USB卓上扇風機
- カテゴリ: 雑記
- 投稿日時: 2011/07/13(水) 20:50:14
今年の夏は例年よりずいぶん暑い気がします。
我が家のネットワーク機器は(新築時に大工さんにつくってもらった)壁のへこみの中に納まっているのですが、買って一年くらいのスイッチングHUBが逝ってしまいました。たぶん熱のせいでしょう。この壁のへこみ、宅内の配置の関係でIH調理器の真裏にありまして、その影響も少なからずあるのでしょう。
うちに来るスイッチングHUBはどれも受難で、近所に落ちた雷の誘導雷でお釈迦になったこともあります。このときは悲惨で、HUBにつながっていた地デジテレビも基板交換になりました。PCが無事だったのは不思議です。
この一件で懲りたのでサンダーカットを導入。テレビのアンテナ線とコンセントにも雷対策を施して一安心していたのですが、まさか他にも「熱」という敵がいたとは。
しかたないので近所の家電量販店で1400円くらいのしょぼい5ポートスイッチングHUBを購入。壁のくぼみには大工さんにつくってもらった目隠しの扉がついているのですが、ひとまずこの扉を取り外して排熱をよくする方向で対策しました。
ろくに動作確認しないまま夜を迎え、みなが寝静まった後で、対外的には書斎といわれている二畳一間の作業部屋へ。PCの電源を入れると「ネットワークケーブルが接続されていません」との表示。あれれ。
スイッチングHUBを確認するとPOWERランプが消えている。ACアダプタのDCジャックを揺するとついたり消えたり。だけど接触不良というわけでもなく、POWERオン→リンクアップを試みる→不安定→シャットダウン→だんまりで、どうも初期不良っぽい感じでした。
翌日、購入した販売店にレシートとともに持ち込み、不具合の再現を確認のうえ代替品と交換してもらいました。
もしまた壊れたら、次回はメタルケース・内蔵電源のちょっと高いやつにしようと思う今日この頃。
さて、わたしの作業部屋は北西の角部屋で、窓は二面にありますが空調の類はまったくありません。冬は寒く夏は暑い、日本の四季を肌で感じることのできる風流な部屋です。
夏対策で導入したのはUSB卓上扇風機。二、三年前にホームセンターで購入したもので、当時千円くらいだったと思います。USBと乾電池の2電源タイプで、羽根は青い軟質発泡シート製。これがまたうるさいだけでぜんぜん涼しくないわけです。
加えて今年のこの暑さ。もういいかげんだめだ、ちゃんとした扇風機を買おうと思いつつ、一年のうち半分以上は寝ているものを数千円も出して入手する気にもなれずにいました。一年のうち半年以上動かせないという点では単車も同類という噂も聞こえてきますがそれはまた別問題です。
ということで、とりあえずUSB卓上扇風機を改造してもうちょっと涼しくできないかということが今回の記事の趣旨なわけです。前置き長すぎです。
扇風機の風量を上げるには、回転数を上げるか羽根の形状を見直すかしかないわけです。回路的にはモータに5V直結なのでいじる余地無し。モータをすげ替えたり電源を変えたりするのは面倒だしお金もかかりそうなので、羽根の形状を変えることにします。
これがもともとついていた三枚羽。一体モノで厚み1.5mmの軟質発泡シートをトムソン型で抜いたもののようです。ペラにスピナを取り付けるとおのずとピッチ角が決まる構造。なかなか量産性が考えられていますね。フィンガーガードがないのでペラはふにゃふにゃの素材でできていますが、このコシのなさが災いして、遠心力やら空気抵抗やらの影響で羽根が変形し、先端へ行くほどピッチ角が少なくなってしまいます。モータトルクの関係か、一般的な扇風機に比べると羽根の面積も小さいようです。
効率のいい羽根の形状を求めてググってみましたが、いまいち理屈がよくわかりません。わかったことは、羽根の先端を通る円を考えたとき、円の面積の100%を羽根に使ってはいけないらしいということくらい。
ちゃんとしたメーカー製の扇風機の場合、風切り音を抑えてかつ特定の回転数で最も効率のいい形状を、実験と経験と解析で導き出しているようです。要は面積と枚数とピッチ角と形状なのですが、今回の案件の場合スピナの形状ゆえに枚数とピッチ角は決定していますので、面積と形状だけが可変パラメータです。
ここで理屈から攻めるのは諦めて、画像検索で見つけた適当な扇風機の羽根の形をまねすることにします。元の羽根をスキャナで取り込み、見つけた写真と重ねてお絵かきソフトでトレースしました。
羽根の先端の直径をほんの気持ち大きくしています。特に理由はありません。白いボール紙があれば直接プリンタで印刷するんですが、なかったのでコピー用紙に出力し、ボール紙にピンで留めてはさみとカッターで切抜き。いいボール紙がなかったので、貧乏くさいのを承知で手近にあったダイソーヘッドホンのパッケージ裏紙を使用しました。
気になる性能ですが、かなり風量がアップしました。定量的に数字で表せないのが残念です。空気抵抗による回転数の低下もそれほどなさそうです。いままでは300mmくらいまで近づかないと涼を感じられませんでしたが、倍以上の距離をとっても大丈夫です。結果、顔だけでなく胸の辺りまで風が届くようになりました。これはうれしい。
古い携帯電話用のACアダプタを改造してUSBの口をつけたものを電源として利用します。この手のものは市販されていますが、買えば千円くらいしますよね。ああ、ことごとく貧乏くさいなぁ。ちなみにこの電源は電子タバコの充電用としてつくったものですが、電子タバコのセットに付属のものより電流が取れるようで、今回のような電流バカ食いの用途にはぴったりです。まあなんにせよ改造は成功。これでなんとかこの夏を乗り切れそうです。
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コメント
8件のコメントがあります
エアコン買いなさい
初期投資はともかくランニングコストがねぇ(^^;
おっ!なかなかカッコイイです...か?
英字新聞柄ならともかく、ダイソーのマーク入りってのが泣かせてくれます。
京都なう。
び、びんぼーくさすぎないか(^^;;
エアコンとは言わんが、センプーキくらい買おうよ。
しかし、なんでも改造、なんでも自作、なんでも記事化に脱帽でございます。
ちなみに京都は遊びじゃないよ。研修で缶詰_| ̄|○
なんか予想以上に反響が大きいなぁw
ネタ的には面白いでしょ>All
いい感じっすよ。
これからは家電自作に走ってください。
楽しみにしてます\(^o^)/
冬に向けて床暖房あたりどうですかね?電気式ならば、今の君になら出来るはずだっっ!
今度は羽のない扇風機自作で
ダイソ○のあれは難しいぞ。風量はともかく騒音が抑えきれないらしいっス。(←一応調べた)