最終更新: 2017/08/02(Wed)22:48

「つくる」をお題目に、トイラジやらVoltyやら、いろいろゴソゴソやってます -kyu-

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リヤサスのOHと換装(12)ガス充填

確証はありませんが、この手のサスペンションに充填されているのはおそらく窒素ガスです。なぜ空気ではないのか。空気に約20%含まれている酸素が、プラダなどのゴム部品を透過してオイルを酸化させてしまうからですな。
タイヤに窒素ガスというのも最近よく聞きますが、ゴムに対する拡散が遅い、つまり圧が抜けにくいというのが一番の利点のようです。タイヤショップなどに行くとクルマ一台タイヤ4本分で2000円くらいが相場みたいです。

そんなわけで、件のリヤサスにガスを充填するに際し、タイヤショップに単品で持ち込んで窒素ガスを充填してもらおうというのが当初の目論見でした。でもやめました。
一回コッキリの充填ならまあかまわないんですが、なにかあって圧が抜けてきたらまた金かけて頼まなきゃならない。タイヤに充填するのとは訳が違うので料金も割高だろうし、そもそもできないかもしれないです。

で、何とかして自分でやる方法を考えました。

まず、窒素ガスを入手するのは不可能ではないけど、オイル劣化くらいならまた交換すればいい話なので、ふつーの空気を入れることに。じゃタイヤに空気を入れるのに使っている足踏みポンプで入れればいいやと短絡的に思ったのですが、第一の関門が口金です。

★足踏みポンプの口金
足踏みポンプでも手押しポンプでもそうですが、おおよそ一般的なのがこの口金形状。バルブに接続する部分がホースに対して直角方向に向いてます。レバーを倒すとロックするタイプです。

★口金がつかない
この口金をエア注入バルブにセットしようとしてもできません。バルブが奥まったところにあるからです。こりゃ困った。

★口金延長治具作成
口金を延長する治具をつくりました。もとはペン型の簡易圧力計です。指示部を破壊して取り除き、ジャンク箱から発見したバルブ形状変換アダプタを無理やりねじ込んで、接着剤で気密確保しました。

この延長治具を取り付けた足踏みポンプでいざ充填。でもどうやっても0.4MPaくらいまでしか入りません。おかしいなぁと仕様を読んでみると、なんとこのポンプ、最高到達圧力がたったの0.4MPaではないですか。
よくよく考えるとタイヤの空気圧はせいぜい0.2MPaなんですね。リヤサスには1MPaくらいの圧が必要らしいです。こりゃだめです。それに口金を手で押し付けながらポンプを踏むのはかなり無理がありました。やむなくホームセンター巡業の旅に。

★激安ダイヤフラム式コンプレッサ
近所のホームセンターで見つけた激安電動コンプレッサです。シガーソケットからとったDC12Vで動作します。圧力計も装備されていて、目盛は250psi(17bar≒1.7MPa)まで刻まれています。ホントにそんな高圧が入るのか? 見つけた中で一番安かったので迷いながら購入。確か1000円でお釣りがきました。

帰宅して早速、部屋で冬眠中のバッテリーにつないでみました。けたたましい騒音を発しながらも一応エアは出ています。口金は足踏みポンプと同様に横向きなので延長治具は必要。電源を入れてエアが吐出している状態でエア注入バルブに押し付けます。
じわじわと圧力計の針が上昇。お、成功したかなと思いきや、0.7MPaあたりまで上昇した針はその後一切動きません。んー、やっぱりだめか。こうなると、なんとかして高圧が入れられるポンプを探し出すしかありません。

ここで例によってGoogle先生にすがることにしました。思いつくままキーワードを替え、調べまくること数日。「サスペンションポンプ」なるものの存在を知ります。

サスペンションポンプは自転車用のポンプの一種で、名前の通りエアサスペンションに加圧するためのポンプです。
自転車というものはエアが抜けるのが当たり前らしく、常に最適なセッティングでライドするためにこまめに空気圧を調整するのが普通なのだとか。タイヤの空気圧だけではなくて、そこそこお高いモデルに採用されているエアサスペンションの圧力もまめに調整するのだそうです。
エアサスにしてもロードの細いタイヤにしても、圧力はクルマのタイヤとは大違いの高圧で、それを出先で簡単に調整するためのポンプがサスペンションポンプです。TOPEAKとかBETO、LEZYNEなんてのが有名どころみたいですね。

