1/24 ダンバイン製作記 (11) - FDM出力品の表面処理
形にはなりましたがこれからが大変です。考えようによっては、一昔前のガレージキットをつくるのに似ています。プラキャスト (とは最近は言わないらしい) のガレージキットを買ってきました、箱を開けました、バリ取りと軸打ちをしました。今ここです。
周知の通り、今回のような見栄え重視の品物を FDM で製作する場合、一番やっかいなのは表面の積層痕の処理です。強度と精度さえ出せばいい機械部品とは違うのですよ。
積層痕の消し方をググっていて、なかなかおもしろい記事を目にしたのでリンク貼っときます。
要は FDM で出力したものは最終製品にはなりえないけど、デジタル支援で素材がつくれるのはすばらしいってな内容と受け取りました。ホントそのとおりと思います。
フィラメントは ABS を選択 (というかこれしか持ってない) しましたので、積層痕消しはアセトンの蒸気に当てて表面を溶かすことで平滑化する方法もありますが、どうしてもエッジがたるくなりがちです。今回はパテ盛りとサンディングを主な工法として採用することにします。パテ盛りでもたるくなるのは同じなんですけどね。
ちょっと前に HA-36S アルトのホイールセンターハブキャップをつくりました。おおよそはあれと同じようにやっていきます。ってブログ検索したら記事がない。ああそうか、みんカラの別館の方に掲載したんだっけ。
センターハブキャップの塗装をしている写真が出てきたので掲載。缶スプレーのサーフェイサ500を直に吹いて耐水ペーパー#600で磨き、更に缶のサーフェイサ1000を吹いた上でラッカー塗装してます。
実はうまく積層痕が消えずに難儀しました。
1000番のサーフェイサを吹くと、下地の積層痕がまた浮き上がってくるんですよね。溝に埋まっていた500番が溶け出してくる感じでした。結局はサフもろとも凸部をほとんど削り落としてしまって、半ツヤの黒でごまかしたようなもの。最初の500番直吹きはあまり意味がなさそうです。なので今回はちょっと工法を変えます。 溶きパテをつくりました。パテはタミヤのラッカーパテ。開封して殆ど使っていないままだいぶ時間が経っていたので、チューブの中で粘土状になっていたものです。
チューブを切り開いてセリアで買った密封できるビンに入れ、大量のラッカー薄め液を投入して数週間放置。ドロドロになったところでよくかき混ぜて、更にうすめ液で粘度調整しました。ちょっと濃いかなくらいにしてあります。
ボテボテに筆塗りします。刷毛ムラとか一切気にせず塗りたくります。光にかざして裏から見て、薄いところには更に塗り足します。
乾いたら360番の耐水ペーパーでガシガシ削ります。一旦水洗いしてよく乾燥させて、また溶きパテを塗ります。360番で削ります。この繰り返し。
写真右が1度目の溶きパテ、左が溶きパテ→#360→溶きパテ。だいぶ平滑にはなってますがこの後でまた#360→溶きパテと繰り返します。
凹モールドのところは無理して磨かずにそのまま。これはこれでそれらしいモールドになってるということで。手抜きともいいます。
水研ぎや水洗いできるのはとても具合がいいです。石膏粘土ではこれができません。
この後 #600 でサンディング、#1000サーフェイサと進む予定。
同じ要領で全てのパーツを処理せないけません。まだまだ先は長いです。
この手の作業は単調なので辛いのですが、目標を近いところに置くと結果が見えやすいので割合すぐに達成感が得られます。達成感が連続して訪れるとだんだん楽しくなってきます。
とはいえ、やっぱり面倒なことには変わりはないので、効率化ツールを導入しますかね。
続きます。
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