最終更新: 2023/07/28(Fri)22:35

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自作貧乏スピーカー

  • カテゴリ: 雑記

久しぶりの貧乏家電シリーズです。

私の作業部屋にはオーディオ機器というものがありません。あるのはSONYのポケットラジオだけです。もちろんテレビもありません。普段ほとんどテレビを観ない生活をしているので問題はないのですが、アンテナ線だけは引き込んでおけばよかったとプチ後悔してます。
CDプレーヤーとかコンポとか持ってないので、工作なりブログの更新なりの何らかの室内作業をしているときは、もっぱらFMラジオを聴いています。地方のローカル局ですが、深夜の時間帯は東京のキー局の番組がほとんど。なので中高生向けとわかっていつつ「School of Lock」のヘビーリスナーなんです。
ラジオの利点は「終わらない」こと。アルバムは90分弱で終わってしまい、別のアルバムを聴くにはメディアを入れ替えなければなりません。そこへいくとラジオはエンドレス。番組は時間とともに変わりますが、いつまででも聴き続けることができます。

そんな生活をずっと送っていたわけですが、春以降ちょっとした変化が訪れました。ミュージックプレーヤー化したちょいNAVI AK-CND333がそれです。

ipodに代表されるシリコンオーディオプレーヤーは、MP3のような圧縮フォーマットであればひと昔前には考えられないような長さの音楽が入れられます。メディアを入れ替えることはまずありません。難点といえばヘッドホンが必要なこと。ずっとヘッドホンをしているのはコードが邪魔で気になるし疲れるし好きじゃありません。

さて、タンデム用ミキシングアンプの製作の過程で、セリアで購入したスクエア型耳もとスピーカーをヘルメット内蔵用のスピーカーに採用するつもりでした。最終的なフィッティングの段になって厚すぎでボツっていました。
最終段階で不採用になったというわけで、実はヘルメット二式分の部材は購入済でした。合計4ヶの耳もとスピーカーが不良在庫と化しているというわけです。

アンプは作成済みだし、このスピーカーを利用すれば最低限のオーディオ環境は整いそうです。で、取り出したスピーカーを繋いで鳴らしてみました。
結果は散々。音が小さすぎる上に低音がまったく出ません。アンプの問題もあるかもしれません。
調べてみると、スピーカーは(スピーカー)ユニットそのものもそうですが、エンクロージャの果たす役割が大きいのだそうです。
そこでありあわせの材料でこんなものをつくってみました。
★極貧スピーカー

箱がひとつしかなかったので左右両方のスピーカーを一箱に押し込むという暴挙。ステレオは感じられませんが音量は格段にでかくなりました。この状態で半年使ってきたのですが、もうちょっとちゃんとしたものをつくってみることにしました。
最近ブログネタに困っていたというのも理由のひとつです。

スピーカーのエンクロージャにはいろいろな理論があるようで、それこそとってもディープな世界のようです。アンプのときもそうでしたが、自分はそこまで深く潜行するつもりもないので、解析機関Gで似たような事例をぱらぱらと探しました。そこでヒットしたのがこちらのサイト。

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そのものズバリでセリアのスピーカーにベニヤ板のエンクロージャを着せておられます。バックロードホーンという形式だそうな。
材料選定の際、一番重要なのは板厚なのだと勝手に理解しました。セリアダイソーなどの百均とホームセンターをうろうろしてみて、百均のほうが逆に高くつきそうだったので、近所のホームセンターでベニヤ板を購入。450×300×5.5tで148円でした。

★エンクロージャ図面
残念ながら図面の類はなかったので、外形寸法と写真から「あたらずとも遠からず」な寸法を割り出して簡単な図面をかきました。CADに慣れきっているため手書きの図面はへたくそになってますなぁ。
寸法決めは入手したベニヤ板の大きさを勘案してあります。

棚やデッキなどの大物は電動工具を使っていますが、今回はそこまでする必要はないと、手のこで部材を切り出します。
手のこはオルファのクラフトのこ125Bを愛用しています。プラモ製作時のピラニアンソーの代わりに購入したものですが、アサリがあってプラの精密なカットには使えなかったので、もっぱら木工用として利用しています。
普通のノコと違って背中に補強があるので、シロウトでもまっすぐに挽けますよ。
なおスピーカーユニットのはまる穴は糸鋸で切り出しました。


★接着
木工用ボンドで部材を接着します。たまたま家にあったものですが、速乾性を侮ってはいけません。通常タイプに比べてめちゃめちゃ早くくっつきます。

65mm幅の板取が難しいですね。ちゃんと直角平行を出さないときれいに組み立てられません。左右2ヶつくらなきゃならないところも面倒で、ひとつはまあまあ成功、もうひとつは明らかに失敗してしまいました。

★完成
スピーカーユニットはタッピンネジで固定。配線はもともとの耳もとスピーカーのケーブルを利用しました。
ニスを塗って磨けばだいぶきれいになるみたいですが、そこまで手をかける気もなかったのでこのままです。

さて肝心の音ですが、オリジナルのスクエア型耳もとスピーカーとはまったく違います。音量も大きくなったし低音もそこそこ聞こえるようになりました。元が百均商品なのを考えれば、まあまあよいんじゃないでしょうか。148円×2の追加出費でここまで鳴れば御の字です。

今回の工作、オチがないなぁ。

コメント

2件のコメントがあります

こんばんわ。

私の制作記事がお役に立てた様で嬉しいです。
100均のスピーカでも、エンクロージャを変えるだけで、結構音も変わるんですよね。
次は一回り大きいものを制作されては如何でしょうか。

コメントありがとうございます。

おかげさまで我が家のオーディオ環境が格段にグレードアップしました。
自室にはこのくらいの大きさがちょうどいいんです。物足りなくなったらアンプから作り直しになりそうですね。
そうして深い世界にドップリと…(笑

# オリジナルの製作者の方からコメントいただけるとは思いませんでした(^^;

  • kyu

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