1DINボックスにスマホスタンドをビルドイン
- カテゴリ: HA36Sアルト
- 投稿日時: 2017/10/30(月) 00:42:13
いろいろあった末、我が家にやって来た HA36S アルト。新古車だったのでオーディオ周りに選択の余地は無し。純正オーディオがついてます。
HG21S セルボの純正オーディオと違って、最初から AUX 端子はついてますので改造の必要はありません。接続ケーブルは前のものを流用できるので、ひとまず車内で iPhone の音楽を聞くことはできます。
セルボで使っていた例の 250円で AMAZON から買った DC-DC コンバータは車体から取り外すタイミングがなく、そのままクルマと共に廃棄されてしまいました。ひとまず充電用にと、シガープラグに挿すタイプの DC-DC コンバータを購入。ダイソーの300円のヤツです。評判通り急速充電に対応してます。パッケージの表示は 2.1A。配線の手間暇掛からない分、優位性は高いです。面倒な改造をしなくても Apple の急速充電に最初から対応してるし。
で、シガープラグの 5V 出力と純正オーディオの AUX にそれぞれケーブルを接続し、iPhone を繋いだ図がこれ。
ダメダメです。ケーブルの取り回しとかぜんぜんいけてません。
写真も横向いちゃっててますますいけません。
オーディオを社外品の 1DIN タイプに交換して、余ったスペースを使っていろいろ小細工しましょうか
クルマに使われているネジボルト類って、ホムセンでは入手困難なものが多いですよね。樹脂部品用のタッピンネジは適当なもので代用可能と思われましたが、まあ少額なのでついでに買っちゃいました。
クルマを買った修理工場にお願いして入手。コンシューマ向けではないので簡易梱包です。とはいえ輸送中の傷防止のため、ミラーマットに包まれているのはさすが。ダンボールは AF です。あ、これはどーでもいい情報。
現物を前にいろいろ考えたんですが、やっぱり 1DIN ポケット部分に iPhone をマウントしたいですね。
スマホを掴んで支える部分は HG21S セルボで使っていたものを流用。こいつだけはセルボから取り外せました。前に書いた通り、市販品のこれの台座に別商品 ER-MTAC を移植した改造品です。あの状況でも吹っ飛ばすことなく iPhone を保持できていたので信頼感があります。
残念ながら ER-MTAC ってのはもう売ってませんね。形状が近いのはこれですか。お値段がぜんぜん違うけど。
前のように両面テープで貼り付けるのはスペース的に無理なので、なんとかうまい形状のベースをつくりましょうか。レイアウト検討するためには3Dモデルを作るのが手っ取り早いです。
曲尺とノギスで現物を測って Fusion360 でモデリング。めんどくさいので送風口のルーバーは省略しました。
ここでやっとオーディオ選び。以前書いたとおり CD は聞かないので、メカレスで USB の口があるもの。音質とかは求めないので、何はともあれできるだけ財布に優しいものが希望。そうすると結局、前の検討結果そのままな訳で、ケンウッドかカロッツェリア (パイオニア) の廉価機二択です。
雰囲気を出すためとコネクタ位置の確認のため、ネットで拾った正面パネル写真をデカール貼り。こりゃ便利だわ、Fusion360。
3Dモデルに更に iPhone を置いてみて、ホルダー基部の構造を検討。
1DIN ボックスにねじ止めするつもりで始めてみたけど、できればパチンとはめ込みにしたいなと試行錯誤しました。
都合のいいことに純正 1DIN ボックスには内容物の落下防止のためのリブがあります。このリブに引っ掛ければよいかな。
確認用の簡単な試作品をプリント。これを測定した上で寸法を微調整してモデルに反映します。
3D プリンタでプリントしました。積層方向の周期縞が目立ちますが、対策は次の機会に。
1DIN ボックスに組み込んでみます。よさそうです。
めどが立ったので MVH-3300 を発注。Amazon です。土曜日の夜ポチって月曜日配達。あっという間に届きました。
MVH-3300 の取説によると、 USB の口は最大供給電流が 1A です。iPhone の急速充電はできません。なので充電専用のコネクタを増設します。
ダイソーの 300 円 DC-DC コンバータはバラして基板単品に。12V 給電用のケーブルをハンダ付けしておきます。ちなみにシガープラグは先端がプラス、口元がマイナスです。
