最終更新: 2020/11/23(Mon)13:57

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アオシマ 1/24 西部警察 RS-3 の製作

★アオシマ 1/24 西部警察 RS-3
マシン RS シリーズも最後の一台となりました。RS-3 をつくっていきます。
エントリを細かく分けるのもアレだったので、今回一回きりで完結です。時系列に沿ってダラダラ書きます。写真多めです。
RS-2 の直後、3月にはお手つきしてたんですけど、なかなか思うようにいかず放置、その後バイクシーズン突入のためだいぶ間が空いてしまいました。一度にいろいろなことができないタチなんですよ。

ボディについては RS-1 と RS-2 が同じ金型のコマ組み換えだったのに対して、この RS-3 のキットは全くの別金型です。RS-1/2 とRS-3、どちらが先に発売されたのかはわかりませんが、劇中と同様にまずマシン RS のキットがあって、その金型をちょいいじって RS-3 としたのかも知れません。RS-1/2 では一体成型だったボンネットのエアロスプリットも別パーツです。テールランプなどメッキパーツの使い方などもずいぶん違います。

RS-1、2、3を三台つくって並べている皆さんは、RS-3 だけ趣が異なるのを嫌って、ボディは RS-2 ベース、内装は RS-3 ベースとしているひとが多いようですね。
今回はまぁ、これはこういうものだと割り切ってそのままつくります。ルーフの大きさが違うからといってボディを切った貼ったするような大幅な改造はしません。

★顔の確認
肝心要のフロントマスク、ライトレンズの解釈は間違いなくこれのほうが正解に近い。レンズを接着する部分の枠が太すぎで目立ちますが削り込むだけで行けそうです。とはいえ反射板などの内部パーツはつくらないとダメですね。

★バンパーのパーティングライン
バンパーの角部分にかかっていたパーティングラインも、RS-1/2 ほどひどくないです。仕上げの難易度がだいぶ下がった感。
全体的に金型の状態がよいです。アンテナとかもちゃんと抜けてるし、バリもほとんどないです。生産数の違いかな。

★サイドウィンドウ
ボディで一番気になったのはこのサイドウインドゥ。ガラスの外側に黒い縁があってさらにその外側にメッキモールがあるはずですが、後部と窓下は黒いところが無いというか、知らない間にメッキ部分と入れ替わってるというか、辻褄が合ってないように思います。
塗装の塗り分けだけで表現する手もありっちゃありですが、やっぱりちゃんとモールドをつくっておいたほうが、塗り分けるにしてもいろいろ都合が良いはず。

では進めていきましょう。

まずはボディ表面の状態確認から。これまではいきなりサフを吹いて確認してましたが、今回はちょっと手法を変えてみます。

ボディ表面を #1000 でサンディングします。硬めのスポンジを当て木にして、平面と角に注意しながらできるだけくまなく削ります。水は付けません。今まではこの段階で、パーティングラインだけを処理していました。
全体を削ると同じ面でも凹んでいるところはペーパーが当たらないので、微妙なヒケや面のうねりなどが顕在化してきます。削り過ぎに気をつけてどんどんヤスっていきます。

★スジボリ彫り直し
面出しと並行してスジボリの彫り直しを。これまではデザインカッターの刃の逆側を使っていましたが、新しい道具を導入しました。彫金用の精密タガネです。刃幅は 0.2mm。ホントは BMC タガネのような模型専用品がほしいところでしたが、懐の寒さに負けました。模型用と彫金用では刃先の形状が違うみたいです。

★彫り失敗
前述のサイドウインドゥは、彫り直しだけでなんとかしようとしてたんですが、どーもうまく行かない。うまく行かないどころか完全に失敗しちゃいまして、リカバリ方法を考えているうちにそのままお蔵入りになってました。左右のシンメトリーってホント苦手ですわ。

ここまでが 3 月の話。アレクサつくったり単車いじったり林道で遭難しかかったりと興味は別の方向へ拡散していきます。一度にいろいろなことができないタチなんですよ。大切なことなので 2 度言いましたwww

