3Dプリンタ(16) ABS
- カテゴリ: 3Dプリンタ
- 投稿日時: 2016/11/17(木) 22:16:11
最初に購入したPLAが終わってしまいました。かなり悩みましたが、次のフィラメントはABSで行くことに。PLAをやめてABSに、つまりまたいちから条件出しをせにゃなりません。とはいえ、変えるのは温度くらいでいけるのではないかという希望的観測。
ABSの最大の利点は後加工ができるってことでしょうね。PLAは硬くて丈夫な良い材料ですが、後加工が難しいです。ヤスリを掛けると毛羽立つばかりで平滑になりません。一般的な薬品では溶けないので、接着はもちろん表面だけ溶かして滑らかにするという技が使えません。試していませんがたぶん塗料もノリが悪いでしょう。もちろんPLAが悪いというわけではなく、用途によって使い分けが必要ってことです。見た目にこだわらない構造部品ならPLAのほうがいいはずです。
ABSの調達先はPLAと同様にAMAZONにしました。原産国はどこでもかまいませんが国内発送品がよいです。消耗品はなくなったらすぐに手に入れたいですからね。
リールの直径がちょっと大きい。中央の穴も大きい。リールの径が小さいとフィラメントの最後の方の巻きぐせが強くて使いにくいので、このくらいゆったりしていたほうがよいのかも。
ABSの最大の難関は温度です。ホットエンドは220℃以上、ヒーテッドベッドも110℃が推奨されています。ググってみると、固形状態がゴム状に変化するガラス転移点は80~125℃のようです。なので110℃なのかな。
ハードウェアを何もいじらずに加熱のテストをしてみると、ヒーテッドベッドは約80℃で頭打ち。軸もホットエンドも動かしていない静止状態で室温は15℃くらい。根本的に電力が足りていない感じです。
ヒーテッドベッドの上面に保温用のフタを載せてみました。百均で入手したシリコンシート、コルクシート、シンク周りの緩衝シートを三段重ね。シリコンシートは電子レンジの中に汚れ防止用として敷くもののようです。緩衝シートは発泡PPの片面にアルミ箔を貼り付けたもの。もともとは洗った食器や鍋を置くためのものかな。フタを載せた状態でヒーテッドベッドを加熱すると、ぎりぎり100℃まで到達。でも安定しませんね。
一発目がこれ。それなりにできているようですがダメです。層間の接着が弱くて隙間が空いているところがあります。モータもホットエンドも動作させるとヒーテッドベッドの温度は60℃くらいまでしか上げられませんでした。
ホットエンドは230℃に設定しましたが、造形中見ていると210~220℃付近でふらふらしています。
やっぱり電力不足ですね。
いま使っている電源は、もともとついてきた12V30A品。そもそもこの 3DSM Prusa にはヒーテッドベッドはなく、メーカー純正のヒーテッドベッド増設キットには、別電源と温調がセットになっているわけでして。
やっぱり適切な温度設定のためには、ヒーテッドベッドの24V化が必須のようです。
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