リヤサスのOHと換装(11)φ14をφ12に変換する
専用品でないリヤサスを流用する際、取付穴径が合わないときは、他車流用でカラーとブッシュを打ち換えるのが普通です。ですが、サイズがぴったり合うブツを入手するのが至難の業。モノによっては部品番号が設定されていているみたいですが、とても素人が調べきれるものではありません。ちなみに汎用品では数種類のカラーがセットになっていたりしますね。
そもそも、塗装の際マスキングを簡単にするためにカラーとブッシュを打ち出そうとしてみたのですが、ちょっとやそっとじゃ無理っぽい感じでした。
幸いにしてこれから取り付けようとしているカタナ250のほうが内径が大きい。逆の場合はどうしようもないところですが内外径がφ14/φ12のカラーを入れればごまかせそう。
ところがどっこい、金属カラーの入手に困りました。会社の購買経由でミスミに発注しちゃおうかという悪魔のささやきを振り払い、事あるごとに箒やらモップやら雪はねやらの柄のサイズを測りまくる毎日。
最初からわかっていたんですが、外径φ14肉厚1mmなんていうパイプは一般的な規格サイズではないので、適当なものは当然見つからず。でまあ最終的には、何でも売っているヤフオクに。
余談ですが愛用のeGoのバッテリー径がちょうどφ14で、古いのを切り刻もうかと本気で考えましたが、このステンレスボディ、間違いなく肉厚が薄いはずなので思いとどまっています。
内外径の公差がわからなかったのでちょっと心配でしたが、業界の常識から考えて外径はマイナス公差、内径はプラス公差だろうと踏みました。愛用のアナログノギスで測ってみると外径φ14.05肉厚1.00で、測定誤差も勘案してそこそこの品物で安心。
カットは自分でやることにしました。この出品者さんでも1カット100円でやってくれますが、4ヶのカラーを作るのに400円の工賃ってのもアレです。切断はバンドソーらしいので仕上げは必須だし、全長公差も期待できません。
で、糸鋸でゴリゴリやると切断面がななめになる可能性が大なので、専用工具の入手から。
切断対象を丸い刃物とローラーで挟んで、くるくる回すとスパッと切れるって塩梅です。一発では切れないので刃の押し付け具合を徐々に増していってやります。これ考えた人は偉いですわ。
塑性変形を伴うのでバリとフクレは避けられませんが、いつものやすり、カッターと耐水ペーパーで仕上げました。
できたカラーをエンドアイに押し込みました。内径に回り込んでいた塗装をきれいに落とした上で、ぐっと押し込むくらいのはめ合い具合。ガタは全くないです。よしよし。
力のかかるところにアルミ材料で大丈夫? ってな不安はごもっとも。でもちょうどいい鉄の材料が見つからないので一か八か。
少なくともゴムが劣化した現状のノーマルサスよりはマシでしょう。
…なかなかはかどりませんなぁ。
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