3Dプリンタ(3) GEN6 ファームウェアの書き換え方法
GEN6 でヒーテッドベッドを扱うためにはどうすればいいかって話です。
ヒーテッドベッドというのは文字通りヒーターを内蔵した造形ベッドのことです。
溶けたプラスチックをノズルから射出して物体を形造っていくFDM方式では、プラスチックが冷えて固まる時の材料の収縮が問題になります。先に形成した層と後から形成した層では収縮のスピードが異なるため、形成品がバイメタルのように反ってしまうわけです。ベッドを加熱することでその収縮の度合を和らげようというのがヒーテッドベッドです。
本機の制御基板は GEN6。3Dプリンタ用の制御基板としては結構古いもので、残念ながらヒーテッドベッドを制御するための接続口がありません。ではどうするか。ヒーターをPWM制御するMOS-FETとサーミスタで温度を検知するアナログ入力を、基板改造でなんとかして増設するという方法が確立されています。
ハードウェアの改造は部品さえ入手できればあとはやるだけ。部品点数も少なめでそんなに難しいことでもないでしょう。問題は制御基板のファームウェア。
ファームウェアの書き換えができなければ、いくらハードウェアをいじったところで無駄です、ハイ。
そういうわけで、まずはファームウェアの書き換えができるかどうかを調べることにしました。