定数など不安な部分も多々あります。もしこの記事を参考にして自作してみようと思う方がいらっしゃったら、そのあたりを肝に銘じて取り掛かることをオススメします。
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