1/24 ダンバイン製作記 (15) - 翅のリベンジ
前回のダンバインの記事、2018年10月とあります。実に2年の月日が流れております。この2年間何をしていたのかというと、単車乗ってラズパイで Alexa つくって普通のプラモデルつくってなんてことをしていたようです。
ことプラモに関しては、締め切り付きの依頼品 RS-1 を作ったらなんだか熱が再燃して、ツイッターで開催されてたオラザブなんてイベントも見つけて、高校生以来のハイペースで作ってました。この2年間に完成したキットはクルマ 3 台、飛行機 2 機、ロボ 3 体ですね。コロナ禍でインドアの趣味が見直される中、時流に乗ったとも言えますwww
さて 3D プリントダンバインです。
2年前は翅を UV レジンで作るところまでやってましたね。前回の記事の直後、剣と鞘をプリントして組み上げてみたら剣がやけにデカかったので縮小し出力し直ししてます。デジタル造形の利点って、シンメトリが簡単に出せることと、後からスケーリングができることだよなぁとその時は思ってましたが、そのまま記事にもせずほったらかしで RS-1 の製作にシフトしておりました。
オラザブバザー編が終わり次のオラザブ 2 までの間になに作ろうかとあたりを見回していて、サフまで終わってるダンバインと目が合いました。そうだよね、ボチボチ完成させないと。ってことで再始動です。いや粘土細工から 3DP に変えたときが再始動なので、再再始動です。
そもそもクリアファイルでサンドイッチした都合で平べったいガラスの板のような風情でした。今だから言えますがイマイチ感が強かったんです。
これはダメです作り直し決定。本塗装の前に経年劣化することがわかって、ある意味良かった。2 年前の勢いのまま完成させていたら、今頃は泣きをみていたでしょう。
最近ツイッターの自分のタイムラインはプラモ関係で溢れかえっております。タイムラインってそういうもんなんですね。興味のあること、なにか反応したことに寄っていくというか。
で、ひと様の作品とか見ていて、翅の別の作り方をひらめきました。ああそうだ、バキュームフォームなんてのはいいんじゃないかなって。
3D プリントした翅脈を下に置いて透明なプラの板をバキュームフォームすれば、翅脈の立体感と翅の薄さを両立できそうじゃないですか。
ってことでまずはバキュームフォーマーの作成からです。バキュームフォームについては Web 各所にまとめられていますので説明は割愛。
負圧源は家庭用の掃除機を利用します。プラを溶かす熱源は安い電気コンロを使います。定番ですね。買った電気コンロはこれ。
( Amazon のリンクは似たような別商品です )
リサイクルショップを含めて実店舗を何件かあたってみましたが、最安はネット通販でした。送料を入れてもソッチのほうが安い。っていうか大手家電量販店の直販なら送料は無料です。
一つだけ工夫したのはオス型をセットするテーブル部分。強力な負圧に負けずに歪まないこと、開口率が高いことなどの条件から、1.5mm 厚のアルミ製パンチングメタルを採用しました。穴径は 2mm です。
タカチ電機工業の製品。もともとは電装ボックスの化粧板みたいです。これはモノタロウで買いました。
ホットボンドで組み立ててサクッと完成。買ってきた掃除機用ノズルがうちの掃除機と合わなかったので、3DP でアダプタを作りました。ホットボンドでコテコテに接着し組み立ててます。ホットボンドのシール性は良好。熱がかからない場所ならば手軽でとっても有用な道具です。クレオスの塗料皿をオス型にして成形してみました。結果良好、きれいにできました。
ただし吸引力が強烈過ぎてパンチングメタルの穴に材料が引き込まれてしまいました。気密が完璧すぎたのかも。
知ってましたが、プラが溶ける臭いと掃除機の騒音で、とても平日の夜には作業できないこともわかりました。
動画を撮りました。
さて本番です。
翅脈は前回のデータをそのまま使って新たにプリントし直し。これができるのがデジタルの強みですよね。材料はダイソーの B4 硬質カードケースを使います。バキュームフォーマーの大きさからすると、このクリアホルダから 4 回分の材料が取れます。一回 28 円。んーコスパ抜群。
サイズ以外のポイントは PVC ( 塩ビ ) 製で硬質なこと。PET だと炙っている間に白濁したり縮んだりします。ただ PVC は燃えるとやばいガスが出るので引火しないようにご注意を。
そのままだとパンチングメタルの穴の形が転写されてしまうので、間に障子紙をかまします。和紙は吸着力を全体に分散してくれる効果もあります。コピー用紙などの平滑な紙ではダメ。
できました。おお、いい出来ですよ。
さあ次回はいよいよ塗装ですよ。
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