RFYリヤサスの組み立て
塗装ですが前のエントリの後ちょっと手直ししました。やっぱりプライマから仕上げのクリアまでを一日でやっちゃあマズかったですね。どうしてもぼてぼての厚塗りになってしまうのと、完全硬化してなかったところで道具でくわえたりしたので剥がれやキズになっちゃいましたトホホ。缶スプレーは難しいですやっぱり。なのでエアブラシでやり直し。
缶スプレーの中の塗料を取り出す方法。曲がるストローと使い捨てコップを使います。ほとんど飛び散らないのでフタとかいらないです。やり方をどこで見つけたのか失念しました。確かどなたかの模型系のブログだったかと。取り出した塗料にはガスが溶け込んでいて気泡まみれなので、ガス抜きをしてから利用します。手の熱で温めたりかき混ぜたりコンコンと衝撃を与えたり。場合によっては突沸するので気をつけて。
ツールウォッシュなどの強力なシンナーは持ってないので、プライマは筆塗りしました。塗ってあればいいというレベルなので薄く一度塗り。厚く塗っても定着力は変わらないばかりか、いつまでたっても硬化せずベタベタしているので悪いことしか起きません。
プラサフはクレオスのうすめ液でちょっとゆるくして、圧低めで厚塗りにならないよう注意して吹きました。プライマを塗って 15 分くらいしたらすぐにプラサフを重ねてます。
丸一日おいてちょっと表面をペーパーで整えてからアレスコのシルバーを塗装。これもプラサフ同様、圧低めでうすーく。希釈はせず。
エアブラシだといろいろコントロールできるので、マスキングもキワのところだけで済みます。
3日に分けてシルバーを重ねて、最後にクリアを2回かけましたよ。ヤスリ傷が完全には消えてませんがまあ気にしない。
クリアはガス抜きしてるそばから粘度が上がっていくのがわかったので、クレオスのうすめ液でちょっと希釈してます。
塗装の後は組み立てです。実際はオイル入れてから塗装をやり直してますが、話の流れ的に。
まずはオイル充填。残りもののオイルを使用します。
カワサキ純正のリアクッションオイル。中身はKAYABA製です。リアサス専用オイルってこれ以外に知りません。サラダ油のようなサラサラした無色のオイルです。
ここからは手が油まみれだったので写真はなし。
天地逆さまにしたサスのリザーバータンクにオイルをドボドボと注ぎ込み、ロッドを伸ばしたり縮めたりしてエアを抜きます。
プラダを仮に取り付けて正立状態にして、エアをオイル通路付近に集めてリザーバータンク側に逃したら、プラダを外してまたオイルを足してストロークさせての繰り返し。最初はスカスカだった手応えがだんだんと重くなっていきます。
全ストロークで同じ手応えになって、ストロークエンド付近でグズグスという変な音がしなくなったらエア抜きは完了。
前回はエア抜き困難と判断してそれ用の穴を追加工したわけですが、とんだ取り越し苦労だったみたいです。
最後にオイルをちょっと多めに入れて、オイルを溢れさせながらプラダを挿入します。もしプラダを押し込んでもすぐに出てきてしまうときは、オイルの量を減らすかバルブのムシのピンを押して中のエアを減圧すればよいです。
サビだらけだったサークリップはエーゼットのサビアウトでリン酸処理しオイルを塗っておきました。
サークリップをパチンとはめて、エアーバルブからサスポンプでエアー充填すれば、プラダは正規の位置までせり出してきます。
ここで思いもよらぬことが。
この手のサスペンションのガス圧は 1MPa くらいのことが多いと聞いたことがあります。キャビテーションによる泡を防止するため内部を高圧にしてあるわけです。実際、KAYABA のサスは 1MPa かけてもなんともありませんでした。
鋭いあなたは言わずともわかりましたね。1MPa はかけられないみたいなんですよこのサス。
サビてたオイルシールのフタを外したままでエアを 1MPa 入れて、ロッドを伸ばしたり縮めたりしてみました。なんとオイルシールがどんどん抜けてきたではありませんか。びっくりしましたよマジ。慌ててエアを抜いて、オイルシールを元の位置まで圧入し直しました。
フタがあれば圧力には耐えられるような気もしますが、知らぬ間にオイルシールが抜けて後輪がオイルまみれなんて事態はゾッとします。ただのフタと思っていたものは伸び側のストッパーだったみたいです。いや油に押されただけでちゃんとストッパーは別にあると思いたい。
根拠はありませんがここは 0.5MPa くらいで手を打っておいたほうが良さそう。
なお後で知りましたが、RC 製の新品を測った人がいて、そのときは 0.2MPa だった模様。しかも右と左で違うという… そんなもんなのかもしれません。
ロープ式だとどうしてもスプリングの塗装にダメージ痕がつくので、スプリングコンプレッサを作り直しました。タコメーターのステーをつくったときのアルミの端材を利用。真ん中の大穴は糸ノコで手加工しました。M8 ネジ棒は Mendel をバラしたときの廃材です。どちらも「なにかに使えるかも」と取っておいて役に立った珍しい例です。
安定した状態でスプリングを締め上げることができるようになりました。尖ってるとことか危ないのであとで整形しとこ。
上側のエンドアイはゴムブッシュのみで中のカラーがありません。バリオスⅡには不要なのでしょうねたぶん。ゴムブッシュの内径は φ14。なので前と同様に φ12 に変換するカラーをつくります。
材料のアルミパイプは前のものの残りもの。パイプカッターで切り出してカッターとヤスリで仕上げます。
ゴムブッシュが劣化しているのかカラーが緩めだったので、アルミテープを巻いて微調整してます。アルミテープでいいのか? いやそもそもアルミパイプでいいのか?
カヤバサスのときにつくったコーションステッカーとメーカーロゴを貼って、なんちゃって KYB にてとりあえず完成。エンドアイ間長さはボルティー純正品に合わせて 330mm です。
道具とか素材とかの在庫が充実してきたおかげで、新たに買ったものは一部塗料のみで済みましたよ。すばらしい。
次回は取り付けです。 Tweet
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