タイロッド
- カテゴリ: XMODS EVO TRUCK > ステアリング周り
- 投稿日時: 2008/09/15(月) 01:28:26
サスが縮むとトーアウトになってしまうのは、このクルマの構造的な問題です。
XMODS EVOトラのフロントサスペンションは、上側はピンが軸方向にスライド、下側はリンクアームがスイングするタイプのものです。そのためどうしてもキャンバーはネガティブ側になります。まあそれはそれで仕方ないかなと思えるのですが、タイロッドの接続方法はいただけません。
タイロッドは両端に穴が開いた棒状の部品で、サスペンションとして動作する際は、ナックルに取り付けた段付ネジが穴の軸方向にスライドするタイプのものです。ラジカンなんかと同じ構造ですね。
このタイロッドと、前述のリンクアームを組み合わせるとどうなるか。ボトム時、リンクアームはシャーシ側の固定ピンを支点にして、弧を描くように動作します。するとナックルは、シャーシから離れる方向に移動することになります。しかしながらタイロッドの位置は固定なので、ステアリングを切ったのと同じように、タイロッドの段付きピンは内側に引っ張られることになります。左右両方とも引っ張られるため、結果としてトーアウトになってしまうのですね。
EVOツーリングのように、ナックルが固定穴に沿って平行に上下するサスペンションだったら、こんな問題はおきません。
下のリンクアームがスイングするのと同じように、タイロッドもスイングする構造にしてやればいいわけです。さてどうやって?
まずはピアノ線で「スイングするタイロッド」を試作しました。
サスペンションアップグレードセットについていた、トー角3度のタイロッドを加工しました。構造は見てのとおりです。
理屈の実証用にはよかったのですが、針金細工で勝手違いのものを二つつくるのは至難の業だったこと、クリアランス起因のガタが大きかったことからボツに。ふと思いついて、自由度が高くでスキマの少ない、ピロボールを使うことにしました。
最初はラジコン飛行機用のM2サイズを物色していたのですが、本体価格はともかく送料が高いのであきらめ、送料が定形外郵便並のタミヤ製品を使うことにしました。
タミヤカスタマーサービスにはWebから注文できます。かなり柔軟に対応してくれますし、キットの名称と部品番号がわかっていれば、すぐに発送手続きしてくれます。ホントおすすめですよ。
目的のピロボールは、R/C用の汎用パーツから探しあてました。5mmサイズもラインナップされていますが、たぶん4mmでよいのではないかとの読みです。寸法が不明なので、合う合わないは一か八かのかけです。
「ITEM50590 (SP590) 4mmピロボール(5個入)」と「ITEM50633 (SP633) 4mmアジャスター(6個入)」を注文購入。送料込390円でした。発注の翌々日には手元に到着です。
ピロボール、ボール部分の直径はφ3.85、取り付けネジはM2で、取付座からボールのセンターまでの高さが4mmでした。
アジャスターは、ボールセンターから取付座までが13mm。ボール部分の外径はφ6です。
はめこむと結構ガタがあります。よく、タミヤのR/Cはガタが大きいとききますが、初めて実感しました。
ロッドの長さをターンバックル式で調整できるとよかったのですが、ほとんどスペースがないため断念。
あとはひたすら現物あわせです。
組み立てたところです。リンクボールのガタは、適当な厚さのポリエチレン袋を小さく切って間にはさみました。懐かしの、ポリキャップ以前のガンプラの手法ですね。
ナックルへのピロボール取り付けは、特になんと言うこともなくただねじ込んだだけですみました。
なお、タイロッドを押さえていた部品(ハマーだとTM GMと書いてあるシールが貼られている部品)はあちこち干渉するため、まったくいちから作り直しました。取り付け方法も変えています。
指で押すとこんな感じです。完全ではないですが、素組みの状態と比べると一目瞭然。かなりましになりました。
ついでにサススプリングも黄色(ミディアム)に変更しました。ちょっと硬すぎるかも。
次回は電池ボックスの移設とフロント周りの再配線の予定です。
再配線?
ええ、フロント周りをいろいろやっているうちに、フロントのモータとポテメの配線が基板からもげてしまったのですよ。しかもどことどこが繋がっていたのか記録をとっていないという失態。トホホ。
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コメント
2件のコメントがあります
ピロボール作戦、超ナイスアイデアですね!
色々、応用が利きそうで素晴らしい!!!
この作戦、使うことがあれば
パクっていいですか(笑
フロントモーター、ポテメの配線
僕のブログの「カスタモッズ」のカテゴリーの画像じゃぁ
解らないですね~
よろしければ、写真とって送りますか?
パクるもなにも、どうぞご自由にお使いください。ありがちな方法で特に目新しいこともありませんしね。
配線の件ですが、TOYOTA 2000GTを載せているEVOツーリングがあったことを思い出しまして事なきを得ました。ありがとうございます。