ボルティーのキャリア
ボルティーを選ぶ人のほとんどは、その非力さについては承知の上ででしょう。なので「高速道路での巡航がきつい」とか「上り坂の連続する峠はつまらない」なんていう不満はあまり聞きません。逆に、省燃費を生かしたロングツーリング用途で一番不満を感じるのはその「積載力」だと思います。
ダブルシートとキャリアが標準装備されているTU250XT-W/Xはともかく、他のモデルの積載性は最低です。一般的なマグネット式のタンクバッグは、丸いタンクのおかげで、路面のギャップと風圧ですぐにズレてしまいます。荷掛けフックがないので、タンデムシートに荷をくくりつけるのも辛い。ましてタンデムシートはほぼおまけのようなシロモノなので、上面のフラットな部分の面積が狭く、グラブバーを利用して縛りつけたシートバッグもすぐにズレてきます。
そこで登場するのが社外品のキャリアなのですが、レンテック、ジビ、ベンチュラの3択です。選択の余地がまったく無いよりはましですが、どれもお値段が張ります。