リニアコンプレッサL5
有名な話ですが、クレオスのリニアコンプレッサは日東工器株式会社のOEMです。日東工器は流体継手カプラが主力のメーカーで、本社は大田区池上にあります。ああなつかしや。
リニアコンプレッサの構造は単純で、永久磁石が埋め込まれた円筒形のピストンと、電磁石で囲まれたシリンダと、単方向にしかエアを通さないチェッキ弁とで構成されています。電磁石に交流を流すとピストンが往復し、圧縮エアがつくり出されます。チェック弁の向き(というか給排気口)を反転すれば、真空源としても利用できます。原理的に、あまり高圧のエアー源には向きません。
基本スペックなどは、あらためてここで書く必要もなく調べればわかりますので、あくまで自分の主観を。
予想していたより音が大きい気がしました。2×4材とパイン材でつくった作業テーブルの上に置くと、結構な振動があります。まあこれは、テーブルの強度の問題が大きい。
フローリングの床に直置きならまあまあの音量ですが、床を伝わる低周波がちょっと気になります。
到達最高エアー圧が0.2MPaとヒジョーに低いです。コンプレッサというと、少なくとも0.5MPaくらいは出ていて、あとは減圧弁で絞るものだと思い込んでました。
純正オプションの価格がバカに高いです。せめてレギュレータくらい純正品にしようと思っていましたが、ヤフオクの相場眺めの段階であきらめました。
で、早速手を入れてしまいました。
吐出口から伸びている外径6mmのウレタンチューブを途中で切断、間にSMCのフィルタレギュレータをかましました。これもヤフオク1300円也。
品番はAW1000-M5BG。極小サイズ、ゲージと取付ブラケット付で、ボウルの水抜きはオートドレンではなくピンを手動で操作するタイプです。ウレタンホース用のワンタッチ継手エルボをつけてあります。
クレオスの継手が、世の中で一般的なM5並目か1/8"なら問題なかったのですが、PS(細)というよくわからないサイズだったので、こんな変則的な接続になってしまいました。PS(細)は、M5細目のような気もしますが、そもそもそんなサイズのエアー継手は売ってません。
適当な板金加工をして本体へ取り付けるステーをつくろうかとも思ったのですが、インシロックで充分だったので手を抜きました。
ゴム脚の下には、ダイソーで買った半球形の青い衝撃吸収材を追加しています。
次回に続きます。
コメント
2件のコメントがあります
おひさしぶりです。
L5に限らず小型のコンプレッサーの振動音を軽減させる
方法としては、コンクリートプレートに布を巻きつけたもの
を置き台にするというのがコスト面では有効ではないかと思われます。
それとレギュレータですが、水抜きだけでしたらクレオス
のメーターもついてないやつで充分かもしれません。
溶剤とクリーナーは、個人的にはクレオスよりガイアノーツ
のものがオススメです。
ぽんさんお久しぶりです。こちらの畑の方でしたか(^^;
コンクリートプレートの置き台はなるほどと思いました。振動を抑えるのではなく伝えにくくするわけですね。今度試してみようと思います。
レギュレータですが、確かに純正のメーターなしで問題ないでしょうね。でもそれでも新品はそこそこのお値段がします。エアー機器を専門に扱っているメーカー(SMC、CKD、コガネイ、FESTO等)製で、単なるレギュレータではなくフィルタレギュレータを物色した結果、今回の品物になりました。
圧力を絞る機能は正直どちらでもよくて、フィルタがポイントでした。ただし、元圧が低すぎるため、サイクロンで水分を分離するタイプのSMC製は、あまり機能していないかもしれません。まあ、焼結のフィルタもついているので、ないよりはましでしょう。