電装トラブル
先日、仲間と一緒に熱海へ一泊二日のツーリングに行ってきました。新設の油温計とナビは特に問題もなく順調に動作。しかし芦ノ湖側から伊豆スカイラインに乗りスカイポート亀石で一服して再スタートというときに異変が訪れました。バッテリーが上がってしまったのです。
自宅から芦ノ湖まではおおよそ250km。下道で6時間半も走った後でバッテリーが上がるなんてのは尋常じゃありません。
翌日はセルでエンジンをかけるのは不可能で、ずっと押しがけでしのぎました。押しがけでエンジンスタートしてしまえば、普通に走ることができます。充電系のどこかがパンクしたのでしょう。根拠は薄いのですが、レギュレートレクチファイヤが逝ってしまった気がしてなりませんでした。
原因究明のため以下の手順で調査しました。
バッテリーを充電してみる
このバッテリーは新車時からのものなのか前オーナーが交換したものなのかは不明ですが、純正品のユアサのバッテリーなのでたぶん一度も交換されていないでしょう。
車体から下ろしたバッテリーを、12V0.8Aの簡易充電器で3日3晩かけて充電。充電前の電圧は12.0Vでしたが13.0Vまで回復しました。バッテリー液の比重は1.25~1.27。
どうやら生きているようです。
導通測定
レギュレートレクチファイヤのカプラを外し、マグネト(オルタネータ)の3本線間の抵抗を測定。すべてほぼ0Ω。3本線とアースに導通はありませんでした。
レギュレートレクチファイヤの一次側の3本線と二次側のプラス線との間では、一次側→二次側は導通あり、二次側→一次側はは導通なし。
これだけだとマグネトもレギュレートレクチファイヤも正常ということになります。
電圧測定
バッテリーを車体に戻し、端子間電圧を測定します。デジタルテスタを会社から借りてくるのを忘れていたので、年代モノのアナログテスタを使用しました。
ナビはつけていませんが、DC-DCコンバータはついています。
状態 | ライト | 電圧 | |
---|---|---|---|
① | キーOFF | OFF | 12.7V |
② | キーON | OFF | 12.3V |
③ | アイドリング | ON | 12.5V |
④ | 3000rpm | ON | 12.7V |
⑤ | 5000rpm | ON | 12.5V(*) |
(*)スロットルを序々に開けていくと一瞬電圧が9Vまで下がったり15Vまで上がったりするところがある。
やはり充電されていないようです。
⑤の時々針が大きく振れるところがあるのも気になります。先日のツーリングの際、タコメーターの表示が暴れることが少なからずありました。
エンジンをかけている状態でマグネトの交流出力を計るべきだったのですが、雨のため作業中断。
真の原因は…
死に掛かっているのはバッテリーか、レギュレートレクチファイヤか、マグネトか。
うーん、よくわからないです。
電装系にいろいろ手を入れている関係で、漏電の可能性も否定できません。
ものはためしでレギュレートレクチファイヤの新品見積を取ってみました。
品番: 32800-29B00
品名: レクチファイヤアッシ,レギュレタ
単価: \9817
いたた。
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コメント
10件のコメントがあります
イマイチ原因がハッキリしないですね。でもバッテリー電圧が13.0Vというのはちょっと低いのでは?
通常、13.6Vぐらいありますよね。バッテリーも死にかけではないでしょうか。
それからキーONで12.3Vと低過ぎるのも気になります。漏電か何かで、常時流れている電流が増えている=負荷が増えているのかもしれません。
あくまで憶測ですが、バッテリーの劣化と負荷の増加(漏電、電子デバイスの追加、等)が重なってオルタネーター側の負担が大きくなり、コイルが焼けてしまっているのでは?
