3Dプリンタ(3) GEN6 ファームウェアの書き換え方法
- カテゴリ: 3Dプリンタ
- 投稿日時: 2016/08/08(月) 00:11:33
GEN6 でヒーテッドベッドを扱うためにはどうすればいいかって話です。
ヒーテッドベッドというのは文字通りヒーターを内蔵した造形ベッドのことです。
溶けたプラスチックをノズルから射出して物体を形造っていくFDM方式では、プラスチックが冷えて固まる時の材料の収縮が問題になります。先に形成した層と後から形成した層では収縮のスピードが異なるため、形成品がバイメタルのように反ってしまうわけです。ベッドを加熱することでその収縮の度合を和らげようというのがヒーテッドベッドです。
本機の制御基板は GEN6。3Dプリンタ用の制御基板としては結構古いもので、残念ながらヒーテッドベッドを制御するための接続口がありません。ではどうするか。ヒーターをPWM制御するMOS-FETとサーミスタで温度を検知するアナログ入力を、基板改造でなんとかして増設するという方法が確立されています。
ハードウェアの改造は部品さえ入手できればあとはやるだけ。部品点数も少なめでそんなに難しいことでもないでしょう。問題は制御基板のファームウェア。
ファームウェアの書き換えができなければ、いくらハードウェアをいじったところで無駄です、ハイ。
そういうわけで、まずはファームウェアの書き換えができるかどうかを調べることにしました。
3DStuffmakerのGEN6
この写真は純正のアップグレードキットに含まれているものです。片側はUSB接続の口、もう片側はピンヘッダに接続する口になってますね。
いわゆる書込装置で、AVRマイコンにプログラムを書き込むために使用します。ISPプログラマといいます。
わざわざこんなものをアップグレードキットとして用意しているということは、これがないとファームウェアの書き込みはできないのではないかと思われます。マジか。
海外のサイトを中心に、いろいろよろしくない話が散見されます。
本当の悪夢、ですか…
ISP programmer と"High Quality print software" のセットが Ebay で $30くらいだそうです。
3DStuffmaker Prusa Gen6 controller - worth getting bootloader or better to replace it?
"upgrade kit" は $95 だそうです。買う価値が有ると思うか?ってな論議がされてますな。
3DStuffmakerのGEN6で、ISPプログラマを使わずにPCとUSBで接続して、ArduinoIDEでファームウェアを書き込もうとしたけどうまくいかないって話。
で、実際にArduinoIDEの色々なバージョンを試してみました。Wikiで推奨されている0018とか最新版1.6.9とか、1.0.5とか1.0.2とかそれはもう色々なバージョン。結果、どうやってもArduinoIDEで接続することはかなわず。やはり外付けの書込装置が必要なようです。
書込装置としてメジャーなのは ATMEL AVRISP インシステムプログラマ AVRISPmkII です。秋月電子通商のものが3800円で最安。何が違うのか全くわからないAMAZONのものは、意外なことにかなりお高いです。最安で1諭吉くらい。
だけどうまくいくかわからないものに送料込み4300円を支払うのはかなり抵抗があります。さてどうしよう。
ってとこで続きます。
…あれ、このエントリには写真が皆無だ(汗
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