フットポンプの修理
- カテゴリ: 雑記
- 投稿日時: 2013/10/27(日) 00:00:17
久しぶりの貧乏工作シリーズです。
この春から通勤距離が10倍以上に増えたわけですが、当然のようにクルマの消耗も激しい。今週は台風の影響もあって路面がウェットの場面が多く、丸坊主のタイヤでは結構怖かったりします。
で、日中に床屋へ行くためにちょこっと乗り出した時に、なんだかハンドリングが変だなぁと。グニュっとした感じで重いんですな。昨日の夜は雨だったのでその影響だろうと深く考えずにいましたが、今日も重い。明るいところでよくよく見ると、どうやら空気圧が低い模様。
床屋からセルフのガソリンスタンドへ直行。空気を入れようと思ったのですが、エア圧調整用の場所に農家の軽トラが陣取っていて、すぐにはどいてくれない雰囲気が漂っていたのですごすごと帰宅。自前のフットポンプを使おうと取り出したところ、どうにも残念な事態になっていました。
以前使っていたフットポンプもここが逝かれて捨てたんです。でも前のやつは十年は持ちました。この大橋産業のやつは、2011年の春に新調したばかりの、まだ使い始めて日も浅い代物です。そんなに酷使しているつもりもないのにねぇ。
あ、ここでこんなこと書くと、『BAL(大橋産業)の「No.1921スーイスイフットポンプ」は耐久性に劣る欠陥商品なのか』なんてことに成りかねないんで補足しますが、他のメーカーさんでも同じくらいの価格帯のものはみな同じ構造ですよ。このフットポンプだけが特別に悪いってことはありません。この壊れた部分を、プレス加工した板金で造るってのは普通の手法。
ピストンロッドが伸びきっているとき、ペダルの踏み込み始めに一番力のかかる場所がここです。本来は軸方向に行くべき力が、ロッドを曲げる方向に働いてしまうんですね。仕方ないッちゃぁ仕方ない。でもここを薄い板金でつくるのはどうかと思うんですよ、はい。せめてブッシュかなにかで受けるべきです。成型のブッシュなんて原価100円もしないんだから。
さて前置きはこのくらいにして修理を。オイレスを調達してきて埋め込むのが一番いいのはわかってますが、今すぐ直したいので却下。手持ちのアルミ板で補強するのももったいない。ひとまずバラします。
タコメータを分解するときにつくった特殊工具を利用して、カシメをほじほじと外します。大したカシメでもないので簡単にはずれました。シリンダそのものもかなり薄手の板金ですね。よく気密が保てるもんだと思ったら、ピストンのOリングに黒いグリスがしっかりとついてました。ピストンのチェッキ弁構造にしてもなんにしてもよくできてます。薄い板金に力がかかるのがまずいので、鉄より柔らかくてそれなりに滑動性ある材料で、ブッシュというかガイドをつくります。
身の回りを見渡して何かないかと探し、目についたのは木片。確かダイソーで工作材料のコーナーに置いてあった木端です。木材の加工はあまり得意ではないので、まあ適当に。そもそも精密な加工をする必要はないです。
外したフタの内側に木片を木ネジでねじ止め。新たに空気穴をフタに開けた上で、シリンダに叩き込みました。もちろん木片は縦になるようにしてます。断面係数が高い方向ですな。
板金のフチではなくて、面で力を受けるようになりました。ストロークが規制されてしまったので踏む回数は今までよりも増えますが、これであと数年は持つでしょう。
ああ、貧乏くさいなぁ。
コメント
3件のコメントがあります
この手の中身は初めて見ました。
意外と簡単な作りなのですね。
ちなみに私は無精者なので、車用の
小型電動ポンプを使っています。
年に2度か3度ですが、たしか700円くらいで
投売り状態のを買いました。
タイヤに全くエアがない状態から
はたして規定圧まで上がるのかどうか
疑問のある製品ですが、1分か2分しか
使いませんので、とりあえず10年ほどトランクに
載せたままです。
最大の問題はシガーライターが熱を
持ちます。
私も同じ製品で、1年ちょっとでなりました。
千円くらいの商品なので、修理か買い直すか悩みましたが、参考にしながら修理してみようと思います。
やすさんコメントありがとうございます。
そうですか同じように壊れましたか。やっぱり構造的な問題なんでしょうねぇ。
その後ずっと使い続けていますが、何の違和感もなく普通に使えています。
どんなものでも修理がうまくいくとうれしいです。健闘を祈ります。