1/24ダンバイン製作記(6) - 肩
で、こちらがインストの写真。もちろん素組です。キャノピが開いているのでわかりにくいんですが、身体が向いている向きはほぼ同じじゃないかと。
いろいろ違いすぎるので他は無視して、肩にだけ注目してこの二枚の絵を比べてみます。
肩の先端が上に向かって張り出し過ぎなのは、格好良く見せるためのこの頃の流行りなのだと思われますが、個人的に一番気になるのは上腕が生えている場所です。キット素組だと、脇に近すぎると思いませんか?
ガンダムの肩、正面から見て台形の部分は単なる装甲なのであれでよいと思います。中に肩関節があって、それを覆うように被せてあると。でもダンバインの肩はガンダムとは根本的に違うような気がするんですよ。
腕を前から振り上げるときの回転軸と、上腕を捻るときの回転軸の位置が離れているように思えてなりませぬ。説明がしにくいんですが、肩アーマーと思われるパーツを外すと腕が一緒についてきちゃうと言えばわかるでしょうか。ある意味、後番組のエルガイムと似てるかも。
まあ、こんなものは主観だけの話なので、そうといえばそうだし違うといえば違うわけで。
つまるところダンバインはみなこの三面図を基本に製品化されたのだと思われます。申し訳ないけどこの三面図のバランスは好きじゃありません。
ラグビーボールを縦割りにしたような凸形状のモールドを削り落とし、単に側面にフタをしているだけですね。全体形状は特にいじっていません。
なんか毛のようなものが生えてますww
近年再開したての時の形。
先端が上に向かって伸びているのが嫌だったので、角度が緩くなるようにひとまず先っぽだけ切り落として、その先っぽに合わせて付け根を斜めにカットしてます。この状態でしばらくお蔵入りしてました。
骨組みから作り直して腕を付けたりなんだりしていて、前述の上腕が生えている場所の問題に気づきました。
さあ困った。球状の肩パーツの基部を延長しなきゃなりません。
パテや粘土を丸めて球にするか、適当な丸いボール状のものを探してきてくっつけるか。どの道、後の整形がとてつもなく面倒になることは目に見えています。
で、プラ板のヒートプレスでつくることにしました。
ヒートプレスの原理は簡単。用意したオス型に熱したプラ板を押しつけるというもの。例えば飛行機のキャノピなんかで、厚ぼったくてスケール感のないキットのものをリビルドするのに良く使われる、とてもメジャーな手法です。
ですがこのヒートプレス、どうにも苦手感が先行。その昔プラ板をあぶるための熱源にろうそくを使って、煤でプラ板を真っ黒にした苦い思い出が頭をよぎるのですよ。
なんだか忘れましたがその時作っていたものはかなり大物で、ろうそくでは均一にプラ板を温めることができなかったと。すぐにあきらめて旧式の電気コンロと掃除機でバキュームフォーマを自作したりしました。あー、ザブングルのドランだったかなぁ。結局未完成だったけど。
残念ながら電気コンロはだいぶ前に処分してしまったので、ろうそくで何とかするしかありません。
オス型はこれ。ペットボトルのプリフォームです。ペットボトルのブロー成形工場の隣の建屋で仕事をする機会があり、機械の調整で常駐していた成型屋さんにもらいました。試験管みたいです。これを型にはめて熱し、口から空気を吹き込むとペットボトルが出来上がります。
ゲート痕を削ってきれいにして、底の丸い部分を使います。
そのままでは深すぎてオス型に密着しなさそうだったので、簡単なメス型も作成。何のことはない、ただの段ボール紙に穴を開けたものです。
適当な大きさに切った0.5mmプラ板を目玉クリップではさみ、ろうそくの火に当てます。表裏をまんべんなくあぶってテロテロになってきたところでオス型に被せ、間髪入れずにメス型を押しつけます。案ずるよりなんとやらで、思っていたよりも簡単にできました。
余計なところをカットして半球状のプラ板を切り出し、整形したキットの肩パーツと組み合わせました。つなぎ目をざっとやすってからエポキシパテで整えました。
本体に借り組み。位置は調整するとして、思っていたよりはうまくいったかな。実はここまでを昨年中に作業しております。
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