リュータ
ダイソーの工具は当たりはずれが激しいです。一度使っただけで壊れるものはもちろんハズレですが、そもそも使用すらできないものや、いつ壊れてもおかしくないものも多いです。
とはいえ、なにげに当たり商品も多い。この値段で買えるなら少々難ありでもいっか、てな感覚で買っちゃいますね。たとえばはんだ吸い取り機とかパイプカッターとか。
ルーターというとネットワーク機器のrouterを想像してしまうので、Leutor リュータ と書くことにします。一企業の登録商標みたいですが、ステップラーよりもホッチキスのほうが市民権を得ているのと同じということで許してもらいましょう。
このリュータ、もともとは電池ボックスが付属して税別800円の品。ダイソーの商品ラインナップの中でも超高額商品に入ります。よくこんなものを買ったなぁと過去の自分に感心。
単三4本が入る電池ボックスはとっくに紛失しています。いや探せばあるのかもしれません。ひとまず目に付くところにはありません。
この手の商品にしては気が利いているのがこのDCジャックで切り離せる電池ボックス。電池ボックスを使わずとも無改造でDCアダプタが使えてしまうのですわ。ちなみに直径が6mmのタイプです。
もともとが6V仕様なので、高電圧のDCアダプタを使えばさらに高速回転ってな具合で、手持ちの9V500mA品をつないで使ってました。長時間連続使用さえしなければ燃えることもないでしょう。
久しぶりに手に取って、そうそうと思い出します。何しろうるさかったのを。
空転しているときはともかく、負荷をかけるとガラガラと盛大な音がしました。とてもじゃないけど深夜の作業部屋で使えるレベルではありません。
で、無意識のうちに殻割。
静音化もさることながら、ひとまずモータを換装してトルクアップまたは回転数アップしようという魂胆です。
ちなみにリュータのパッケージには22000rpmと書いてあったようです。
意外なことに元のモータはマブチ製でした。日本製のモータが百均商品に組み込まれていようとは。まあ生産国は日本じゃないとは思いますですハイ。
更に軸受をいじります。軸受と言っていいものかどうか。真鍮のようです。ビット(先端工具)のストレート部分をこの真鍮ブッシュで受ける構造です。大胆ですがある意味理にかなっているともいえます。
ほどなくガラガラ音の発生源が判明。真鍮ブッシュ外周部には回り止めの溝が切ってあります。まるでピニオン。残念ながら溝が浅いためブッシュも回転してしまい、結果的にケースをガリガリと削ってあの音が出ていたんですな。
回り止めのピンを打とうかどうしようかと思いつつ、ひとまず瞬間接着剤で固めてしまいました。いかれたらまた考えましょ。
ちなみにタミヤのリュータのものがそのまま使えるのだそうです。機会があったら買ってみましょう。
では早速使ってみます。
奥まっていてやすりもノコも入らないところの削り作業には最高。プラモデル用途でなら過不足ない切れ味です。ノコとニッパで四苦八苦していたのがバカみたい。工具自体が軽量なので、昔持っていたプロクソンの電動ツールよりも、ある意味使い勝手良いです。
ちょっと回転数が高すぎるようで、油断して深く当てすぎるとプラが溶けて刺激臭が立ち込めます。回転数を可変できるようにするとなおよいかなぁ。
コメント
5件のコメントがあります
ふと130モータを見て、おお、XMODS用ではありませんか。懐かしいです。
真鍮ブッシュでビットを支えているので、注油しただけで騒音が減りそうな気がしますが、それ本体がまわっていたのでは話になりませんね。
油を差すとビットのチャック部分にも回ってしまうと思われるのでだめっぼです。
チャックといっても、ただビットを差し込むだけの構造なのです。まあこの道具の中で一番気を使って製作されている部品だろうとは思われます。同軸度とか。
XMODS、久しくいじってませんねぇ。
>回転数を可変できるようにするとなおよいかなぁ
自作基板に穴を開けるのに、サンハヤトのミニドリルD-5Bを使っていますが、5V外付け電源を使って全開で回して作業した後、耳鳴りがするようになって困っていました。
ということで、3端子レギュレータで少しだけ電圧を下げると、今度は基板の穴が貫通する瞬間に回転が止まる始末で、結局はほとんど全開近くで使うという本末転倒な事となりました。
モータは370モータらしいのと、軸直結のためトルクが無いのが問題なのですが,どのようにして解決しようかと半年近くかかって、ラジコンのブラシレスアンプの原理を応用して、3極モータの370モータへの
電気を一瞬とめて、コイルの起電力を測定して、それをモータの回転制御にフィードバックしてという物を作って、今だに使っています。
本来の1/3の回転ですので、夜中でも家族から文句が出ないほど静かですし、穴が貫通する瞬間だけパワーが上がるので、問題なく穴明けできるようになりました。
しかし、こういう物は市販されていないのが不思議です。
みなさん困らないのでしょうか?
この手のものは本来、回転数云々というよりも、一定のトルクで回転してくれたほうが扱いやすいのですよね。切削抵抗が大きくなった時でもちゃんと回ると。
ドリルは穴が貫通するときが一番抵抗が大きいので、その時にトルクが上がるのはとてもよいです。フィードバック制御ですか、凄いですね。
その後いろいろ調べていたら、PWMで回転数を無段階可変にしている方を見つけました。そのうちにつくろうかなと思ってます。
まあ、単に電圧を可変にしているだけなので、定トルク運転というわけにはいかないとは思いますです。
モータも基本的には電圧で動作しますから、電圧がかわると回転も可変するはずですが、実際にはうまくいかないようです。
自分が以前アップした動画を自分で見つけました(笑
正転逆転-微速度
https://www.youtube.com/wat...
これは極端な例で必要性がありませんが、こういう制御も出来るという例のひとつです。