★彫りリカバリ
バイクシーズンが終わって再開。日付は10月20日です。
失敗したスジボリは伸ばしランナーとタミヤの流し込み接着剤で埋めて、段落ちにしたい黒い部分はそっくり切り落として、プラ板細工で新造するという暴挙に出ました。
サフを吹く前のこの段階ではできるだけプラパテを使いたくなかったので、プラ材と接着剤だけでなんとかしようという魂胆。

★エアインテーク新造

エアインテークは切り取ったボンネットのパーツを加工するつもりでしたが、薄く加工するくらいなら作り直したほうが早いことに気づいて、0.3mm プラ板で箱組しました。入り口の網はどうしようかな。ちなみにこれをつくったあとでちゃんとエアインテークの部品があるのに気づいたのは内緒です。

★ヘッドライト
ヘッドライトの中身は例によって 3D プリンタで。いままでのものと同じデータでつくりました。裏側の箱組は 0.3mm プラ板。

フロントバンパーに埋め込まれている赤色灯とフォグは、地の部分まで一体モノの透明パーツで塗り分けが難しそうだと眺めてたんですが、なんか形が違うなぁと。調べてみたら、どうやらこれはマシン RS を再現しているみたいですね。
前述の通り、このキットはたぶんマシン RS の金型を改修しているんでしょう。ここまで手が回らなかったのかなアオシマさん。

★フロントバンパー内フォグ
気づいちゃったので直さないわけにはいかず。フォグはプラ材を削り出してオス型をつくり、おゆまるで型取りして UV レジンを流して作成。バンパーの穴は隙間をプラ板で塞いで、赤色灯用の穴を新設。
赤色灯は素性不明の適当な透明樹脂の板をポンチで抜いて製作。粘っこくてミョーに加工性の悪い素材でした。

★サフ
サフ吹き。前の二台はなんちゃってピンクサフ使いましたが今回はクレオスのグレーサフ 1000 番そのままです。

★床板
サフの乾燥待ちの間にシャシに手を付けます。床のモールドがなんとなく気に入らなかったので塞いじゃいます。出来上がるとまず見えないところ。
あと、ダッシュボードがセンターコンソールの前端で固定されているだけですぐに壊れそうなので、プラ板で壁を足しておきます。

★フロントシートのヒケ修正
フロントシートの横が盛大にヒケてます。ここは観念してエポパテで。パテを使っちゃったのでサフ吹きは必須。

★黒い成型色のランナー
内装は黒い成型色。RS-3 は助手席とリアにそれぞれ電装があります。スイッチ類とか自動車電話とかプリンタとか、下地が黒では発色が心配なところがあちこちにあります。

★アルティメットベースホワイト
今回の秘密兵器その 2、ガイアのアルティメットベースホワイトで下塗り。下地専用の白ですね。素晴らしい隠蔽力です。
エアブラシを使うときはずっと防毒マスクをしているので気づかなかったんですが、この塗料は通常のラッカーとは違う匂いがします。あと、エアブラシの洗浄にかなーり時間がかかりました。いくらうがいしてもぜんぜん落ちないんです。ツールウォッシャーなどの強力な溶剤を使うべきなんでしょうね。あと筆塗りはほぼ不可能です。ともあれ、隠蔽力は最高です。

★ボディ下塗り
サフ吹きしたボディは軽く面出しし下地が出ちゃったところは再度サフ吹いて、完全乾燥したあとでアルティメットベースホワイトを。なのでピンクサフにしなかったんですな。

★赤本塗り一回目
赤一回目。ピンクサフと比べて発色が良い気がします。気持ちの問題かなwww

★後席のコンピュータ
後席のコンピュータまわり。インジケータやスイッチ類は下塗りホワイトの上にちょんちょんとラッカー筆塗り。キーボード周りのブロンズアルマイトっぽいところはマスキングしてエアブラシ。更にマスキングしてジャーマングレーを全体にかけました。スイッチのキワはマスキングできないのであとからエナメルのジャーマングレーでなじませました。
モニタはブラウン管感を出すために、デカールの上から UV レジンをドーミングして丸くしてます。
ドットインパクトプリンタの側面の給紙ノブはプラ棒の輪切りで。プリンタとモニタの間を彫っておいたほうがよいかとやってみましたが見事に失敗してます。彫りは苦手だなぁホント。

