バンダイ 1/100 ザブングル の製作 (2)
- カテゴリ: プラモデル > 1/100 バンダイ WM ザブングル
- 投稿日時: 2020/01/23(木) 22:53:31
模型誌はとんとご無沙汰なので、今時の流行とか全然わかりません。1/100 ギャリアが発売されたこともスーパーミニプラで1/144のザブングルが発売されたことも知らなかったくらいです。HJ、MG、Bクラブを毎月購読していた頃が懐かしい。
定番の改造方法があるはずとググってみたところ、どうやら MG のガンダム系フレームにガワを着せるやり方が流行っているみたいです。
または関節は社外品のボールジョイントを奢るとか。
いやー、キビシー。
自他共に認めるデフレ野郎としては、そんなもったいないことできません。仮に MG 買ったらふつーに素組みしちゃいます。でもそれじゃ積みの消化にはなりませぬ。
まあ方針とか決めずに手を動かしていきますか。
まずはリファレンスとしてバランスのいい正面図が欲しいところ。残念ながら設定資料はパースがついてたり見たいところが見えなかったりで当てになりません。実家から引き上げてきた資料に掲載されているのはみな同じ設定資料の絵ばかり。でまあ画像検索しまくって見つけたのがこちら。バンダイ食玩の公式ブログです。スーパーミニプラ 1/144 の素組、可動軸の説明用のショットですね。
パチ組したキットの全高がほぼ設定通りだったので、高さ方向はできるだけいじらずに幅を何とかする方向で進めます。先程の見つけた画像を実測し比を割り出してそれに合わせるわけです。
なお今回の製作、エッヂングソーが大活躍してます。使っているのはこれです。
購入したのは随分前なんですが、あまりこういうタイプの改造をしてこなかったので今回初登場の道具となります。
複数枚のセット品ですが中でも替刃式のカッターのボディに収まるタイプのものがとてもよいです。力も入るしノコ刃が先端まで回り込んでいるので狭い場所でも意外と切れます。刃が薄いので仕上がりもきれい。オススメの一品です。
もう一つぜひおすすめしたい道具はこれ。彫刻刀です。
こちらも随分前に手に入れたもの。実売で一本 360 円ほど。平、三角、丸、際の4種をバラ買いしましたが一番出番が多いのは平です。切れ味抜群でしかも刃幅が 1.5mm と狭く取り回しに優れております。奥まったところのダボ切り取りとかに威力を発揮します。百均のものと違って、同じ安物でもこれはめっちゃ使えます。試してませんが研ぐこともできそうです。
続いて腹。胸と同様に三分割して詰めようとしましたが、下っ腹の逆テーパーがなんか嫌だったのでバラバラにした後真っ直ぐになるよう変更。側面はプラバンで作り直し。設定画によるとたぶんキットの解釈で合ってるんですよね。
この時点ではブングルローバーの後輪基部のことは考えてません。
腰。これまたノコでバラバラにして幅詰め。片側2mm計4mmですね。なんとも言えない違和感に襲われます。上の面取部分はこのあと切り取ってみましたがあまり印象は変わらず。
腰の上にフタをして積み上げてみました。あー、だめだこりゃ。カッコ悪っ。
胸の前面横をテーパーにして、腰の上に面取部を付け足し。太ももの上をスジボリ部分でカット。脚の中の関節を見込んでプラ棒で嵩上げしてみたのがこれ。だいぶマシになってきたかな。
胴体に飽きたので頭の加工へ。まずはバラバラに切り刻みます。またかwww
この写真では後頭部はそのままですが、後で縦に唐竹割りしました。単純に切るわけではなくて出来るだけモールドを再利用できるように考えました。後頭部のカメラっぽいとことかです。
しも膨れ感の解消のために下側を削り込んで側面が垂直になるようにしました。頬の白いところの厚みが足りないようだったので 0.5mm プラ板を2枚分足してます。
んー、何かが違う。
ひさし部分の形状変更。劇中のイメージでは野球帽のひさしのように丸いと思うんですよね。設定画によると正面に直線のところがあるキットの解釈で合ってます。
幅詰めの影響でとんがり気味だったヘルメット側面は盛って丸く。最初からパテ使っちゃうと後々処理が面倒なので、切り取った端材を流し込み接着剤で軟化させて貼り付け、乾燥後に削り込んでます。
