最終更新: 2019/10/16(Wed)23:20

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モトイージー

突然思い出しました。

昨年秋のツーリングの帰宅時、真っ暗な農道をパタパタと走っていると、ヘッドライトとスピードメータ以外の照明がなんの前触れもなくブラックアウト。かと思えば、点灯と消灯をランダムに繰り返したりします。ヘッドライトは点いているので走行に支障はないのだけれど、ウインカポジションがついたり消えたりするので、はた迷惑この上なし。
雨の中を一日走ってきたというのもあって、自作増設した電装系のおおもとが接触不良を起こしているんだろーと。
でも冬になり雪が降って、そんなことがあった事自体をすっかり忘れておりました。

近頃はだいぶ陽気も良くなってきました。そろそろバイク始動の頃合だなァと庭でボルティーを眺めていて、ふと接触不良の件を思い出したと。

★自作電装一式
というわけで、ひとまずライトケースの中に押し込んでいた自作電装をごっそりと引っ張り出しました。
エポキシ樹脂で固めた回路、パッと見は腐食とかありませんね。が、思いつくままに増設していったのでギボシが多すぎです。ぎゅうぎゅうです。

★ケーブルの整理
+12VとGNDの電源ラインを整理してハーネス化。
根元から順にウインカポジション、タコメータ用+12V、ナビ用+5V。一番最後は油温計につなぐつもりでしたが…

★油温計逝く
キッチン温度計改造の油温計、ケースがちょっと大きすぎでかっこ悪いなぁと思っていたので、小型化してやろうと中身を取り出したところ、液晶と基板を繋いでいるFFCがポロッと取れちゃいました。残念。
液晶はこの部分が一番弱いと聞きます。経年や湿度の影響がでかいとか。2011年の今頃つくったものなのでもう6年も経過してます。ある意味、よく持ったものだと。また新しいの作りますか、そのうちね。

★ヘッドライトリレー
そういえばヘッドライトリレーなんてのも作りましたね。オルタネータから半波整流で信号を取り出してバッ直のリレーをオンするやつです。
プラシーボ効果の去った今、あまり明るさに変化がない気がするので、こちらはさくっと取り外してしまいましょう。

で、ここからが今回の本題。

前にちょっと検討だけしてとりあえずやめておいたモトイージーをつくることにしました。

あまりにも有名なので説明するまでもないとは思いますが、スイッチ類を増設することなく、ヘッドライトの常時点灯を解除できるというものです。ボルティーには関係ありませんが車検も問題ないようです。
ディマースイッチローでエンジンをかけた時は消灯、ディマースイッチを操作してハイビームにして、さらにロービームに切り替えるとロービームが点灯、以降はエンジンを止めるまでずっとロービーム点灯しっぱなし。リレーを使った自己保持回路ですね。考え方自体は古くからあるありふれたものですが、これを単車の常時点灯解除に使おうと考えた人が偉いです。

なお市販されているホンモノは 浜モトニューロー という会社が開発販売している模様ですが、なぜか同社のウェブサイトには何も書いてありません。

★モトイージー回路図
こちらが回路図。同様のものはWebに散在してます。ただリライトしただけ。
なお、見ると分かる通り、ディマースイッチをHiにして「ゆっくりと」Loに戻したときは、Lo点灯しないですね。HiでもLoでもない中間位置だと自己保持が切れちゃいます。
パッシングボタンならHiとLoを同時点灯するので、ちゃんと機能するでしょう。ディマースイッチの場合もパチンパチンと素早く操作すればいけそうです。

さて材料調達を。
ヘッドライトリレーの廃止で余ったリレーを使いましょう。定格は12V40Aとだいぶオーバースペック。60/55Wのヘッドライトバルブを駆動するわけで、接点容量は10Aあればお釣りが来ます。
リレー以外で必要なのは、ダイオードが2つとギボシやら線材やら。
ダイオードはたまたまジャンク箱から掘り出した2GWJ42を。ラジカンのカスタムに凝っていたときの残りものですね。定格40V2Aでこれまたオーバースペック気味。リレーのコイルに通電するだけなのでおそらく1Aもあれば十分でしょう。
H4ソケットなどはヘッドライトリレーから流用します。で、唯一購入したのが平型端子です。

自動車用の平型端子ってみな同じだと思ってましたが、いろいろな規格があるんですね。H4に使われているのは305型という、オスの端子幅が7.8mmのものです。ホームセンターで売られている一般的な平型端子は250型といって、幅5.9mmとちょっとだけ狭い。手持ちは250型でした。
その道で有名な配線コムで購入。オス端子が一個33円でした。

★モトイージー完成
現物合わせで配線していった結果がこれ。まずヘッドライトの裏側にリレーを両面テープで固定。ライトが問題なくライトハウスに取り付けられることを確認してから、ハンダ付けとカシメを併用して配線。別段難しいことはありません。
余談ですがどうやってもH4メスカプラから端子が抜けなかったので、既設の線材をはんだ付けで延長してしまってます。振動と経年で割れたりしないか心配。絶縁はしっかりしてますけどね。

★配線接続部
だいぶ迷いましたが、H4オスカプラは使用せず。平型端子を車体側のメスカプラに直接挿す仕様です。ライトハウス内のスペースが苦しいからというよりは単にケチなだけ。接続ミスには気をつけたいですね。念のためマーカーチューブを入れました。

ってことで本日はここまで。車体への取り付けは後日。

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