★車載
シャシに載せました。座って右手の壁にフロッピーディスクドライブのようなものがあるのでプラ板でそれらしく。このあたりのモールドを全部やり直せば見栄えはしそうですが挫けました。完成すればどうせよく見えないしねぇ。

★赤本塗り二回目

ボディの赤二度目。乾燥機代わりに 3D プリンタを使用。ちなみにヒーテッドベッドの設定温度を 70℃にしても、木片で嵩上げしたボディの近辺は 35℃くらいにしかなりませぬ。それはそれで問題かも。部屋が寒いってのもあります。

★インパネと助手席
前席まわり。インパネと助手席の機器を塗ります。うーん、後席のほうがうまく行った感。ベースホワイトを吹いてラッカーのオレンジをちょんのせしエナメルのフラットブラックを塗りたくったあとで凸部を綿棒で拭き取りです。前と同じやり方。

★黒本塗り
ボディに戻って、上半分をマスキングして黒吹付け。赤と同じく二度に分けて塗りました。境目を少々失敗しましたが再度マスキングしてリカバリ。まあ悪くはないかな。
リアのバンパー上は赤が砂吹きになってたところにそのまま黒をかけたのでぶつぶつが消えず。軽くヤスって黒を吹き直しました。

★ドア内張り
あとからだと嫌になりそうなドアの内張りを塗装。非常脱出用のハンマーとか革のポーチとか後付のパワーウインドとか塗り分けます。ひたすらマスキングと吹付けの繰り返しです。革の色合いが心配だったのでここもアルティメットベースホワイトを下塗りしてます。下地白を吹いてそのままマスキングを剥がさずに革の色をかけたところ、境目の白がくっきり浮き出してしまいました。乾燥後カッターでこそぎ落として、エナメル黒スミ入れでごまかしてあります。別パーツだったらもっと楽だったのにねぇ。
実車とはいろいろレイアウトが違うみたいですがここは見なかったことに。

★メッキ落とし
ホイールのメッキが薄くてところどころ剥げてましたので思い切って剥離し塗装で表現します。メッキの剥離はキッチンハイター ( の互換品の台所用漂白剤 ) 使用。2倍希釈したものに一晩漬け込んでおけばメッキのみ綺麗サッパリ溶けてなくなります。塗装はクレオスのメッキシルバー ( SM07 ) で。これ生産終了品なんですよね。かれこれ十年前に購入したものですが溶剤分が揮発することもなくふつーに使えます。エアブラシで吹くといい輝きが出ます。逆に筆塗りには向きません。

★ロールバー
ロールバー ( でいいのか? ) のタイヤハウス側の短い棒をひとつなくしてしまったのでランナーを削ってつくりました。こういう単純なものはリカバリも簡単です。

★#2000
ボディが乾いたので 2000 番でサンディングし表面を平滑にします。不安になるひととき。ひととおり削ったら水洗いして埃を取り除きデカールを貼ります。デカールはいままで失敗の連続だったのでことさら慎重に。

★クリアがけ
クリアがけ。クレオスのスーパークリアⅢ。二度に分けましたが一度目にちょっと吹きすぎたみたいでデカールの縁がめくれ上がってしまいましたトホホ。やり直しはきかないのでこのまま進めます。
二度目の最後は希釈多めでシャビシャビにして垂れる寸前まで吹き付けました。いやちょっと垂れちゃいました。
クレオスのスーパークリアⅢは 1/24 のカーモデル 3 台分+αですね。もうちょっとで終わりそう。

★小物
乾燥待ちの間に小物を作ります。ナンバープレートは 0.3mm プラ板で薄くつくりなおし。ドアミラーやグリル、ボディ後下のデフューザー? などは無塗装。ただし #2000 でヤスってコンパウンド細目をかけました。下手に塗るよりはよく光ってます。

★研ぎ出し失敗
クリア乾燥後研ぎ出しを試みましたが、やっぱりうまくいきませんね。
手持ちのペーパーは #2000 が最高番手です。これでもだめっぽい。コンパウンド掛けしてもヤスリ目が消せないです。腕の問題かな。クレオスのラプロス #4000 #6000 とか使う必要があるのでしょう。今回も研ぎ出しは見送りましょう、そうしましょう。

