小物で大事
エアブラシによる塗装では、想像以上にシンナーを消費します。塗料の希釈はもとより、用具の洗浄にも使用するためです。
いままでは、うがいのあとでカップに残ったもの、ノズル洗浄用にシンナーのみで吹いたものなどは、ティッシュペーパーに吸わせてレジ袋に密封し、ゴミの日に始末していました。でもそれだとティッシュの消費量もバカになりませんし、なにより部屋の中が常にシンナー臭くてたまったものではありません。
で、クレオス純正の「Mr.クリーナーボトル」というものの存在を知りました。密閉式のボトルでふたに二つ穴があり、一方にエアブラシの先端を差し込んで噴射すると、まわりに塗料などが拡散せずにボトル内にたまるというものです。もうひとつの穴はエア抜きです。なかなかよくできていますが、いかんせん高い。定価で2000円近くします。
原理的にはどうということはありませんので、自作することにしました。模型の花道さんのこの記事を参考にさせていただいております。
ホントにどうということのないものです。穴はφ8。フィルタには、仕事場から失敬してきたプレロールフィルタの切れ端をマスキングテープで貼り付けています。中に吹き捨てた塗料とシンナーは、シンナーの空きボトルに保管します。案外便利で、ボトルにたまっていく使用済みシンナーの量が増えていくのが楽しみになったりしています。
さて、タイトルの「小物で大事」の小物は、この自作クリーナーボトルですが、大事とは?
φ8のキリを持ち合わせていなかったため、休みの日に会社の加工場に忍び込んで、ボール盤で穴あけを敢行しました。いやべつにキリだけ借りてくれば自宅の電動ドライバードリルでことは足りたのですが、ボール盤のほうがはるかに早くはるかに楽に穴あけできたものでつい。休日出勤の同僚に見つかったところで、悪いことをしているわけでもないので気にしない気にしない。
手早く段取りしてすばやく穴あけ。ふたをボトルにセットして、穴から息を吹き込んでみました。抵抗も少なくなかなかよさそう。ここまではよかった。
何の気なしに息を「吸って」しまったんですね。
運悪く穴の周囲には糸状のキリコが残ってまして、これまた運悪く気道の奥まで吸い込んでしまったわけで。
おかげで「呼吸器外科」で気道内視鏡のお世話になりました。
まいったまいった。
コメント
4件のコメントがあります
参照記事では区別されていませんが金属色とクリアーは、同じ種類の塗料でも別に処理しないと反応してしまいうまく分離されないことがあります。
それとリサイクルシンナーですが、もしできるならIPAを
15%ほど追加すると劣化が抑えられるようです。
まだ再利用できるほどはたまっていませんので、砥粉による分離精製はもうちょっと先の話ですね。
IPAを添加するのですか。純度はどのくらいがいいのでしょう。水抜き剤程度ならよいのですが、それ以上となると、例によって職場から失敬してくることになりそうです。
もともとの添加分は50~70%程度とのことですので
薄まった分を回復させるのですから水抜き剤で
大丈夫でしょうというか消毒用の60%の物で15%ていど
とのことですので水抜き剤なら8~10%くらいでしょうか。
わかりにくかったと思いますが、元の添加分は全体にたいしての割合で、薄まった分というのは濃度がさがってるのを
あげるためなのでわりと適当でも問題にはならないらしい
です。