USBパススルーを自作
- カテゴリ: 雑記
- 投稿日時: 2011/08/31(水) 21:40:24
人生の半分以上をタバコとともに過ごしている自分にとって、昨年秋の大幅値上げは大変厳しいものでした。一日あたりの消費量はほぼ1箱でしたので、440円×30日=13200円/月。なけなしの小遣いではどう考えても赤字です。タバコ値上げに伴う賃上げ交渉は「じゃ止めればいいじゃん」と一蹴。まあ当たり前ですな。身体に悪いのをわかっていてもやめるつもりはまったくないという、ある意味固い鉄の意志を持っているわけです。
やめるつもりはなくても金銭的に不可能なので、なんとかして節煙しなければなりません。そこで目をつけたのが電子タバコです。
詳細はググればいくらでも情報入手できますのでここでは触れませんが、グリセリン(リキッド)を電熱線で気化させて蒸気を吸引するというシロモノです。輸入代行業者を利用すればニコチン入りのリキッドも手に入ります。510スターターセットを去年の9月に入手しました。PCCとドリップチップ、メンソールリキッドで運用しています。
電子タバコを併用するに当たって、それまで吸っていたキャメルマイルドをキャメルメンソールに変更。電子タバコにはさまざまなフレーバーがありますが、メンソールがいちばんすんなり移行できるとの情報から。
余談ですが、中嶋悟の応援の意味合いもあってずっとキャメルを愛飲してきたのですが、先の震災のあおりでメンソールを含むすべてのキャメルが生産停止になってしまい、仕方ないので現在は、F1つながりのマルボロライトメンソールを吸ってます。
さて、電子タバコをはじめてからそろそろ一年が経とうとしています。リアルタバコの量は順調に減っていて、一箱あれば3日はもつようになってきました。先月末の金欠病の時には、10日間リアルタバコ無しですごせるまでになりました。思惑通りの結果ですね。
電子タバコはランニングコストが安いのが一番の魅力です。通常使用している分には、リキッドだけ定期購入していればOK。ただしその構造が故、リチウムイオン電池の劣化やアトマイザーの電熱線焼き切れなどで、時々はハードウエアも買わねばなりません。この一年間でいかれたハードウエアは、バッテリー4本、アトマイザ3ヶです。合計金額は約6000円。アトマイザはともかく、バッテリーはなんとか節約/延命したいところです。
バッテリーの充電はPCCまたはPCのUSB端子につないで行います。PCC自体もPCのUSB端子で充電できます。スターターキットには他に、USB端子のついたACアダプタも同梱されていて、これでも充電できます。USBの規格は5V500mAですので、付属のACアダプタも5V500mA出力でした。
自宅の部屋で吸っているときにバッテリー切れを起こすと、充電に取られる時間がとても長く感じられます。外では仕方ないとして、AC電源のある室内にいるときは、直接アトマイザに電源をくれてやってバッテリーレスで運用したくなりますよね。バッテリーの延命にも貢献しそうです。
実際、そういう用途のために「USBパススルー」というものが市販されています。通常のバッテリーからコードが出ていて、これをUSB端子に接続するとバッテリー切れを起こさずにずっと電子タバコが吸っていられるというものです。
市販のUSBパススルーには普通のバッテリーと同様にリチウムイオン電池が内蔵されていて、瞬間的に流れる大電流を補助しています。1A超の電流が流れるようです。ある意味ラジコンのバッテリーと同じで、電池にとっては非常に過酷な使われ方をしているのですね。大電流を流せる電源さえあれば、USBパススルーの内蔵電池は不要ということになります。
ってことで、USBパススルーを自作してみることにしました。
手持ちのACアダプタを改造して、USB-Aメスコネクタを取り付けました。5V2Aとの表示があります。なにに使っていたものかは不明。いかれてしまったバッテリーを分解(というか強引に破壊)して、アトマイザを取り付ける部分の金具をゲット。オムロンのマイクロスイッチは会社のゴミ箱から拾ってきた中古品。アルミ板の切れ端を加工してこれらを固定しました。ネジ類はミニ四駆用のM2在庫品。電線は適当な手持ちのもので、たぶんエーモンだったと思います。大電流にびびったのでちょっと太め。
これらを接続して吸ってみました。
ちょっと強烈過ぎる味。なんというかとげとげしい味がします。リキッドの消費量が多い上に加熱もハンパないので、アトマイザの寿命が縮んでしまいそうです。こりゃいかんです。
5V2Aってのがちょっとやりすぎのようで、電圧が高すぎる模様。
リチウムイオン電池は充電電圧4.2V が最高電圧で、公称電圧は3.6V程度らしいです。電子タバコのバッテリーに昇圧回路が入っているのなら別ですが、たぶんそんなことはないでしょう。実測すればいいんですがそれはそれでちょっと面倒。でまあ適当に降圧してやらねばなりません。
で少々ググって、ダイオードの順方向電圧降下を利用することに。ダイオードは廃車にした中華ラジコンの基板から取ったもので、IN4007と書いてありました。順方向電流1Aってのがちょっと心配ですけど気にせず(ぉぃ)つないでみました。
結果、電圧は3.1Vになりました。いざ吸ってみると、ちょっとくせのある味がしますがまあまあ吸えるレベル。結果オーライです。
それでもちょっと心配なので、給料でたらハードウエアの予備品買っとこ。
あ、オムロンのスイッチ、定格が0.5Aだった…
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