PC用ゲームコントローラを自作してみた
ああ懐かしい。これは何かといわれれば、メガドライブ用の自作コントローラーなわけです。実家で発掘してきました。
世の中がファミコン全盛だった高校生の頃、自分はドマイナーなSEGA MARKⅢのヘビーユーザーだったわけです。FM音源ユニットも3Dメガネも後付けしていたので同構成のマスターシステムには手を出さなかったのですが、当然の流れとして、発売と同時にメガドライブ初期ロット品を入手しました。
家庭用ゲーム機の純正コントローラーって、どうも苦手です。古い人なので基本的にシューティングゲームばかりやるんですが、連射をするためにコントローラーは左ひざの上に置いて、左手でコントローラーを保持しつつ方向キーを操作、右手はボタンを連打っていうスタイルです。そんなわけで現代のプレイステーションタイプの、ひざに置けないコントローラーは扱えません。
MARKⅢのコントローラーはファミコンと違って本体からコネクタで切り離せるようになっており、内部回路も単なるスイッチだったので、ファミコン用のジョイボール(HAL研)を改造した自作コントローラーを使っていました。コネクタが同じだったのでそのままメガドライブに転用できると目論んでいたのですが、メガドライブのパッドの内部にはなにやらICと基板が入っていてそのままでは使えず。で、メガドライブ用に新しいコントローラーが必要だったわけです。
メイド喫茶もアニメショップもなかった頃の、電気街オンリーだった秋葉原へ行って部品調達。せっかくだからと本物のアーケードゲームに使われているジョイスティックとボタンを購入。ユニバーサル基板やらICやら抵抗やらいろいろ買い込んで、冒頭の写真のコントローラーを製作しました。当時はかなり活躍したものです。
その後32X、セガサターンとステップアップして行ったのですが、セガラリー以降はゲーム熱が冷めてしまい、所帯持ちになってさっぱりとその道から遠ざかっておりました。
さて、自分は「専用機に勝るものなし」ってのが持論でして、家でゲームやるなら家庭用ゲーム機でやるべし、PCでゲームなんてもってのほかってスタンスでした。過去形で書いてることからわかるとおり、なんとなく始めたPCゲームに今現在ハマってます。
昔のアーケードゲームに比べると今のPCはとてつもなくハイスペックなハードウエアを積んでいるんですな。だから古いゲームはさくさく動いちゃうんです。
最初はキーボードでやってましたが、やっぱりやりにくい。そこでドンキホーテで1000円で売っていたUSB接続のゲームパッドを買ったわけですが、こいつがいわゆるプレイステーション系の形をしていまして、前述の通り非常に使いにくい。ふと自作メガドラ用コントローラーのことを思い出したので、実家に行ったついでに持って帰ってきたというわけです。本記事はこのメガドライブ用コントローラーをリフォームしてPCに繋ごうという企画です。