3Dプリンタ(8) 各部微調整とフィラメントスプールホルダの製作
- カテゴリ: 3Dプリンタ
- 投稿日時: 2016/09/08(木) 22:08:33
前回のエントリからちょっと間が空いてしまいましたが、3Dプリンタ、着々と進行していますよ。AliExpressで調達した部品が昨日届いたりして。そちらについてはまたあらためて書くことにします。
で、テスト印刷の続きです。
まずはビルドステージの平面出し。モータの励磁が切れている状態で、ステージの高さ調整ネジ近辺にノズルを持って行って、ステージとノズルのギャップが4点で同じになるように調整。その後Z原点センサの位置をいじって、原点検出時に名刺一枚くらいの隙間があくようにしました。
続いてXY軸のベルト。タイミングベルトメーカーのカタログ値とかだと、結構たるんたるんに張るのが良しとされていますが、正転逆転を繰り返す、加速度が大きめ、位置決め精度が必要という、ベルト駆動系にとってまことに過酷な条件なので、テンションを強めに張りました。芯線にもよりますがだいたいメーカー推奨値の倍くらいまでは問題ないと言われてます。
そもそもテンショナがないので、簡単につくりましたよ。こういうことができるのが3Dプリンタのいいところですね。で、出力したのがこれ。だいぶマシになりました。
気をよくして、 Thingivers から適当なデータをダウンロードしてプリント。
ピカチューとイーブイですね。あんまり似てないけどwwwあちこちガタガタな上に、サポートとかつけてないので逆テーパーのところが垂れてます。それでもまあ子供受けはよかった。
ミニオンは前後分割で結構大き目。大きい物を出力すると問題がふたつ発生しました。
ひとつ目はフィラメントの絡まり。フィラメントのリールを床にベタ置きして長時間出力していると、次第にフィラメントがねじれて絡まり、ついにはエクストルーダから繰り出されなくなってしまいました。フィラメントが繰り出されるにしたがってリールを回転させてやらねばならないようです。そういえばネットでよく見るプリンタはみなそんな構造になってますね。納得。
リールの中心に心棒を通して宙吊りするパターンと、ベアリング支持したベースに載せるタイプの二種類が主流のようです。宙吊りするにはレイアウト的に難ありと踏んだので後者で。
そこそこ大きめのベアリングだけ購入してベースはプリントするのがよくある作例ですが、個人で購入する場合はベアリングだってそれなりのお値段します。なのでこれを使います。
手近に転がっていた木材を切って木ねじで取り付けました。木材自体は確か壊れて捨てた棚の棚板だったかと。なので無料。リールの直径が変わると対応できないかもしれません。その時はその時で。
ふたつ目の問題は反りです。溶けたプラスチックが冷えて固まるとき、先に打った下層は早く冷えているのに対して上層はまだ暖かいわけで、その温度差によって反りが発生するらしいです。
テストでつくった箱。SCSIの外付CD-ROMかなにかから部品取りした電源を納めるためのものです。反ってますね。あまりひどいと作図中に剥がれてきて形にならないようですが、今回はなんとか最後まで造形できてます。
PLAでもこれですからABSなんて打った日にゃどうなることやら。やっぱりヒーテッドベットは必要とみました。
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