なにを買えばいいのかがわかったので、あとはヤフオクの模様眺めの末、出物の中古品をゲットしました。

★サスペンションポンプ
KIND SHOCKというメーカーのサスペンションポンプです。見たことのない道具って面白いですね。
シリンダやノブにはアルミが多用されていて、グラム単位で軽量化したいであろう自転車野郎的なつくりです。
メーターはフルスケールで300psi(20bar≒2MPa)。メーターの下には入れすぎたエアをリリースするためのボタンがついてます。

ピストンの直径は約10mmとヒジョーに細身。ピストンの断面積が小さいのでポンピングに必要な力が小さくて済むってわけです。仮に1MPa=10kgf・cm^2の圧がかかったとして、必要な力は8kgf弱ですな。そのかわり一回のポンピングで得られる容量も小さいので、クルマのタイヤのような大きな容積のものを加圧するのには向きません。

★サスポンプ口金(取付時) ★サスポンプ口金(加圧時)
一番感心したのがこの口金構造。先端の黒い部分をエアバルブにねじ込んで固定し、その状態で本体をホースごと回すと、口金中央の真鍮部分が出たり入ったりします。バルブコア中央のピンを押してバルブを開きエアを入れる、ピンをリリースしてバルブを閉じるという作業が、口金を接続したままでできます。口金を取り外す際のエア漏れを最小限に抑えられるということですな。

ちなみに自転車の世界では、この口金に接続できるバルブのことを「米式」と呼ぶようです。クルマや単車のタイヤに使われているエアバルブのことです、ハイ。自転車の世界には他にも仏式や英式なんてバルブもあるらしいです。

★リヤサスに接続
口金はホースの軸方向に向いているので延長アダプタは不要。ポンピングに専念できます。

★圧力1MPa
プラダの容積はたかが知れているので、数回のポンピングですぐに高圧になります。Webの情報を信じて、メーター読みで1MPaまで入れました。

圧をかけてみてわかったのですが、この空気圧によってサスペンションの味付けが変えられます。高圧にすればバネレートを上げたのと同じことになり縮めるのにかなりの力が必要。低圧にすれば柔らかくなります。ちゃんと圧力を管理できれば、それだけでセッティングの幅が広がるんですね。これは面白い。

★エアバルブキャップ
フタを破壊してしまっているのでエアバルブキャップを新調しました。エーモンのメッキの安物ですがまあまあいい雰囲気かな。

だいぶ散財してしまったような気がしないでもないですが、道具はまたなにかの時に使いまわしができるのでよしとしましょう。

ちなみにたぶん同じものと思われるポンプはアマゾンで入手できます。
新品で送料込3000円ちょいなので、まあまあリーズナブルだと思いますわ。

エアバルブキャップはこれです。

あまりお勧めしませんが窒素ボンベも売ってます。さすがAmazon。

コメント

4件のコメントがあります

電動コンプレッサは車に積んどけばいいかと。(^^)
メーターは当てにならないけど、足踏みポンプよりは充分入れられるし。

  • Mr.KOUMORI

おやどうも御無沙汰です。
(最近mixi経由の人が増えたなぁ)

この電動コンプレッサ、買ってからWebで調べたらけっこう残念なブツみたいで、早速口金部分があやしいことになってます。
まあ値段相応ってことでしょうねぇ。

  • kyu

kyu 様
始めまして、本地と申します。
私めも、中古のVJ21SPサスをオクで入手し、カラーリングをナイトロン風に仕上げました。
オイルを入れ替え、スプリングをセットして10k空気を入れれるであろう、トラックを扱っているタイヤ屋を探してTELするとことごとく断られ、ここにたどり着きました。
ありがとうございました。
なるほどね、サスペンションポンプですか!
こんなのが存在するんですね!

  • 本地 涼

本地さんこんにちは。読んでいただいてありがとうございます。
そうですか、やっぱり断られましたか。店の人もやったことのない作業は尻込みするんでしょうね。万が一壊したりでもしたらえらいことになりますから。

Vガンマ、いいですね~ 私みたいなおっさん世代にはドストライクな車両ですわ。最近行っていないのですが、うちのツーリングクラブにはガンマとかRVZとかTZRとか、環境に優しくないオジサンが結構いますよ。

ちなみに窒素ガスを充填したい場合は、大きなポリ袋とホッカイロを用意すると幸せになれるかもしれません。

検討を祈ります。

  • kyu

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