★窓枠
マスキングして窓枠塗装。デカールが持っていかれないように細心の注意を払いました。いやなに、デカールの上にマスキングテープの糊が来ないようにしたってだけなんですけどね。

★塗膜が欠ける
ここで痛恨の一撃。エアインテークを嵌めようとしたら角穴の角が割れちゃいました。塗装がのってクリアランスが無くなってるところを無理ハメした結果です。だから塗膜の厚さを考えてつくれとあれほど… ボンネットまるごとやり直しは酷なのでタッチアップでごまかすことにします。

★メッキモール
メッキモールはいつもの通り百均のアルミテープで。たまには違う素材を試そうと、ラピーテープもどきを探してダイソーを 3 軒はしごすれども発見できず。

★ヘッドライトとグリル
ヘッドライトとグリルを取り付け。グリルは磨いただけの成型色仕上げです。グリル自体はRS-1/2のほうがシャキッとしててよいですね。リブのモールドも入ってるし。
ヘッドライトレンズは下側のコバ面だけつや消し黒で塗装しました。側面の黒い縁は伸ばしランナー貼り付けで再現。伸ばしランナーの切断面が見えちゃってちょっと興ざめですね。失敗したー。

★黒セラ
窓の黒セラは大失敗。接着しちゃったのでもうリカバリできませんトホホ。どうやら窓のクリアパーツ、そもそも左右対称が出てないっぽいですね。
マスキングテープを窓の表に貼って仮組みし鉛筆で形を写し取ったあと、マスキングテープをカッティングマットに貼り直してデザインカッターで切り抜き、窓の裏から貼り付けて枠を塗装しています。対称が出てないとずれちゃうわけですね。次の機会はなにかやり方を考えよう。
窓の透明度を上げようと研ぎ出しと同様の手順を踏んでみたものの、結果も同様に傷だらけにしてしまいましたトホホ。

★リアウインカの再生
リアコンビネーションランプ。ピンセットで摘んでいて時空の狭間に吸い込まれてしまったウインカは、透明ランナーの旗の部分を切り出して磨くことでリカバリ再生。透明プラ板持ってないんですよww。でもこの方法だとレンズのモールドが再現できません。残っている方をおゆまると UV レジンで型取り複製するとかいろいろ考えた挙げ句、裏に貼るメタルテープで一工夫することに。
メタルテープは百均のアルミテープの予定でしたが、ふと思いつきでタバコの箱の内側に使われている銀紙を貼ってみました。細かいポツポツのエンボス加工がレンズのモールドのようでいい感じですよ。
丸い目玉は表からボテッとクリアレッドを筆塗り。裏側はウインカと同じくタバコの銀紙。発光しないガワの黒い部分は磨いたあとでスモークグレーを吹きました。
RS-1/2 のほうが実車同様の構造でそれっぽいと思ってましたが、塗装して組み立ててみると、これはこれで意外とイケてるんじゃないかとも。

★カメラと照明
助手席のカメラと照明です。パーティングラインの処理とレンズ面を開口したくらい。カメラのレンズにはたまたま手元にあった WAVE の H・アイズを埋め込むつもりでしたが、サイズが合わなかったのでやめました。
カメラを窓から展開するための支柱は下端がシャシの穴に刺さっているだけで強度的に不安なので、助手席機材裏の見えないところにに支えをつくりました。

★エアロスプリッタ
エアロ。RS-1/2 と違って別パーツです。グリルと同様に無塗装ミガキのみ。
フロントのスプリッタがちょっと厚いんですが、取り付け後の強度とか考えると薄くできません。やってませんが削り込んで上側を薄く見せるという手もありますね。
クリアまで終了したボンネットに接着するのはかなり勇気がいります。

★パトライト
天井のパトライト。キットにはクリアパーツしか入ってません。台座と中の構造物は RS-2 の余り部品からの流用です。
微妙に合いが悪いです。見なかったことにします。

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ってことで完成です。かなーり時間かかった割にいまいちの出来栄えでトホホです。何かが違う感じですね。顔かな。
赤黒ツートンカラーの車はしばらくつくりたくないですねwww

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