さらに頬当に足したプラ板を一枚剥がして薄くしました。口のダクトが大きすぎるように感じたので削り込み。だんだんいい感じになってきました。
口を開口し中のフィンを0.3mmプラ板で作り直し。フチの部分はどうしてもガタガタになるので、プラ板の細切りを当てて目立たないようにしてます。耳は合わせ目処理が難しそうだったので大型化を兼ねてプラ板の箱組で囲います。
コクピット。ガワに合わせて幅詰め。ちょっと窮屈そうです。細かいところはまたいずれ。ひとまず付属のヒトが乗れるのを確認。
肩の関節。素のままだと腕を横から振り上げる方向にしか動きません。ここだけ見ると設計段階ではブングルローバーへの変形を考慮していたように見えます。しませんが。
平面的な印象は肩と胸が同じ平面から動かせないのが原因かもと、肩を前後に振れる機構を追加しようといろいろやってましたが、結局キットの部品をいじり壊してしまいました。
予備はあるので頑張るのも手ですが、ここは無理せず 3D プリント品に置き換え。軸はいつ買ったのかわからない 2mm の真鍮棒です。回転軸の位置もだいぶ外側に変えました。
上腕、下腕と進みます。タガが外れたので肘関節は 3D プリント品。ポリキャップを埋め込んでバラせるようにします。
脚は腰との兼ね合いでやはり幅詰め。2mm 詰めました。太腿を正面からみると股から膝にかけてゆるく先細りになってましたが、股側を詰めてストレート形状にしました。
前後方向も薄くする必要有りと感じて、後ろ側の壁を切り取り。後でフタすることにします。
膝関節も 3D プリント品に置き換え。軸はもとの膝の軸を再利用します。φ4.5 の軸はイチから作るのは面倒です。
ひねる方向にも動きまずが、どちらかというと膝を曲げたときの膝裏スペース確保のために伸びるようにしたというところ。
腰というか太腿の付け根、股関節のところ。スカート部分を分割して可動範囲を広げる方向に進化してきたガンプラですが、これまでなんとも言えない違和感がありました。 デザイン画では初代ガンダムの腰はもちろん分割されていないわけで。同じく大河原センセデザインのザブングルも分割なしの一体モノです。
そんな折、ちょうど G40 が発売されて情報が出回りだしました。どなたかが言ってました。ケツが出てくる構造って。おーなるほど。で、なんとなく真似してみたのがこれ。
全体を仮組み。んー、なにかが違う。やっぱり腰ですね。まっすぐ下へ落としちゃだめっぽい。腰の下側をガバっと広げたほうが良さそう。
腰まわりの関節をやり直します。現物をいじっているといつまでたってもうまくいかなそうだったので、観念して Fusion360 で。腰アーマーの形状を丸ごとざっくりとモデリングして中の関節構造を考えていきます。ボールジョイントっぽいのとかいろいろ試行錯誤した結果、元々あるハの字に広げる軸を使わないのがよいのではないかという結論に。
プリントして組み立て。ポリキャップAを4個使ってます。これにガワを被せていこう。
足首は足裏の接地の兼ね合いでボールジョイント化します。元の関節が面白い機構だったのでそれを活かす方向で。
FDM でボールジョイントは不安でしたがなんとかなったみたい。ただビビってはめ合いがゆるゆるだったので、厚手のポリ袋を挟んで調整してます。
羽根とかタイヤとか仮付けして様子見。お、いーんじゃないでしょうか。
#オラザブ 1/100ザブングル進捗
— kyu (@kyumfg) 2020年1月18日
現時点でどのくらい動くものなのかポーズをとらせてみた。ガニ股のイメージが強いザブングル、まあいいんじゃないかなと。
下半身と上半身の間にもう一軸つけよう。肩はどうしようか悩む〜
本日、目立つところは進んでませんが膝裏やら足首やらをボチボチと。 pic.twitter.com/BjZ3msZfEv
ザブングルといえばガニ股。自作した関節の具合は良さそうです。このツイ、たくさんの方にいいねとリツイートをしてもらいました。感謝感激ですホント。
切った貼ったの派手めな作業はこれくらいかなと。あとは細かい作業ですね。ここからが時間がかかるんだな。
さて。
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