1DIN ボックスの正面右側、箱の外部分に基板を取り付けます。ここならカバーとか作る必要が無いです。
1DIN ボックスは角穴を開けて、ボスの補強リブを少々削りました。ヒートカッターでじわーっと切り取り、普通のカッターとヤスリで仕上げます。
基板はそこそこ熱くなるはずなのでホットボンドとかは使わないほうがよいでしょう。適当なプラ片をリブのあったところに接着しはめ込みとしました。今回はひとまずやりませんが、ぐるりと導電性の板で囲ってしまったほうがノイズ対策的によいかも。
DC-DC コンバータの電源はオーディオのアクセサリ電源についていた増設用のギボシ配線からとることにします。
1DIN ボックス内に ETC 車載器を置くので、目立たないところに穴を開けて電源の配線を引き込んでおきます。DC-DC コンバータの電源からの配線と共締めしてキボシ加工。
電流足りるかな。だめならシガーソケット (の裏側) から分岐しますか。
ETC 車載器本体は専門業者に送って再セットアップした上で前のものをそのまま流用です。
アンテナ分離式なら右下に専用の取り付け場所がありますが、これは一体型なので、センターコンソール付近で上部に電波を遮るもののない場所に置きたいんです。
ちなみにセルボのときはオーディオ下の小物入れに転がして運用していましたが、料金所のゲートでトラブルを起こしたことはありません。ETC の電波って結構強力なんですね。
オーディオハーネスはこれを買いました。定番のエーモンのものよりちょっとだけ安かったんです。
この商品に限った話ではありませんが、この手のハーネスはギボシだらけでかなりの容積を食います。コンタクトとハウジングが入手できればスッキリさせることができますね。やりませんが。
さあ、準備ができたので車体での作業に移ります。
クルマの内装を剥がすのは生まれて初めてなので、まずは道具を買いました。
Amazon だとあわせ買い対象品なのでご注意を。ホムセンとかでも大して変わらないかもしれないです。
センターパネルのツメの位置はこちらの情報を参考にしました。ありがたいことです。
アルト カーナビ・カーAV取付方法 - 教えて!かなっ君
取り外しているときは夢中でしたので途中写真がありません。
グローブボックスを開いた状態で、センターパネル向かって左下角のツメを裏から押しつつ、手前からパネルはがしでこじ開けるようにすると、最初のきっかけがつかみやすかったです。
純正オーディオ。遠い将来必要になるときまで押し入れの奥で眠っていてもらいます。左右についている金具は外して使います。
外した金具を使って 1DIN ポケットと MVH-3300 を組み付け。穴位置の関係でオーディオが左右2点でしかネジ止めできまません。奥行きがこんなに短いユニットは想定外だったのでしょうか。
オーディオの前面パネルと 1DIN ポケットの前ツラをツライチにしないとガーニッシュと干渉します。あと、想定していたより 3~5mm 程度全体が下に寄ってます。どうやら 1DIN ポケットは下、オーディオは上につけるのが本来の姿のようですね。
車体に取り付け。特に問題はないです。アースは車体側に都合のいいネジが見つからなかったので、前出の金具にネジ止めしました。なので厳密な意味ではボディアースに落ちていません。
動作確認してガーニッシュを取り付け。配線を取り回して完成。オーディオミニジャック、USB ともにストレート型なのでコネクタの飛び出しがイマイチですが、前よりは格段にマシになりました。
写真だとちょっとわかりにくいんですが、ガーニッシュ開口部の下端はオーディオ前面と微妙に被っていて、開口部の上端と 1DIN ポケットの上端の間には隙間が空いてます。適当なもので裏打ちしても、目立たないのでそのままでもどっちでも良いでしょう。
iPhone6 を取り付けてみました。セルボのときと同じような使用感です。いい感じ。
さて、最後に一言。
1DIN ポケットにスマートホンのホルダを内蔵しようとがんばったわけですが、世の中には同じことを考える人がいるものです。ホムセンをブラブラしていて正に同じコンセプトの商品を見つけてしまいました。
同社から発売されているフリータイプの 1DIN ボックス用のオプションで、使わないときは収納しておけるというスグレモノです。
自分で作るのが面倒な人は、これ買えば一発ですわ。ははっ Tweet
コメント
この記事へのコメントはありません