実は以前、ウチのガンマも似たような症状になりまして、その時はバッテリーを指定の物より小型の物を使っていたのと、ヘッドライトを換えて消費電力が増えた為にオルタネーターの負担が増えてしまった為でした。オイラも電圧測定、レギュレーターのチェックをしてみたもののハッキリ原因が判らず、バイク屋に泣きついてオルタネーターのコイルの焼けが判明しました。
因みに、ガンマの場合は5,000rpmを越えるとタコメーターの針が踊り出す現象が見られましたが、始動はキックなので特に問題が無く、暫く走っていました。CDI-マグネットだと点火用コイルさえ生きていれば問題なく走れちゃうので、電装のトラブルに気が付くのが遅くなってしまいますね(^^;
バッテリー、確かに怪しいです。一応充電はできましたがあまりに電圧が低い。
もし仮にこのバッテリーが新車時から交換されていないシロモノだとすると、10年ではきかないはず。車体を入手してからで数えても4年は経過しているので、潮時だろうとは思われます。
バッテリーの良し悪しが、充電系にどの程度影響するのかがよくわからないです。バッテリーはある意味バッファ的な側面もあるはずで、スロットル開度によってスパイク状に電圧が跳ねるのも、良品バッテリーなら押えられるのか、とか。
で、バッテリー交換したはいいけれど、他の要因でまた逝っちゃうとあまりにも寂しいので、考えられる原因をつぶしておきたいというのが本音です。
なお追加試験でレギュレートレクチファイヤの一次側の任意の2本線にDC14Vをかけてみたところ、二次側は13.5Vになりました。レギュレートはされているようです。(裕度が狭すぎてあまりあてにはなりませんが…)
手が出しやすい順だと、バッテリー交換、レギュレートレクチファイヤ交換、そしてマグネトの交換になるわけですが、最後まで行くと予算的にも技術的にも厳しいですねぇ。
そもそもタコメーターの増設のとき、12Vの三端子レギュレータを入れなくてはならなかったあたりからして、なにかがおかしいんですよね。やっぱりマグネトかなぁ(T_T)
充電系とは言いますが、通常はDC制御の電装品は全てレギュレーターの出力で駆動され、余剰電力がバッテリーの充電に充てられていると考えると良いかと。つまりバッテリーも充電の為に電流を流してやる必要がある点で、レギュレーター/オルタネーターにとっては負荷です。満充電状態であれば殆ど電流が流れないので負荷としては小さく、蓄電量が少ない、或いは劣化していて電流を流しても充電されなくて、いつまでも充電電流が下がらないバッテリーは比較的大きな負荷と言えます。
通常はオルタネーター/レギュレーターの容量はそれらも含めてマージンを持たせてある筈ですが、ヘッドライトをリレー駆動にしたり、ナビを追加したりと電力消費が増えてマージンが削られている状態で更にバッテリー劣化等が積み重なって容量を超えてしまう事もあるのではないかと思います。
明確に「これだ」という大きな問題点が見えない分、トラブルシュートも難しいですね。
とりあえずオルタネーターカバーを外してみて、焼けが無いか目視確認だけでもしてみては如何でしょうか。
言われてみればその通りで「充電できないバッテリーは大きな負荷」というのはなるほどと納得しました。
今日帰宅したら積みっぱなしのバッテリーを降ろして、電圧と比重を測ってみようと思います。2日で大きくドロップしているようなら寿命なんでしょうね。
せっかくなので人柱覚悟で怪しい激安バッテリーを導入する予定です。ただの貧乏ともいいますが(^^; (安物買いの銭失いになる可能性もあり)
マグネトのカバーを外してコイルの具合を見るのは平日は無理なので、今度の休みにでもトライしてみますよ。
ってことで帰宅後、バッテリーを降ろしてみました。電圧12.5V、比重1.22~1.24でした。
まずバッテリーはご臨終のようですね。
> 怪しい激安バッテリー
に、ぴくっと反応してしまいました。
我が家の「TW君」のBatも、随分前に逝ったまま放置状態です。
先日も、Netでポチろうか迷いつつも、先伸ばしにしてしまいました
レポ期待して待ってまーす。
あれ、TWも持ってるんですね。ヤマハ党なのかな。
自分も大昔乗ってましたよ。今風のスカチューンじゃなくて、セローのナックルガードつけたりしたふつーのオフ車でしたけど。
バッテリーについては乞うご期待ってことで(^^;
オイラも気になります>激安バッテリー
一体どうなっちゃうのか、ハラハラドキドキな方向で(ォイ
因みにウチのブサには、購入時に中華バッテリーが載っていました。
あっという間に死にましたね(爆
己が死ぬに止まらず、スターターギアは傷めるわ、メインフューズは飛ばすわ、充電器は受け付けないわ、パルス充電したら膨らんで爆発しそうになるわ、もう工業製品としてデタラメでした(^^;
まぁハズレだったんでしょう。運良くアタリを引けば国産と変わらないらしいので、ダメ元で賭けるのならアリかもしれません(^^;;;
因みにオイラはもう懲りたのでバッテリーは必ず国産にして、オプティメイト等の充電器を常時繋いで補充電してます。最近はバッテリー本体より、高機能充電器の方が安いですから。
これでガンマは前回のバッテリー交換から車検3回迎えてますが、バッテリーはまだまだ元気ですよv(^^)
僕は怪しい激安中華バッテリー搭載済みですよ。
CBTX7L-BS。いくらだったかなぁ・・・1620+630円でした。
ちょうど1年経ちましたが、今のところは不具合出ていませんが・・・
なんか激安バッテリーで異様な盛り上がりですな(笑
たぶん明日届くので、週末に取り付けの予定ですよ~
# 爆発しませんように。
# いや、そのほかのところを壊しませんように。