アナログタコメータをつくる(4) 3Dモデリングと回路の作成
- カテゴリ: HA36Sアルト
- 投稿日時: 2018/02/11(日) 14:35:46
ステッピングモータとその駆動方法が決まったので、お待ちかねの 3D モデリングです。あ、お待ちかねなのは自分ですよ念のため。
後づけのメータって、砲弾型のハウジングに入っててダッシュボードの上に無理付けしたりするもんですが、激しく主張するのはどーも好きじゃないので、おや、純正オプションにこんなのあったっけ的な感じにしたいです。
って、ググったら結構同じことをしている人がいらっしゃいますね。皆考えることは同じかwww
モータの大きさとメータの外径が決まれば話は早いです。さくっとモデリング。って割には手数が多いですねww
文字盤はイラストレータで描いて SVG でインポートしました。便利です Fusion360。
モータの周りの空間に LED を仕込んで裏から文字盤を照らします。針自体は透明樹脂で根元の LED から光を導く方式。
当初は LCD 側に内蔵する予定だった制御部もメータに入れる必要があります。 Arduino は Pro Mini というのがサイズ的に良さそう。I/O も十分余裕があります。将来 LCD を増設する際も I2C が使えます。
こんなアニメーションも簡単に作れちゃいます。すごいぞ Fusion360。
ガワをプリント。単純な形なのでまあまあの出来栄え。とはいえ、形状が急変するところはヒケたりしてます。インジェクションと同じ。
続いて照明の試作。針の発光から。
ヒートナイフとPカッターで切り出しヤスリ掛けして整形。ペーパー掛けして最後はコンパウンドで磨き倒します。
裏側にだけクレオスのシャインレッドを筆塗りしておきます。
針の基部は 3D プリンタで出力。内側は光を反射するようにアルミテープを貼り付け。
針と組み合わせて発光テスト。
まあいいんじゃないでしょうかね。想像していたよりはちゃんと光ってます。
このときはたくさん在庫しているφ5砲弾型の LED を使いました。たぶんこれをつくったときの残り物です。
砲弾型 LED をそのまま仕込むにはスペースが辛いので、透明ポリカのレンズ部を切ったり削ったりして薄くしました。が、削り込むと構造的に弱くなるようで失敗の連続。うまくいったものもハンダ付けの熱で光らなくなったりしてダメ。更に切れないピラニアンソーで手をざっくりと切ってしまったりで意気消沈。切れない刃物は危ないです。
気分転換に文字盤の照明を試作します。
モータを取り付けるベース板はタミヤの 1mm プラバンです。サークルカッターで円を切り抜き、本体の内側にぴったりと合うように整形。このオルファのサークルカッターは35年ものかな。替え刃を買ったことがないくらい稼働率は低いものの、ないとできないことも多いです。切り出したら図面を見ながらケガいて穴開けしモータ裏面のボスをはめ込んでモータを固定します。
照明用の LED は、百均のライトに入っていた SMD を使うつもりでした。ですが、外すのが難しくて諦め。LED 自体を溶かしちゃったり、うまく外したつもりでも通電すると光らなかったり。
100個単位で在庫してる手持ちの砲弾型φ3を配置してみました。
最初からわかってましたが、照射角が小さいので光が拡散せず、光ムラが激しいです。モータ側でなくて裏側に配線がいっちゃうのも厳しい。こりゃダメです。
しゃーない、赤と白の LED は SMD を手配しよう。Aliだとまた2週間待たされるなぁなどといった趣旨をツイートしたところ、フォロワさんに Yahoo!ショッピングのお店を紹介してもらいました。ありがたや。
データシートがないのでもろもろ不明ですが、今回の用途的には 30mA も流せば十分明るいです。素晴らしい。
ちなみに商品説明によると最大 150mA 流せるらしいです。
ベース板のモータ側に実装。スズメッキ線をくるんと丸めて並列に5ケ配置しました。針用の赤はエナメル線で出力軸のすぐ際に配線。
0.3mm プラバンで仮の文字盤をつくって点灯テスト。あー、いいんじゃないスかね。
ベース板のモータの裏側に回路を作り込みます。ヤフオクで買った Cds も配置。周囲の光量を取り込みます。
スケッチの書き換えのときは TX/RX から OBD2 スキャナを切り離さないといけないのでそこだけコネクタ化。
あと、白 LED のドライブは Arduino から直接できないのでトランジスタを使いました。
回路図です。Arduino から見ると、
ELM327との通信 (TX/RX) … (2)
ステッピングモータ用出力 … (4)
バックライト LED (アナログ出力) … (1)
Cds (アナログ入力) … (1)
というような構成です。針の照明は特に制御なしで常時点灯。
各抵抗の定数は手持ち品の兼ね合いと実験的手法で決定しました。
本当はモータの逆起電力を逃がすためのダイオードが必要ですが、面倒なのでつけませんでした(おい
長くなりましたので続きは次回。もうすぐ完成かな。
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